職場でできる糖尿病予防
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
糖尿病(とうにょうびょう)は、血液の中の糖(ぶどうとう)が多くなりすぎる病気です。特に2型糖尿病は、体がインスリンというホルモンをうまく使えなくなることで起こります。職場での予防とは、仕事中のすき間時間や生活習慣を工夫して、糖尿病になりにくくすることです。
重要な事実
- 日本の大人の約5~6人に1人が糖尿病またはその予備軍(よびぐん)といわれています。
- 働き盛りの世代は運動不足や食事の乱れが続くと、糖尿病のリスクが高まります。
- 糖尿病は早期に見つけて生活を見直すことで、進行を防げる可能性があります。
はい、とても一般的な病気です。特に40歳以降に増えますが、最近では若い世代でも見られます。職場の健康診断で「血糖値が高い」と指摘される方も少なくありません。
働く世代の男女、特にデスクワーク中心の方、不規則な勤務時間の方、ストレスを抱えている方に影響しやすいです。また、太り気味の方やご家族に糖尿病の方がいる方も注意が必要です。
症状
- 意識がもうろうとする
- 深くて速い呼吸になる
- 吐き気やおう吐が続く
- 強い腹痛がある
- ⚠血糖値が非常に高いままで下がらない
- ⚠異常なのどの渇きとトイレの回数が続く
- ⚠めまいや動悸がする
- ⚠熱があってぐったりする
一般的な症状
- のどがひどく渇く
- 尿の回数や量が増える
- 体がだるく、疲れやすい
- 食事をしているのに体重が減る
- 手足がしびれる、ものが見えにくい
原因
主な原因
- 食べすぎや飲みすぎ
- 運動不足
- ストレス
- 睡眠不足
- 両親や兄弟に糖尿病の人がいる
リスク要因
- 年齢が40歳以上
- 自分が思っているより太っている
- 運動習慣がない
- 喫煙や過度の飲酒
- 高血圧や脂質異常症がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然、強いのどの渇きや多尿がある
- 意識がおかしい、もうろうとする
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で血糖値が高いと言われた
- 家族に糖尿病の人がいる
- 体重が急に増えた
- 疲れやすさが続く
- 手足のしびれや視力の変化がある
診断
血液検査で診断します。健康診断では、空腹時の血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という、過去1~2か月の血糖の平均を表す値を調べます。
行われる可能性のある検査
- 空腹時血糖値
- HbA1c
- 75gブドウ糖負荷試験
診察で予想されること
診断は血液検査だけで簡単にできます。痛みは採血のときだけです。結果は数日で出ることが多く、医師があなたの状態に合わせて説明してくれます。
治療
治療の基本は食事療法と運動療法です。生活習慣を見直すことで、血糖値を健康的な範囲に近づけることができます。それでも目標を達成できない場合は、薬を使うこともあります。
自宅でのセルフケア
- 食事のバランスを整え、野菜から先に食べる
- 1日30分のウォーキングを目安に体を動かす
- 禁煙と節酒を心がける
- 十分な睡眠と休憩をとる
- ストレスをため込まない
医療治療
薬を使う場合は、医師があなたの血糖値の状態や体質に合わせて処方します。服用や注射の中には自分でできるものもありますが、必ず医師の指示に従いましょう。薬を勝手に止めたり量を変えたりしないでください。
手術が検討される場合
糖尿病そのものに対して手術が必要になることはほとんどありません。ただし、肥満が原因の場合は減量手術を選択肢にすることもあります。詳しくは専門の医師に相談してください。
この病気と共に生きる
職場で血糖値の管理を続けるのは大変なこともありますが、少しの工夫と周りのサポートがあれば、安心して働き続けられます。
生活習慣のアドバイス
- 昼休みに少し歩く
- デスクワークでは1時間に一度は立ち上がる
- お菓子を果物やナッツに替える
- 飲み会の際はゆっくり食べ、飲み過ぎに注意する
- 産業医や保健師に相談する
食事と運動
主食、主菜、副菜のそろった食事を心がけ、食べる順番は野菜から先にすると血糖の上昇がゆるやかになります。運動は腕立てやスクワットなど、デスクの前でもできるものから始めてみましょう。
精神的健康と心の健康
糖尿病は心の負担になることもあります。仕事や家庭のストレスが続くと血糖値が上がりやすいので、自分を責めず、息抜きの時間を作ることが大切です。
予防
2型糖尿病は、生活習慣を見直すことで予防できる可能性が高い病気です。職場の階段を使う、昼休みに散歩するなど、無理のない範囲で続けましょう。厚生労働省も、働く世代の健康づくりを推奨しています。
検診プログラム
年に一度の健康診断で血糖値をチェックしましょう。日本の職場では定期健診が義務づけられている場合が多いので、必ず受けるようにしてください。また、自治体が行う特定健診も活用できます。
合併症
治療しない場合
- 心筋梗塞や脳卒中
- 腎臓の病気(透析が必要になることも)
- 網膜症による視力低下
- 足の神経障害や潰瘍
長期的な見通し
糖尿病は怖い病気というイメージがありますが、正しく治療を続ければ、多くの人は合併症を防ぎながら長く働き続けることができます。早く見つけて、食事・運動・休養を大切にすることで、明るい未来を保てます。
サポートを探す
国際機関
- 国際糖尿病連合
地域の団体
- 日本糖尿病学会
- 全国健康保険協会
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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