高齢期の代謝と健康
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
代謝(たいしゃ)とは、体が食べ物からエネルギーをつくり、細胞を新しくする働きのことです。年を重ねると、この働きがゆっくりになることが一般的です。
重要な事実
- 代謝は加齢とともに自然にゆるやかになります。
- 筋肉量を保つことで、代謝の低下を抑えられます。
- 気になる症状があっても、甲状腺の病気などが隠れている場合があるため、医師に相談することが大切です。
はい。加齢による代謝の変化は、ほぼすべての人に見られる自然なものです。ただし、体質や生活習慣によって変化の大きさは異なります。
主に65歳以上の人に多く見られます。特に運動不足だったり、たんぱく質の摂取が不足している人は、代謝の低下が進みやすいといわれています。
症状
- 突然、息苦しくなる
- 意識がもうろうとする
- 胸の痛みが続く
- 顔や手足がしびれて動かしにくい
- ろれつが回らない
- ⚠高熱が続く
- ⚠激しい頭痛がある
- ⚠吐き気やおう吐が続く
- ⚠急に体重が増えたり減ったりする
- ⚠強い腹痛がある
一般的な症状
- 疲れやすい
- 体重が増えやすくなる
- 手足が冷えやすい
- 肌や髪の乾燥
- 便秘がちになる
- 筋力や体力の低下を感じる
子供の症状
- このテーマは高齢者向けです。子どもや若い世代では、代謝が活発で、成長に伴って自然に変化します。
高齢者の症状
- 基礎代謝の低下による体重増加
- 食べる量が同じでも太りやすくなる
- 動作がゆっくりになる
- 寒さを感じやすくなる
- 疲労感が抜けにくい
- 体力の衰えを感じる
原因
主な原因
- 加齢による筋肉量の減少
- ホルモンの変化(甲状腺ホルモンや性ホルモンなど)
- 日常的な活動量の低下
- 筋肉を維持する栄養(たんぱく質)の不足
リスク要因
- 運動不足
- 低栄養(食事が少ない、偏っている)
- 睡眠不足
- 悩みやストレス
- 糖尿病や甲状腺疾患などの持病
- 複数の薬を服用している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に息苦しくなる、胸の痛みがあるなど、上の「緊急」に挙げた症状がある場合は、すぐに救急車(119)を呼んでください。
- 高熱や激しい痛みなど、日常生活が難しい場合は、同じ日に医療機関を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 気になる症状が続く場合
- 体重が短期間で大きく変わった場合
- 健康診断やかかりつけ医の定期受診で相談したい場合
- 薬の変更や追加があった場合
診断
医師は、あなたの症状や生活習慣について詳しく聞き、必要に応じて血液検査や尿検査を行います。これにより、甲状腺の病気や糖尿病など、代謝に影響する病気が隠れていないか調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(血糖値、甲状腺ホルモン、HbA1cなど)
- 体組成の測定(筋肉量や体脂肪率)
- 心電図や血圧測定(必要に応じて)
診察で予想されること
問診と採血が中心です。採血の際は針を刺す一時的な痛みがありますが、数分で終わります。結果は数日から数週間かかることがあります。医師と話す際は、気になることをメモして持っていくと安心です。
治療
代謝を直接改善する特別な治療薬はありません。代謝を整えるためには、日常の生活習慣を見直すことが基本です。もし検査で甲状腺の病気や糖尿病などがみつかった場合は、その病気の治療に取り組みます。
自宅でのセルフケア
- 1日3食、栄養バランスのよい食事をとる
- 筋肉を維持するために、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を適量とる
- 無理のない範囲で、ウォーキングや軽い筋力トレーニングを行う
- 睡眠を十分にとる
- 水分をこまめにとる
- ストレスをためすぎない
医療治療
病気が原因とわかった場合は、医師がその病気に合わせた治療方針を説明します。治療には薬や生活指導などが含まれます。薬の種類や量は医師が決めるもので、自分の判断でやめたり増やしたりしてはいけません。
手術が検討される場合
代謝そのものを改善するための手術は、通常ありません。ただし、甲状腺疾患などで内科的治療が効かない場合は、専門医が手術を検討することがまれにあります。
この病気と共に生きる
毎日決まった時間に起きて、体を動かす習慣をつけましょう。無理をせず、今日からできる小さなことから始めるのが長続きのコツです。
生活習慣のアドバイス
- 朝日を浴びる
- ながら運動(歩きながら、テレビを見ながらストレッチ)を取り入れる
- 入浴で体を温める
- 人との交流を続ける
- 趣味や役割を持つ
食事と運動
食事は、野菜を先に食べるなどして血糖値の急な上昇を抑えましょう。運動は、医師と相談しながら、1日20〜30分のウォーキングや、呼吸が少し弾む程度の有酸素運動を週に数回行うとよいといわれています。無理は禁物です。
精神的健康と心の健康
代謝の変化によって体重や体調が変わると、気分が落ち込んだり、自信をなくしたりすることもあります。そういったときは、ひとりで悩まず、家族や医師、地域の相談窓口に話しましょう。つらい気持ちが続く場合も、専門家に相談することが大切です。
予防
加齢による代謝の低下は避けられませんが、運動と食事の工夫によって、その速度をゆるやかにすることができます。骨や筋肉を健康に保つことは、将来の転倒やけがの予防にもつながります。
ワクチン
肺炎球菌やインフルエンザなどの予防接種は、代謝を直接改善するものではありませんが、高齢者は感染症にかかると体力を大きく消耗します。かかりつけ医の勧めに応じて、接種を検討するとよいでしょう。
検診プログラム
年に1回は健康診断を受け、血圧、血糖値、脂質などをチェックしましょう。早期発見・早期対応が、健康を保つうえで大切です。
合併症
治療しない場合
- 筋肉量が減り、転倒しやすくなる
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まる
- 低栄養やフレイル(虚弱)につながる
- うつ状態になるリスクが高まる
長期的な見通し
代謝は年齢とともにゆるやかに変わりますが、健康を保つための工夫で、その変化にうまく寄り添うことができます。何歳からでも、食事と運動の見直しは効果が期待できます。自分を責めず、できることから始めましょう。かかりつけ医に相談しながら、あなたに合ったペースで取り組むことが大切です。
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地域の団体
- お住まいの市区町村の健康相談窓口 · 日本
- 厚生労働省の健康情報サイト · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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