骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
骨粗鬆症は、骨の中身がスカスカになって骨がもろくなり、折れやすくなる病気です。ちょっとした転倒や体の動きでも骨折しやすくなります。多くの場合、骨折するまで自覚症状がありません。
重要な事実
- 骨密度(骨の強さ)は20〜30代をピークに、その後は減っていきます。
- 特に閉経後の女性や高齢者に多く見られます。
- 背骨や足の付け根、手首の骨が折れやすくなります。
- 早期に気づき、食事・運動・治療を組み合わせることで進行を遅らせることができます。
はい、とても一般的な病気です。特に閉経後の女性や高齢の男性で多く見られます。
閉経後の女性、高齢者、やせ型の人、運動不足の人、喫煙者、ステロイド薬を長期間使っている人などに多く見られます。
症状
- 突然の強い背中や腰の痛み—この場合はすぐに119番(救急車)を呼んでください。
- 立つこともできないほどの強い痛み
- 脚のしびれや力が入らない、立てない
- おしりや足の付け根に激痛があり、動かせない
- ⚠転んだ後に腰や背中が強く痛む
- ⚠いつもと違う強い骨の痛みが続く
- ⚠高いところから落ちたり、強い衝撃を受けたりした
一般的な症状
- 骨粗鬆症自体は、骨折するまでほとんど症状が出ません。
- 身長が縮む
- 背中や腰が曲がってくる(猫背)
- 少しの衝撃で骨が折れる
- 背中や腰に長く続く痛みがある
子供の症状
- 子どもに骨粗鬆症が起こることはまれですが、特定の病気や薬によって骨が弱くなることがあります。
- 骨の痛みや、いつもより骨折しやすいなどのサインが見られることがあります。
高齢者の症状
- 転んでおしりをついただけで足の付け根の骨を折る
- 背中が曲がり、身長が縮む
- 特に理由のない背中や腰の痛みが続く
- ちょっとした動作で肋骨や手首を骨折する
原因
主な原因
- 骨を新しく作る働きより、古い骨を壊す働きが強くなってしまうこと
- 閉経などによる女性ホルモン(エストロゲン)の低下
- 加齢による骨の新陳代謝の低下
- カルシウム・ビタミンD・タンパク質の不足
- 運動不足や日光を浴びる時間の減少
リスク要因
- 閉経後の女性
- 家族に骨粗鬆症や骨折をした人がいる
- やせ型・小柄な体型
- 喫煙や過度の飲酒
- ステロイド薬の長期使用
- 糖尿病や関節リウマチなどの持病
- 胃の手術をしたことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 転んで強い痛みがある
- 背中や腰の激痛で動けない
- 足の付け根が痛くて体重をかけられない
定期受診を予約すべき場合:
- 閉経後の女性
- 60歳以上の人
- 身長が縮んできたと感じる人
- 骨折しやすい体質かもしれないと思った人
- 健康診断で骨密度検査をすすめられた人
診断
主に骨密度検査と問診、血液検査などで診断されます。医師が骨折のリスクを評価し、治療が必要かどうかを判断します。
行われる可能性のある検査
- 骨密度測定(X線を使って骨の強さを調べる検査)
- 背骨や足の付け根のレントゲン検査
- 血液検査・尿検査(カルシウムやビタミンD、腎臓や甲状腺の状態を確認)
- 骨折の有無を確認する画像検査
診察で予想されること
骨密度測定は痛みを伴わず、服を着たまま10〜20分ほどで終わることが多いです。結果をもとに、医師が今後の治療方針や生活のアドバイスを説明してくれます。
治療
治療の目的は、骨の強さを保って骨折を防ぐことです。薬物療法だけでなく、食事・運動・転倒予防を組み合わせて行うことが大切です。
自宅でのセルフケア
- バランスのよい食事をとる(カルシウム・ビタミンD・タンパク質を意識する)
- 無理のない範囲で運動を続ける(ウォーキングや筋力維持の運動など)
- 転倒しにくい環境をつくる(段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床など)
- 医師の指示に従って適度に日光を浴びる
- 禁煙し、飲酒は控えめにする
医療治療
薬物療法には、骨を壊す働きを抑える薬、骨を作る働きを助ける薬、ビタミンDやカルシウムを補う薬などがあります。どの治療が合うかは、年齢・性別・骨折のリスク・持病によって医師が決めます。治療薬は医師の指示に従って使用し、自己判断でやめないでください。
手術が検討される場合
骨粗鬆症が原因で骨折した場合、特に足の付け根の骨折では手術が必要になることがあります。手術後はリハビリテーションを行い、歩く力や日常生活の動作を少しずつ取り戻していきます。
この病気と共に生きる
骨粗鬆症があっても、多くの人は骨折を防ぎながら日常生活を続けられます。毎日の動作で無理をせず、転ばないための工夫をすることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- お風呂や階段、床の段差など転びやすい場所に注意する
- 視力の低下がないか定期的にチェックする
- 滑りにくい靴を選ぶ
- 運動をするときは医師と相談し、無理のない範囲で行う
- 定期的に骨密度を測定する
食事と運動
食事では、カルシウム(牛乳・小魚・豆腐・小松菜など)、ビタミンD(魚・きのこ・卵など)、タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品など)を意識してとりましょう。運動は、ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどが骨を強くする助けになります。すでに骨が弱っている場合は、医師に相談して安全な方法を選びましょう。
精神的健康と心の健康
骨折の不安や痛みが続くと、気分が沈むこともあります。つらい気持ちをひとりで抱え込まず、家族や友人、医師、看護師、薬剤師などに話しましょう。気分の落ち込みが続いたり、日常生活に支障がある場合は、こころの健康の専門家につながることも大切です。こころの危機を感じたときは、ためらわずに119番や信頼できる人に助けを求めましょう。
予防
骨粗鬆症は、若いうちから骨を強くしておくことで予防しやすくなります。また、高齢になってからでも、食事・運動・転倒予防によって進行を遅らせることができます。
ワクチン
骨粗鬆症を直接予防するワクチンはありません。ただし、骨折後に寝たきりになりやすい高齢者では、肺炎球菌などのワクチンが勧められることがあります。詳しくは医師に相談してください。
検診プログラム
日本では、厚生労働省の指針に基づく骨粗鬆症検診が自治体で行われることがあります。閉経後の女性や60歳以上の方は、お住まいの自治体や職場の健診で骨密度検査が受けられるか確認してみましょう。
合併症
治療しない場合
- 骨がもろくなり、転んだ拍子に骨折しやすくなる
- 背骨の圧迫骨折で背中が曲がる・身長が縮む
- 足の付け根を骨折して歩けなくなることがある
- 骨折後に寝たきりの状態になるリスクが高まる
長期的な見通し
骨粗鬆症は、治療と生活習慣の見直しで進行を遅らせることができます。骨折を防ぐことができれば、元気に日常を過ごせる期間を長く保つことが可能です。あきらめずに、医師と一緒に自分に合った対策を見つけていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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