骨粗しょう症の暮らし方ガイド:骨折を防いで元気に毎日を
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
骨粗しょう症(骨粗鬆症)は、骨の密度が下がって骨の中がスカスカになり、もろくなってしまう病気です。骨がもろくなると、転んだり軽い衝撃が加わっただけで骨折しやすくなります。
重要な事実
- 骨折するまで自覚症状がないことが多い
- 女性、特に閉経後の方に多い
- 食事や運動、生活習慣の見直しで予防・進行を遅らせられる
- 年齢とともに誰にでも起こりうる
はい、とてもありふれた病気です。日本では高齢の女性を中心に多くの人がかかっており、女性の約3人に1人、男性の約5人に1人が骨粗しょう症またはその予備群といわれています。
閉経後の女性が最も多いですが、男性もかかります。高齢になるほどリスクが高まり、若い人でも、栄養不足や特定の病気・薬の影響で起こることがあります。
症状
- 転んだ後、足を動かせない、強い痛みで立てないなどの症状がある
- 腰や背中に突然、激しい痛みが走り、しびれや麻痺も伴う
- これらに当てはまる場合は、迷わず119番に電話して救急車を呼んでください
- ⚠転んだ後、骨折したかもしれないが、動ける・痛みが強い
- ⚠新しく腰や背中に痛みが出た
- ⚠数日たっても痛みが治まらない
一般的な症状
- 骨折するまで痛みなどがないことがほとんど
- 背中や腰の痛み
- 身長が縮む
- 猫背(背中が曲がる)になる
- ちょっとした転倒や衝撃で骨折する
子供の症状
- 子どもではまれですが、特定の病気や薬の影響で骨が弱くなることがあります。その場合、骨折しやすいことが最初のサインになることもあります。
高齢者の症状
- 転倒しやすくなる
- 背中や腰が痛む
- 身長の低下や姿勢の変化に気づく
- 手首・背骨・太ももの付け根の骨を折りやすい
原因
主な原因
- 加齢による骨の量の減少
- 女性ホルモン(エストロゲン)の減少(閉経による)
- カルシウム・ビタミンD不足
- 運動不足
- タバコやお酒のとりすぎ
リスク要因
- 50歳以上である
- 女性である
- 閉経後の女性
- 骨粗しょう症の家族がいる
- 低体重・やせている
- ステロイド薬を長期間使っている
- 関節リウマチなどの病気がある
- 喫煙・過度な飲酒
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 転んだ拍子に強い痛みがある
- 身長が急に縮んだ気がする
- 背中や腰の痛みが続いている
定期受診を予約すべき場合:
- 50歳を過ぎたら、骨粗しょう症の検査について一度相談する
- 閉経後に骨折したことがある
- 身長が3〜4cm以上縮んでいる
- 背中や腰の慢性的な痛みがある
診断
骨密度検査という検査で、骨の中身がどのくらい詰まっているかを測ります。問診や、場合によっては血液検査も行います。
行われる可能性のある検査
- 骨密度検査(DXA法:レントゲンで骨の量を測る検査)
- 血液検査(骨の代謝や栄養状態を調べる)
- レントゲン検査(骨折の有無の確認)
診察で予想されること
検査自体は痛みを伴いません。検査の結果と年齢、骨折の経験、家族歴などを合わせて、骨折の起こりやすさを総合的に評価します。
治療
治療の中心は、骨がもろくなるのを抑える薬と、食事・運動などの生活習慣の改善です。医師と相談しながら、自分の骨の状態に合った方法を続けていくことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 骨に必要な栄養を意識する(カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、たんぱく質)
- 無理のない範囲で運動をする(歩行、体操、筋力トレーニングなど)
- 転倒しにくい環境づくり(家の中の段差をなくす、照明を明るくするなど)
- タバコをやめる、お酒は控えめにする
- 医師の指示に従って、定期的に骨密度を測る
医療治療
骨の吸収を抑える薬や、骨を作るのを助ける薬など、いくつかの種類があります。どの薬が合うかは、年齢や骨密度、ほかの病気などを考えて医師が判断します。効果を確認するために、治療中も定期的な検査を受けましょう。
手術が検討される場合
骨粗しょう症そのものに対して手術は行いません。ただし、背骨や太ももの付け根などを骨折した場合は、手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
毎日の生活で大切なのは、転ばないことと、骨を丈夫にする習慣を続けることです。痛みがあれば無理をせず、医師や理学療法士に相談しながら動くようにしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 朝日を浴びて、体内でビタミンDを増やす
- ウォーキングや軽い筋トレなど、骨にほどよく刺激が伝わる運動を続ける
- バランスのよい食事を心がける
- 転倒防止のために、足元の安全や履き物に気をつける
- 骨密度の検査を定期的に受ける
食事と運動
食事では、牛乳・小魚・豆腐などのカルシウム、魚類やキノコ類に多いビタミンD、緑黄色野菜や納豆に多いビタミンKを意識しましょう。運動では、ウォーキングや太極拳のように、体を支える筋肉やバランス感覚を鍛えるものがおすすめです。ただし、すでに骨折したことのある方は、運動の種類を医師に確認してください。
精神的健康と心の健康
骨折の不安や、動きにくくなることで気分が落ち込むこともあります。気分のつらさを感じたら、ひとりで抱え込まず、かかりつけ医や地域の相談窓口に話してみましょう。早めに相談することで、気持ちが楽になることがあります。
予防
骨粗しょう症は、若いうちから骨を丈夫にしておくことで予防しやすくなります。また、なってしまっても、治療と生活習慣の改善で骨折を予防することは十分に可能です。
ワクチン
骨粗しょう症そのものに効くワクチンはありません。転倒や骨折を防ぐためには、生活習慣の改善と定期的な検査が中心になります。
検診プログラム
骨密度検査は、健康診断とは別に、骨粗しょう症が心配なときや骨折のリスクが高いときに受けることができます。50歳を過ぎたら、一度かかりつけ医に相談してみましょう。
合併症
治療しない場合
- 背骨の圧迫骨折(背骨がつぶれて身長が縮む・背中が曲がる)
- 手首や太ももの付け根の骨折
- 骨折による痛みや動きの制限
- 寝たきりや介護が必要になるリスクの上昇
長期的な見通し
骨粗しょう症は、見つけられて、治療を続けられれば、骨折のリスクを大きく減らせる病気です。年を重ねても、自分の足で動ける生活を続けるために、今日からできることを一歩ずつ始めましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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