体の片側だけに現れる感染症(かんせんしょう)とは
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
感染が体の片側だけに現れるということは、右側や左側の一部分だけに、赤み・腫れ・痛み・発疹などの症状が見られることを指します。原因は、傷口から入る細菌感染や、水ぼうそうと同じウイルスによる帯状疱疹など、いくつもの病気で見られます。ここでは、感染症の可能性と、どのように対処すればよいかについて説明します。
重要な事実
- 片側だけの感染症状は、ひとつの病気ではなく、さまざまな病気で起こる症状です。
- 多くの場合、早めに受診して正しい治療を受けると、数週間以内に改善します。
- 赤みが急速に広がる、38度以上の高熱、ぐったりするなどの症状があるときは、すぐに119番に電話をしてください。
はい、比較的よくある症状です。皮膚の細菌感染や帯状疱疹は、日本でも日常診療でよく見られます。
誰にでも起こる可能性がありますが、高齢者、糖尿病・免疫の弱い方、皮膚に傷や乾燥がある方は、かかりやすくなる傾向があります。
症状
- 赤みが短時間(1〜2時間)で急速に広がる
- 胸が苦しい、息が速い
- 顔や目、首の周りが腫れてくる
- 呼びかけに反応しない、意識がもうろうとする
- 高熱と悪寒でガタガタ震える
- 手足が冷たく、ぐったりして顔色が悪い
- どれかひとつでも当てはまったら、ためらわず119番に電話してください
- ⚠赤みが数時間から1日で広がっている
- ⚠赤い筋(すじ)が足や腕の中心に向かって伸びている
- ⚠痛みが強く、眠れないほどである
- ⚠38度以上の熱が続いている
- ⚠患部が硬くてはれ、触れると激痛がある
- ⚠顔や目の近くに症状がある
- ⚠これらに当てはまる場合は、その日のうちに医療機関を受診してください
一般的な症状
- 赤みと腫れ、触ると熱い
- ズキズキする痛み、チクチクする痛み
- 水ぶくれや赤い発疹が帯状に広がる
- 疲れやすい、微熱が出る
- 体を動かすと痛む
子供の症状
- ぐずったり、泣き続けたりする
- 片方の手足を動かさずにひきずる
- 機嫌が悪く、抱っこを嫌がる
- 熱が出る、吐くこともある
- おむつ替えや着替えを嫌がる(触ると痛い)
高齢者の症状
- 赤みや痛みが気づいたときには広がっている
- 熱があまり上がらない場合がある
- 急に元気がなくなる、話がまとまらない(せん妄)
- 食欲が落ちる、水分を取らなくなる
- 転びやすくなる
原因
主な原因
- 傷口・虫刺され・皮膚のひび割れから細菌が入り込む
- 水ぼうそうのウイルスが体内で再び活性化する(帯状疱疹)
- 歯の根やリンパ節の感染が片側の皮膚に広がる
- 動物に咬まれる、引っかかれる
リスク要因
- 糖尿病やがん、免疫の弱くなる病気がある
- ステロイドや免疫を抑える薬を使っている
- 高齢出産(妊娠中)などで免疫力が変化している
- 皮膚が弱く、乾燥や湿疹がある
- 強いストレスや疲労が続いている
- タバコを吸う
- 血流が悪い(末梢動脈疾患など)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 赤みが急速に広がっている
- 赤い筋が手足の中心に伸びている
- 高熱、悪寒、全身のふるえがある
- 痛みがとても強く、我慢できない
- 顔や目、口の中に感染がある
- これらに当てはまる場合は、その日のうちに医療機関を受診してください
定期受診を予約すべき場合:
- 軽い赤みや痛みが2〜3日続く
- 水ぶくれ・発疹が治ってきたが、痛みが残る
- 傷の周りの腫れがなかなか引きにくい
- 疲労感や微熱が続く
- これらの場合は、近いうちに医療機関で相談しましょう
診断
医師は、いつから、どのように症状が始まったかを聞き、患部と全身の状態を確認します。必要に応じて、血液検査や細菌培養検査を行います。帯状疱疹が疑われる場合は、水ぶくれの液体を調べる検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(白血球・炎症反応を調べます)
- 傷口のぬぐい液や膿の細菌培養検査
- 水ぶくれの内容液を使ったウイルス検査
- 超音波やCTなどの画像検査(深い感染の疑いがある場合)
診察で予想されること
診察は10〜15分程度で、問診と視診が中心です。検査結果によっては、後日再来院して説明を受けることもあります。その場で治療方針が決まることがほとんどです。
治療
治療は感染の原因によって異なります。細菌感染には抗菌薬を使い、帯状疱疹のようなウイルス感染には抗ウイルス薬を使うのが基本です。同時に、患部を清潔に保ち、安静にするなど、症状をやわらげるケアも行います。
自宅でのセルフケア
- 患部を清潔にする(流水で洗い、清潔なガーゼで保護する)
- 冷たいタオルを当てて冷やす(ただし水ぶくれを潰さない)
- 掻いたり触ったりしない
- 十分な睡眠と休息をとる
- タオル・寝具を共有しない
- 水分をこまめに摂る
医療治療
医師は、細菌感染には抗菌薬、ウイルス感染には抗ウイルス薬を処方します。症状が重い場合、飲み薬だけでは効果が不十分な場合には、点滴による治療や、場合によっては入院して治療することもあります。処方された薬は、症状が消えても必ず最後まで飲み切りましょう。
手術が検討される場合
皮膚の下に膿(うみ)がたまる膿瘍ができた場合は、小さな切開をして膿を出す排膿処置が行われることがあります。局所麻酔で短時間で終わります。
この病気と共に生きる
治療中は、毎日決まった時間に患部を観察し、変化があればメモや写真を残しておくと安心です。処方された薬は、お薬カレンダーなどを使って飲み忘れを防ぎましょう。症状が悪化した場合にすぐ相談できるように、かかりつけ医の電話番号を確認しておいてください。
生活習慣のアドバイス
- 入浴はぬるめの湯にし、患部をゴシゴシ洗わない
- ゆったりした服を選び、患部を圧迫しない
- タバコは控える(血流を悪くするため)
- アルコールはほどほどにする
- 規則正しい生活を心がける
食事と運動
傷の回復には、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)やビタミンC(野菜、果物)を意識して摂りましょう。水分も十分に取ってください。運動は、症状が落ち着けば、無理のない範囲で歩いたりストレッチをしたりすると血流が良くなり回復を助けます。患部に痛みがある間は激しい運動は避けましょう。
精神的健康と心の健康
痛みや見た目の変化が続くと、不安になったり、気分が落ち込んだりすることは自然なことです。また、眠りづらくなることもあります。そのようなときは、遠慮なく医師や家族に話してください。長引く痛みにはペインクリニックなどの専門医を紹介してもらうこともできます。
予防
すべての感染を予防できるわけではありませんが、日ごろから皮膚を清潔に保ち、小さな傷・虫刺されを放置しないことで、細菌感染の多くを防ぐことができます。帯状疱疹も、ワクチンで発症リスクを下げられます。
ワクチン
帯状疱疹ワクチンは、日本では50歳以上の方に接種が推奨されています。過去に帯状疱疹にかかったことがあっても接種できます。かかりつけ医に相談してみましょう。
検診プログラム
糖尿病や血液の病気で免疫力が低下している方は、定期的に皮膚の状態を医師に診てもらうことで、感染を早期に見つけることにつながります。
合併症
治療しない場合
- 皮膚の深い部分まで感染が広がる(蜂窩織炎)
- 体の奥に膿の塊ができる(膿瘍)
- リンパ管炎(赤い筋が広がる)
- 敗血症(全身に細菌が回り、命に関わる)
- 帯状疱疹後神経痛(皮膚が治った後も長く痛み続ける)
長期的な見通し
早期に受診して適切な治療を受ければ、多くの感染症は数日から数週間で改善します。帯状疱疹の場合も、発症後できるだけ早く治療を始めれば、長引く痛みを減らせる確率が高まります。焦らず、医師と一緒に治療を進めていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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