生理が来たり来なかったり(とぎれとぎれの生理):原因と受診の目安
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
通常、生理は約21〜35日の間隔で来て、3〜7日間続きます。「生理が来たり来なかったり」というのは、生理が始まったのに途中で止まり、また再開する、または、生理の間隔が大きく変わることをいいます。実際は、少量の出血が続いて「止まったかな」と思うとまた出血する、という経験をする方も多いです。多くはホルモンのバランスによるもので、心配いらないこともありますが、妊娠や子宮の病気が隠れていることもあるので、気にかけてください。
重要な事実
- 生理は、脳と卵巣から出るホルモンのバランスで起こります。
- 10代と40代後半以降は、ホルモンが変わりやすいため、不順になりやすい時期です。
- 原因はストレスや体重の変化などさまざまです。症状が続くときは婦人科で相談しましょう。
はい、とてもよくあることです。特に、初めての生理から数年以内の10代と、閉経が近づいた40代後半から50代の女性に、このような周期の変化はよく見られます。
初経からの10代では卵巣の働きが大人に整うまで、40代後半以降は閉経に近づくために、生理がとぎれとぎれになることは自然な経過です。また、妊娠の可能性がある年齢であれば、ストレスや体調の変化でも起こります。妊娠可能年齢の女性すべてに起こりうる症状です。
症状
- 妊娠している可能性があり、激しい下腹部痛や肩の痛みがある
- 出血が止まらず、1時間ごとにナプキンを替えても間に合わないほどの量がある
- めまい、立ちくらみ、意識がもうろうとする
- こうした症状がある場合は、迷わず119番に電話してください
- ⚠38度以上の発熱と下腹部の痛みを伴う出血
- ⚠閉経後(1年以上生理がない)に出血がある
- ⚠出血が10日以上続く
- ⚠動けなくなるほどの強い腹痛がある
一般的な症状
- 生理の出血が途中で止まり、また再開する
- 出血が少ない日と多い日を繰り返す
- 生理の間隔がバラバラ(早くなったり遅くなったりする)
- 次の生理までに少量の出血(不正出血)がある
- なかなか生理が始まらず、ようやく始まったかと思うとすぐ止まる
子供の症状
- 初経から2〜3年は、排卵が起こらない月が多く、生理が来たり来なかったりしてもおかしくありません。
- 量も毎回違うことがあります。出血が少なくピンク色がかったおりもののような出血のこともあります。
- ただし、大量出血や強い痛みを伴う場合は早めに受診しましょう。
高齢者の症状
- 閉経が近づくと、ホルモンの分泌がゆっくり減るため、出血の間隔が数か月空くことがあります。
- また、経血量が増えたり減ったり、出血が長引いたりすることもあります。
- 閉経後に出血がある場合は、すぐに医師に相談してください。
原因
主な原因
- 妊娠(子宮の外に妊娠する子宮外妊娠も含む)
- 排卵がうまくいかない(排卵が起こらない、黄体機能不全など)
- 子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどの子宮の病気
- 甲状腺の働きの乱れ
- 更年期によるホルモンの変化
- ストレス、過度なダイエット、肥満、激しいスポーツ
リスク要因
- 10代または40代後半以降
- 大きなストレスを抱えている
- 体重の急な増減
- 多嚢胞性卵巣症候群(卵巣に小さな卵胞がたくさんできて排卵が起こりにくくなる病気)などがある場合
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 発熱や強い腹痛を伴う出血がある
- 閉経後に出血がある
- 出血が10日以上続いたり、量が急に増えてぼーっとする
- 妊娠の可能性があり、強い下腹部痛がある
定期受診を予約すべき場合:
- これまで規則的だったのに、3か月以上不順が続いている
- 生理の量が急に増えて、立ちくらみや疲れやすさがある
- 妊娠を考えていて、排卵の時期がよくわからない
- 生理と生理の間に出血が続いている
診断
医師はまず、あなたの生理の様子や生活習慣、気になる症状について詳しくお聞きします。その後、必要に応じて内診や超音波検査、血液検査を行います。妊娠が考えられる場合は、妊娠検査を先に行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 妊娠の有無を確認する尿や血液の検査
- ホルモン値や甲状腺の働きを調べる血液検査
- 子宮や卵巣の形を見る超音波(エコー)検査
- 必要に応じてMRI検査
診察で予想されること
検査は痛みを伴わないものが多いです。内診が不安な場合は、その旨を伝えれば、配慮してもらえます。恥ずかしいことはありません。不安も含めて、遠慮なく医師に伝えてください。
治療
治療は原因によって変わります。特に病気が見つからず、妊娠の予定もない場合は、経過をみながら生活習慣を整えることが基本になります。気になる症状があれば、症状をやわらげるための治療を医師と相談します。
自宅でのセルフケア
- 生理周期をスマホのアプリや手帳に記録する
- 睡眠をしっかりとる(1日6〜8時間を目標に)
- ストレスはため込まず、趣味や散歩などで発散する
- 急激な体重の増減を避ける
- 痛みがあるときはあたたかいタオルやカイロで下腹部を温める
医療治療
原因がホルモンの乱れなら、ホルモンを整えるお薬(内服薬や貼り薬、注射など)で周期を整える治療がよく行われます。子宮筋腫やポリープが原因なら、その大きさや場所に応じて、薬で症状をやわらげる方法と手術の方法があります。妊娠を希望する場合は、排卵を促す治療が行われることもあります。必ず医師と十分に話し合って、自分に合った方法を選びましょう。
手術が検討される場合
子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの病気で、出血の量が多い、強い痛みがある、妊娠を希望しているなどの場合は、手術が選択肢になることがあります。ただし、手術が常に必要とは限りません。
この病気と共に生きる
生理が不規則だと、予定が立てにくく、不安やストレスを感じることもあるかもしれません。でも、多くの場合、これは身体の状態を教えてくれるサインです。あせらず、自分の身体と向き合う時間を大切にしてください。
生活習慣のアドバイス
- 基礎体温をつけて、自分のからだのリズムを知る
- 適度な運動(ウォーキングやヨガなど)を習慣にする
- 禁煙をして、お酒はほどほどに
- 生理について困ったことは、婦人科や保健所などの相談窓口を利用する
食事と運動
1日3食を意識し、特に鉄分が多く含まれる食品(赤身の魚、レバー、ほうれん草、ひじきなど)を積極的に取り入れましょう。また、激しい運動は避け、呼吸がはずむ程度の運動を週に数回続けると、ホルモンのバランスが整いやすくなります。
精神的健康と心の健康
生理が不規則だと、「自分は妊娠しているのでは」と心配になったり、体調が不安定に感じて気分が落ち込んだりすることがあります。そのような気持ちは自然なことです。一人で抱え込まず、親しい人や医師に話すだけでも気持ちが楽になります。夜眠れない、食欲がない、気分の落ち込みが続くときは、心の健康の専門家に相談しましょう。
予防
生理不順そのものを完全に予防するのは難しいですが、規則正しい生活習慣(睡眠、バランスのよい食事、適度な運動、ストレス管理)は、ホルモンバランスを整える助けになります。また、婦人科の定期健診を受けて、子宮や卵巣の病気を早く見つけることも大切です。
検診プログラム
子宮頸がん検診や婦人科の定期健診(超音波検査など)は、症状がなくても受けることをおすすめします。20歳を過ぎたら、少なくとも2度に1度は検診を受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 慢性的に出血が続いて、鉄欠乏性貧血を起こすことがあります(めまい、疲れやすさなど)。
- 子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が進行して、痛みや不妊の原因になることがあります。
- 子宮外妊娠の場合、放置すると破裂して命に関わることがあります。
長期的な見通し
ほとんどの生理不順は、心配のいらない一時的なものが多いです。原因がはっきりしている場合は、治療で症状は改善します。たとえ病気が見つかっても、今は選択肢がたくさんあります。婦人科を受診して、あなたに合ったケアを見つけましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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