骨折のあとのフォローアップケア
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
骨折とは、骨にひびが入ったり、折れたりすることです。骨折が治るには時間がかかるため、その後も定期的に通院して経過を確認する「フォローアップケア」が必要です。ここでは、骨折の回復を早めるための通院や日常生活での注意点を説明します。
重要な事実
- 骨は自然に治ろうとしますが、正しい位置で固定し続けることが大切です。
- 治るまでの期間は、折れた場所や年齢、体力によって異なります。
- 定期的にレントゲン検査を行い、骨がまっすぐつながっているかを確認します。
はい。骨折は一般的なけがで、特に高齢者の転倒による骨折は増えています。
子どもから高齢者まで誰にでも起こります。高齢の女性は骨粗しょう症の影響で、手首、背骨、太ももの付け根を骨折しやすくなります。子どもは活発に動くため、けがをしやすいので注意が必要です。
症状
- 次の症状があるときは、すぐに119番に電話して救急車を呼んでください。
- 突然の激しい痛み
- 胸の痛みや息苦しさ
- 意識がうすれるほどのめまい
- 顔や皮膚が青白くなる
- ⚠次の症状があれば、当日中にかかりつけ医または救急外来に電話してください。
- ⚠38度以上の発熱がある
- ⚠傷口から膿や異臭のある液が出る
- ⚠ギプスの中で強い痛み・しびれがある
- ⚠ギプスが濡れた、または外れかかっている
一般的な症状
- 痛みが続く、または強くなる
- 腫れや赤みがなかなかひかない
- 手足の指のしびれや冷えがある
- 前よりも動かしにくい
子供の症状
- 子どもが手足を使おうとしない
- 痛がってずっと泣いている
- はう、歩くなどの動きを嫌がる
高齢者の症状
- 痛みの場所をうまく伝えられないことがある
- 寝たきりが続くと筋力が落ちやすい
- 便秘や食欲低下が起こることがある
原因
主な原因
- 転倒、打撲、交通事故などの強い力が骨にかかる
- 骨粗しょう症(骨がもろくなる病気)で骨が弱くなっている
- スポーツで骨に繰り返し負担がかかる
リスク要因
- 高齢である
- 骨粗しょう症がある
- 栄養不足(特にカルシウムやビタミンD不足)
- 運動不足
- 喫煙や過度の飲酒
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 折れた部分の痛みが急に強くなった
- 手足の感覚がなくなった、または動かせなくなった
- ギプスがきつくて指が紫色になっている
定期受診を予約すべき場合:
- 医師から指示された再診日に行く
- レントゲン検査で骨のつきかたを確認する
- リハビリの進め方について相談したいとき
診断
医師は痛みや腫れ、動かし方の状態を診て、骨折の治り具合を確かめます。必要に応じてレントゲン検査で骨の形を確認します。
行われる可能性のある検査
- レントゲン検査(最も一般的な検査)
- CT検査(骨の複雑な形を詳しく見る)
- MRI検査(骨やまわりの軟部組織の状態を確認する)
診察で予想されること
通院のたびに痛みの程度や動きの状態を聞かれ、レントゲンで骨の位置やつながりを確認されます。次回の診察日も決まるので、心配なことはその場で質問しましょう。
治療
骨折治療の基本は、折れた骨を正しい位置に戻し、動かないように固定することです。固定にはギプスや装具を使います。固定中は痛みを抑えつつ、その後はリハビリで関節や筋肉の機能を回復させます。
自宅でのセルフケア
- ギプスや装具は医師の指示なしに外さない
- ギプスを水で濡らさないようにする
- 痛むときは無理をせず安静にする
- 指示された範囲で体を動かす
医療治療
炎症や痛みを和らげるために、医師が指示した薬を使うことがあります。また、骨の癒着を促す超音波治療や、理学療法士による運動療法(リハビリテーション)を行うこともあります。具体的な治療法は、骨折の場所や程度、年齢に合わせて決まります。
手術が検討される場合
骨のずれが大きい場合、ギプスだけでは正しい位置を保てない場合、関節の中の骨折、骨が皮膚を突き破った開放骨折(複雑骨折)などの場合は、手術で金属のプレートやスクリューを使って骨を固定することがあります。
この病気と共に生きる
ギプスがついている間は、入浴や着替えに時間がかかります。滑りにくい靴や手すりを使うなど、転倒に注意しましょう。骨を治すためには、焦らずに安静と適度な動きを組み合わせることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- たばこは骨の修復を遅らせるため禁煙する
- 睡眠を十分にとって体を休める
- アルコールは控えめにする
食事と運動
骨をつくる栄養素として、カルシウムを多く含む牛乳・乳製品・小魚・大豆製品、ビタミンDを含む魚やきのこ類、ビタミンCを含む果物や野菜をとりましょう。運動は、医師や理学療法士の指示に従って、無理のない範囲で筋力の維持に取り組みます。
精神的健康と心の健康
骨折後の長い安静は、気分が落ち込むこともあります。不安やストレスを感じたときは、家族や医療スタッフに相談してください。気分の落ち込みが続く、眠れないなどの場合は、かかりつけ医にも伝えましょう。もし自分を傷つけたい気持ちが強いときは、ひとりで抱え込まず、すぐに119番か最寄りの救急外来に連絡してください。
予防
骨折そのものを完全に防ぐことはできませんが、家の中の段差をなくす、手すりをつける、骨を丈夫にする運動をするなどの工夫で、転倒や再骨折のリスクを減らせます。
ワクチン
骨折を直接予防するワクチンはありませんが、高齢者の転倒につながる感染症を予防するワクチン(インフルエンザや肺炎など)は、健康維持に役立ちます。
検診プログラム
高齢者や骨粗しょう症が心配な人は、骨密度検査を受けることで骨折のリスクを早めに知ることができます。かかりつけ医に相談してみましょう。
合併症
治療しない場合
- 骨がずれたまま固まり、変形や機能障害が残る
- 骨がつながらない状態(偽関節)になる
- 関節が動かしにくくなる拘縮が起こる
- ギプスによる圧迫で血流障害や神経障害が起こる
長期的な見通し
骨折は、正しい治療とフォローアップを行えば、多くの場合しっかりと治ります。治るまでの期間は骨の部位や年齢によって違いますが、焦らずに医師の指示に従い、リハビリを続けることが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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