子どもの腎臓結石(じんぞうけっせき)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
腎臓結石とは、尿の中の成分が固まって石のようなものになる病気です。この石が腎臓や尿管にできると、おなかやわき腹に強い痛みを起こすことがあります。小さな石は気づかれないこともあります。
重要な事実
- 小さな石は自然に尿と一緒に体の外へ出ることもあります。
- 子どもの腎臓結石はまれですが、きちんと治療すれば多くの場合よくなります。
- 症状がないこともありますが、痛みや血尿などが見られることがあります。
子どもの腎臓結石は、大人に比べてあまり多くありません。しかし、最近の生活習慣の変化などにより、子どもでも見つかることが増えています。
乳幼児から思春期の子どもまで、どの年齢でも起こる可能性があります。特に、水分をあまりとらない子どもや、家族に腎臓結石の人がいる場合に多いとされています。
症状
- 急に強い痛みが出て、動けなくなるほどつらい
- 熱が出て、寒気がする(感染の可能性)
- 尿が全く出ない
- 意識がもうろうとする
- ⚠血尿が見られる
- ⚠おしっこをするときに痛みがある
- ⚠何度も吐く
- ⚠痛みが続いている、またはひどくなる
一般的な症状
- 急な強い痛み(おなかやわき腹、背中)
- おしっこをするときの痛み
- 血尿(おしっこがピンク色や赤色になる)
- 吐き気やおう吐
- おしっこの回数が多い、または出にくい
子供の症状
- 子どもは、おなかや腰の痛みをうまく伝えられないことがあります。ぐずったり、泣いたり、おなかを痛がる様子が見られたら注意しましょう。
- 熱が出ることがあります。
- トイレに行きたがらない、おしっこを我慢する様子が見られることもあります。
高齢者の症状
- この記事は子どもの腎臓結石についての情報ですが、高齢者では腰痛や血尿などの症状に気づきにくいことがあります。少しでも気になる症状があれば、お医者さんに相談してください。
原因
主な原因
- 尿が濃くなると、尿の中のミネラルが固まりやすくなります。
- 水分不足(特に夏場や運動後)
- 食生活の乱れ(塩分や糖分のとりすぎ)
- 尿路感染症(にょうろかんせんしょう:尿の通り道にばい菌が入る病気)
- 体の代謝(たいしゃ:エネルギーを作り出すしくみ)に問題がある場合
リスク要因
- 水分をあまりとらない
- 家族に腎臓結石の人がいる
- 塩分や糖分を多くとる食事
- 特定の病気(代謝の病気や尿路の異常など)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 激しい痛みがある
- 血尿がある
- 熱がある
- 何度も吐く
- おしっこが出ない、または出にくい
定期受診を予約すべき場合:
- 痛みはないが、健康診断や学校の検査で尿に異常を指摘された
- 家族に腎臓結石の人がいて、心配になった
- 子どもがおしっこを痛がる、または回数が多い
診断
お医者さんは、症状や問診のあと、尿検査や画像検査(超音波(ちょうおんぱ)やCTなど)を行って診断します。小さな子どもでは、痛みの場所をうまく伝えられないこともあるため、丁寧に調べます。
行われる可能性のある検査
- 尿検査(おしっこの検査)
- 血液検査
- 超音波検査(おなかにゼリーを塗って機械を当てる検査)
- CT検査(体の断面を撮影する検査)
診察で予想されること
診断のための検査は、多くの場合、痛みを伴いません。子どもがリラックスできるように、付き添いや説明があります。結果が出るまでの時間は検査によって異なります。
治療
治療は、石の大きさや場所、症状によって異なります。小さい石は、水分をたくさんとって自然に出るのを待つことが多いです。痛みがある場合は、お医者さんが痛みを和らげる方法を考えてくれます。なお、この記事では特定の薬の名前は紹介していません。必ずお医者さんの指示に従ってください。
自宅でのセルフケア
- 水分をこまめにとる
- 痛みがあるときは無理に動かず休む
- おしっこを我慢しない
医療治療
石が大きくて自然に出ない場合や、痛みが強い場合は、薬を使って石を出しやすくすることがあります。また、体外から衝撃波を当てて石を砕く方法や、内視鏡などで石を取り出す方法もあります。どの治療が必要かは、お医者さんが子どもの状態に合わせて判断します。
手術が検討される場合
ほとんどは手術をしなくてもよいですが、石が大きい、感染を起こしている、尿の流れが止まっているなどの場合は、手術や処置が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
治療後も、水分をしっかりとることや、塩分をとりすぎないことなど、毎日の生活習慣が大切です。経過を見るために定期的な通院が必要な場合もあります。
生活習慣のアドバイス
- 1日を通してこまめに水分をとる
- 食事は塩分をひかえめに
- 運動や遊びのあとには特に水分を補給する
食事と運動
バランスのよい食事と、十分な水分補給が基本です。シュウ酸を多くふくむ食品(ほうれん草など)を食べすぎないなどのアドバイスをお医者さんから受けることがあります。特別な食事制限は、診断されたあとに相談しながら決めましょう。
精神的健康と心の健康
痛みや治療のストレスで、子どもが不安になったり、眠れなくなったりすることがあります。保護者の方が安心させてあげることが大切です。つらい様子があれば、医師や看護師に相談してください。
予防
すべての腎臓結石を予防できるわけではありませんが、水分をしっかりとり、塩分をとりすぎないことなどで、再発のリスクを減らせると考えられています。特に夏場や運動後は十分な水分補給が大切です。
ワクチン
腎臓結石を予防するワクチンはありません。
検診プログラム
症状がない場合は特別な検診は必要ありませんが、尿検査などで血液や異常を指摘されたら受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 尿道がふさがって尿が出なくなる
- 腎臓に感染症が起こる
- 腎臓の機能が低下する
長期的な見通し
多くの子どもの腎臓結石は、適切な治療と生活改善でよくなります。再発する場合もありますが、定期検診と予防を続けることで、健康に過ごせる可能性が高いです。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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