Diabetes sick day rules overview
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
糖尿病の「シックデイ・ルール」とは、風邪や感染症などで体調が悪いときに、血糖値を安全に保つための方法をまとめたものです。病気になると血糖値が上がりやすくなり、正しく対処しないと重い合併症を起こすこともあります。シックデイ・ルールは、そんな時の注意点や行動の目安をわかりやすく示しています。
重要な事実
- 体調が悪いときは、血糖値が上がりやすくなります。
- インスリンや糖尿病の薬を使っている人は、自己判断で中止せず、かかりつけ医に相談してください。
- 水分をこまめにとることが大切です。
- 症状が重いときは、すぐに医療機関に連絡しましょう。
糖尿病の方は、年に数回は風邪や感染症を経験するため、シックデイ・ルールの知識は誰にでも役立ちます。
1型糖尿病・2型糖尿病の両方の患者さんに当てはまります。特にインスリン治療を受けている方や血糖コントロールが難しい方は注意が必要です。
症状
- 意識がない、または反応がおかしい
- 呼吸が苦しそう、または異常に速い
- けいれんが起きた
- ひどい頭痛や吐き気で水分が全く取れない
- 血糖値が極端に高い(例:350mg/dL以上、測定可能な場合)
- ⚠高血糖が続き、水分がうまく取れない
- ⚠おう吐や下痢が続いている
- ⚠発熱が2日以上続く
- ⚠自分で飲んでいる糖尿病薬をどう調整すればよいかわからない
一般的な症状
- のどの渇きが強い
- トイレの回数が多い
- 吐き気やおう吐
- だるさや眠気
子供の症状
- 元気がない、ぐったりする
- 吐き気やおう吐が続く
- 呼吸が速くなる
- 意識がぼんやりする
高齢者の症状
- 脱水症状(口が渇く、皮膚が乾く)
- 高血糖による意識障害(混乱、眠気)
- 感染症による発熱や悪寒
- 転びやすくなる
原因
主な原因
- 感染症(風邪、インフルエンザ、胃腸炎など)が血糖値を急上昇させる
- 体調不良で食事量が減り、反応性低血糖を起こすこともある
- ストレスホルモンの分泌が増えることで血糖値が乱れやすくなる
リスク要因
- 血糖コントロールが不良である
- 高齢で体力が低下している
- 腎臓や心臓の病気を合併している
- インスリン注射をしている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高血糖が続き(目安:自己測定で250mg/dL以上)、気分が悪い
- 水分が全く取れず、尿の量が極端に減った
- 意識がぼんやりする、または話し方がおかしい
定期受診を予約すべき場合:
- 数日以内に体調が良くならなければ、かかりつけ医に相談する
- 糖尿病の薬の調整が必要かどうか質問する
診断
シックデイ・ルール自体を診断するものではありませんが、体調不良時の高血糖や脱水の程度を調べるために、医師が血液検査や尿検査を行うことがあります。
行われる可能性のある検査
- 血糖値測定(自己測定または病院での採血)
- 尿ケトン体検査(高血糖でケトアシドーシスを疑う場合)
- 電解質や腎機能の血液検査
診察で予想されること
医師はあなたの体調や血糖値の状況を聞き、必要に応じて薬の調整や点滴を提案します。入院が必要かどうかの判断も行われます。
治療
シックデイ・ルールの治療は、病気の原因(感染症など)の治療と並行して、血糖値を安全な範囲に保つことが目的です。自己判断でインスリンや内服薬を中止せず、医師の指示に従ってください。
自宅でのセルフケア
- 水分をこまめに摂る(白湯、スポーツドリンクなど)
- 食事が取れない場合は、炭水化物を含む飲み物(はちみつ入りの紅茶など)を少量ずつ摂る
- 血糖値をこまめに測定する(2~4時間ごと)
- 無理をせず安静にする
医療治療
医師は必要に応じて、経口の糖尿病薬の調整やインスリン量の一時的な変更を行います。重症の場合は点滴や電解質の補正、抗生物質の投与などが行われます。具体的な薬剤名は医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
通常、シックデイ・ルールと手術の直接的な関連はありませんが、手術前後は血糖コントロールが特に重要です。主治医と麻酔科医に必ず糖尿病のことを伝えてください。
この病気と共に生きる
糖尿病を抱えながら生活するには、普段から体調管理をしっかり行い、風邪などの感染症を予防することが大切です。シックデイ・ルールを医師と話し合って、自分なりの対応計画(アクションプラン)を作っておきましょう。
生活習慣のアドバイス
- 予防接種(インフルエンザ、肺炎球菌など)を受ける
- 手洗い・うがいを習慣にする
- 十分な睡眠とバランスの良い食事を心がける
- ストレスをためないようにする
食事と運動
普段の食事は規則正しく、野菜を多く取り入れ、糖質や脂質を控えめにしましょう。運動は医師の許可があれば、ウォーキングなどの有酸素運動を週に数回行うと良いですが、体調不良の時は無理をしないでください。
精神的健康と心の健康
シックデイのたびに不安を感じるのは自然なことです。一人で悩まず、医師や家族に相談してください。カウンセリングや糖尿病サポートグループも活用できます。
予防
シックデイ自体は完全には防げませんが、普段の血糖コントロールを良好に保ち、感染症予防(手洗い、予防接種)を徹底することで、重症化を防ぐことができます。
ワクチン
厚生労働省は、糖尿病患者さんに対してインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種を推奨しています。かかりつけ医に相談してください。
検診プログラム
定期的な健康診断や歯科検診(歯周病は血糖に影響する)を受けることが、シックデイの予防・早期発見につながります。
合併症
治療しない場合
- 高血糖による脱水症状
- 糖尿病性ケトアシドーシス(1型糖尿病で起こりやすい)
- 高血糖高浸透圧状態(2型糖尿病で起こりやすい)
- 意識障害や昏睡
長期的な見通し
シックデイ・ルールを守れば、ほとんどの方は回復します。普段から準備をしておけば、慌てずに対応できます。糖尿病があっても、適切なケアで生活の質を保つことができます。
サポートを探す
国際機関
地域の団体
相談窓口
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月27日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。