肥満が引き起こす健康リスクについて知っておこう
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
肥満とは、体に余分な脂肪がたまりすぎた状態のことをいいます。単に見た目の問題ではなく、心臓や血管、血糖など体のさまざまな働きに負担をかけ、生活習慣病をはじめとする多くの病気のリスクを高める病気です。ここでは、肥満が原因で起こりやすい合併症(ほかの病気)について、わかりやすく説明します。
重要な事実
- 肥満は、糖尿病や高血圧など生活習慣病の代表的な危険因子です。
- 特に内臓脂肪がたまると、血糖値や血圧、中性脂肪に影響が出やすくなります。
- 適切な体重管理により、合併症の多くは予防・改善できます。
- 肥満は本人の努力だけでは解決しないことも多く、医療の助けが重要です。
はい、肥満は日本でも増えている健康状態です。特に40代以降の男性に多く、女性では閉経後に増える傾向があります。
男性では中高年に多く、女性では閉経後に増える傾向があります。また、家族に肥満の人がいるとかかりやすい面もありますが、食事や運動などの生活習慣も大きく関わります。
症状
- 突然の強い胸の痛みや圧迫感がある
- ろれつが回らない、片方の手足が動かない
- 激しい息苦しさで横になれない
- ⚠ここ数日で体重が急激に増え、足や顔のむくみが目立つ
- ⚠強い頭痛やめまいが続く
- ⚠血圧や血糖値が、今までよりもかなり高いと指摘された
一般的な症状
- 体重が増え続ける
- 体が重くだるい
- 少し動くと息切れする
- 大きないびきをかく
- 膝や腰など関節が痛む
子供の症状
- 息切れやいびきをかく
- 運動や体を動かすことを嫌がる
- からだが重そうで、動作がおっくうに見える
- 太っていることをからかわれて元気がない
高齢者の症状
- 膝や腰の痛みが強くなる
- 転びやすくなる(筋肉が少ないことが関係)
- 疲れやすく、活動量が減る
- 体重は多くても、必要な筋肉が不足していることがある
原因
主な原因
- 食べすぎや運動不足などで、体にとり込むエネルギーが使うエネルギーを上回ること
- 遺伝的に太りやすい体質であること
- ストレスや睡眠不足が食欲やホルモンに影響すること
- 一部の病気や薬の副作用が原因になること
リスク要因
- 高カロリーな食事や、甘い飲み物を多くとる習慣
- 1日の歩数が少なく、座りっぱなしの時間が長い
- 睡眠不足や不規則な生活
- 妊娠・閉経などによるホルモンの変化
- 家族や周囲に肥満の人が多い
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 体重が急激に増え、むくみや息切れがひどくなった場合
- 胸の痛み、まひ、激しい息苦しさなどの症状がある場合は、すぐに119番へ連絡してください
定期受診を予約すべき場合:
- 年に1回の健康診断で、BMIや腹囲、血液検査を受ける
- 体重増加や生活習慣の改善について、かかりつけ医や保健師に相談したいとき
診断
診断では、身長と体重からBMI(体格指数)を計算し、腹囲(おなかの回り)を測定します。また、合併症の有無を調べるために血液検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 身長・体重の測定とBMIの計算
- 腹囲(ウエスト周囲長)の測定
- 血圧測定
- 血液検査(血糖値、脂質、肝機能など)
診察で予想されること
医療機関では、問診のあとに測定や採血があります。所要時間は30分から1時間程度で、結果はその日、もしくは後日説明があります。
治療
治療の基本は、食事療法と運動療法でエネルギー収支のバランスを整えることです。必要に応じて行動療法や薬物療法が加わり、重症例では外科的治療が検討されることもあります。必ず医師や管理栄養士などの指導のもとで行いましょう。
自宅でのセルフケア
- 食事の記録をつけて、自分の食事量を把握する
- まずは10分歩くなど、できる範囲で運動を生活に取り入れる
- 甘い飲み物を控え、水分はお茶や水を中心にする
- 決まった時間に眠り、睡眠時間を十分にとる
医療治療
病院で行われる治療には、医師や管理栄養士による食事・運動の個別指導、行動療法(生活習慣を見直すためのカウンセリング)、医師が判断して処方される薬物治療などがあります。また、高度肥満で合併症が重い場合には、減量手術(外科的治療)が行われることがあります。いずれも医師の診察と説明を受けたうえで決められます。
手術が検討される場合
食事・運動などの治療を試みても効果が十分でなく、合併症を伴う高度肥満の場合に、専門の医療機関で減量手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
肥満は短期間でなんとかするよりも、長く続けられる生活の見直しが大切です。毎日の食事、運動、睡眠のリズムを少しずつ整えていきましょう。
生活習慣のアドバイス
- 体重を週に1回、決めた時間に測る
- 無理なく続けられる運動(歩くことやラジオ体操など)を習慣にする
- 外食やコンビニ食の選び方を見直す
- ストレスをためず、趣味や人との交流の時間を持つ
食事と運動
食事は野菜から食べ、よく噛んでゆっくり食べることがポイントです。炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスが大切で、1回の食事量を見直しましょう。運動はウォーキングなどの有酸素運動を中心に、無理のない範囲で毎日続けることを目指しましょう。
精神的健康と心の健康
肥満によって周囲の目を気にしたり、自分を責めたりして、気分の落ち込みやすさ、自信のなさ、不眠などにつながることがあります。心のつらさは一人で抱えず、家族や医療者に相談してください。必要に応じて、心の専門家につなぐこともできます。
予防
多くの場合、肥満は健康的な生活習慣によって予防できます。しかし、遺伝や体質、社会環境など個人の努力だけでは防ぎきれない面もあるため、周囲のサポートや医療の助けを受けることも大切です。
合併症
治療しない場合
- 2型糖尿病(血糖値が高くなる病気)
- 高血圧や脂質異常症(生活習慣病)
- 心筋梗塞・脳卒中(血管が詰まったり破れたりする)
- 睡眠時無呼吸症候群(眠っている間に呼吸が止まる)
- 変形性膝関節症(膝の痛みを起こす病気)
- 脂肪肝(肝臓に脂肪がたまる)
- 月経異常などのホルモンバランスの乱れ
長期的な見通し
肥満による合併症は、たとえすでに一部が始まっていても、体重を減らすことで改善できるものが多くあります。ゆっくりと体重を5~10%減らすだけでも、血圧や血糖値などが大きく改善することが知られています。あきらめずに、自分に合った方法を見つけていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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