副鼻腔炎(ちくのう症)を予防しよう!毎日の鼻のケアと生活習慣
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、鼻のまわりの骨の中にある「副鼻腔」という空間に炎症が起こる病気です。多くは風邪のあとに起こり、鼻づまりや黄色い鼻水、顔の痛みなどの症状が出ます。昔から「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれています。
重要な事実
- 副鼻腔炎は、風邪やインフルエンザなどのあとに起こりやすい病気です。
- 放置すると長引いたり、慢性化したりすることがあります。
- 毎日の鼻の保湿や清潔、規則正しい生活で予防しやすくなります。
はい、とてもありふれた病気です。風邪をひいた人の多くに副鼻腔の炎症がみられるといわれています。
子どもから大人まで、年齢を問わず誰でもかかる可能性があります。特に、アレルギー性鼻炎(花粉症など)がある方や、喫煙をする方、疲れや睡眠不足で免疫力が低下している方は注意が必要です。
症状
- 呼吸が苦しい場合は、すぐに119番に電話してください。
- 顔や目の周りが急に大きくはれて、痛みが強い場合は、すぐに119番に電話してください。
- 意識がもうろうとしたり、呼びかけに反応しなかったりする場合は、すぐに119番に電話してください。
- 高熱が続き、ぐったりしている場合は、すぐに119番に電話してください。
- ⚠目や額のまわりに強い痛みがある
- ⚠片側の目がはれて、視力の変化を感じる
- ⚠首が硬くて痛む
- ⚠水分がとれない、またはぐったりして元気がない
一般的な症状
- 鼻づまりが続く
- 黄色や緑色の、どろっとした鼻水が出る
- 目の周りや頬、おでこが重く痛む
- 頭痛がする
- においがわかりにくくなる(嗅覚の低下)
- 鼻水がのどに流れて、せきやのどの違和感が出る
子供の症状
- 長引く鼻水や鼻づまり
- 夜せきやいびきをかく
- 耳が痛いと訴えることがある
- ぐずったり、機嫌が悪かったりする
高齢者の症状
- 症状がはっきりせず、だるさや元気のなさとして感じることがある
- 鼻水がのどに落ちて、せきが続くことがある
- めまいや頭がぼんやりするなどの症状が出ることもある
- 発熱がみられる場合もある
原因
主な原因
- 風邪やインフルエンザなどのウイルス感染
- 鼻やのどにある細菌の感染
- アレルギー性鼻炎(花粉症など)による鼻の粘膜のはれ
- 鼻の構造の問題(鼻の曲がりなど)
- まれに、むし歯や歯の感染が広がること
リスク要因
- 風邪をひきやすい
- アレルギー性鼻炎がある
- たばこを吸う、または受動喫煙がある
- 空気の乾燥やほこりの多い環境
- 疲労や睡眠不足による免疫力の低下
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 風邪のあとに鼻水や鼻づまりが10日以上続く、または一度よくなってから悪化する
- 強い頭痛や顔の痛みがある
- 発熱が続く
- 目の周りが赤くはれて痛む
- 副鼻腔炎を何度もくり返す
定期受診を予約すべき場合:
- 鼻づまりや鼻水が長引いて、仕事や勉強に集中できない
- においが感じにくい
- 声がこもる、耳がつまった感じがする
- 症状について心配になったとき
診断
医療機関では、まず症状の経過を聞かれ、鼻の中を観察します。必要に応じて、細いカメラ(内視鏡)で副鼻腔の入り口を確認したり、画像検査を行ったりすることもあります。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どんな症状があるかを聞かれます)
- 鼻の診察(鼻鏡や内視鏡で鼻の中を見ます)
- 画像検査(レントゲンやCTで副鼻腔の状態を確認することがあります)
診察で予想されること
診察自体は数分で終わることが多く、痛みをともなう検査はほとんどありません。鼻の中に麻酔のスプレーを使う場合もありますが、それもすぐに終わります。特別な準備は必要ありません。
治療
治療は、原因や症状の重さによって異なります。多くの場合、薬による治療と、鼻うがいなどのセルフケアで改善します。細菌感染が疑われる場合には抗生物質が使われることもありますが、症状が軽い場合は薬を使わずに経過をみることもあります。必ず医師の指示に従いましょう。
自宅でのセルフケア
- 鼻うがい(生理食塩水や市販の鼻洗浄液で鼻の中をやさしく洗う)
- 加湿器や濡れタオルで部屋の湿度を保つ
- 温かい蒸しタオルを鼻のまわりにあてて温める
- こまめに水分をとる
- 十分な睡眠と休息をとる
医療治療
治療には、炎症や鼻の粘膜のはれを落ち着かせる薬、鼻水や鼻づまりを和らげる薬などが使われます。医師が症状に合わせて選びます。細菌感染の可能性が高い場合は抗生物質が処方されることもあります。薬はかならず医師の指示どおりに使いましょう。
手術が検討される場合
薬での治療を続けても改善しない場合や、副鼻腔炎をくり返す場合には、内視鏡を使って副鼻腔の通り道を広げる手術が検討されることがあります。手術が必要かどうかは、専門医とよく相談して決めましょう。
この病気と共に生きる
副鼻腔炎をくり返す方は、毎日の鼻の保湿と清潔が大切です。鼻をかむときは片方ずつ、強くかまずにやさしくかみましょう。鼻がつらいときは、無理をせずに早めに休むことも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙し、たばこの煙を避ける
- 十分な睡眠と休養をとる
- ストレスをためない
- 鼻の乾燥を防ぐ(加湿、マスクの使用など)
- 部屋のほこりや花粉など、アレルギーの原因を減らす
食事と運動
特別な食事療法はありませんが、バランスのよい食事と適度な運動で免疫力を保つことが予防につながります。また、水分をしっかりとることで鼻水がサラサラになり、症状が和らぎやすくなります。
精神的健康と心の健康
長く続く鼻づまりや頭痛は、集中力の低下やいらいら、気分の落ち込みを招くことがあります。「つらい」と感じたら、がまんせずに医師や家族に相談しましょう。症状が改善すると、気持ちもずいぶん楽になります。
予防
完全に予防することはできませんが、風邪を予防し、鼻を乾燥させないこと、鼻をやさしく清潔に保つことでリスクを下げられます。手洗いや咳(せき)エチケットなどの基本的な感染対策も、厚生労働省がすすめている大切な予防法です。風邪をひいたら早めに休むことも大切です。
ワクチン
インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症のワクチンは、ウイルス感染による副鼻腔炎のリスクを減らすのに役立つことがあります。予防接種を受けるかどうかや時期については、かかりつけ医に相談しましょう。
検診プログラム
一般的な健康診断で副鼻腔炎を調べることはありません。鼻の症状が続く場合や気になる場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 症状が長引き、慢性副鼻腔炎になる
- においが感じにくくなる
- 目の周りや頭の中に炎症が広がる(まれですが、重い合併症を起こすことがあります)
- 重症の感染症につながることもある
長期的な見通し
副鼻腔炎は、多くの場合、適切なケアと治療で改善します。たとえ長引いても、治療法はいろいろあり、内視鏡手術などでよくなることも多いです。あわてずに、医師と一緒に自分に合った対処法を見つけていきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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