Rabies exposure prevention
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
狂犬病は、感染した動物に咬まれることでうつるウイルス性の病気です。発症するとほぼ100%亡くなる非常に危険な病気ですが、ワクチンで予防できます。
重要な事実
- 狂犬病ウイルスは主に犬、猫、コウモリなどの唾液に含まれます。
- 発症する前に治療を始めれば、ほぼ完全に防げます。
- 日本ではほとんど発生していませんが、海外旅行などで感染するリスクがあります。
日本では非常にまれな病気です。しかしアジアやアフリカなどの地域では今でも多くの感染者がいます。
動物に咬まれたり引っかかれたりした人なら誰でも感染する可能性があります。特に子どもは動物に近づきやすく注意が必要です。
症状
- 動物に咬まれて、呼吸が苦しくなった
- 意識がもうろうとしている
- 水を見るだけで激しく怖がる
- ⚠野生動物や野良犬・野良猫に咬まれた、引っかかれた
- ⚠動物の唾液が傷口や口、目などに入った
- ⚠咬まれた後の傷が赤く腫れたり、痛みが強くなった
一般的な症状
- 咬まれた傷の周りが痛む、しびれる、かゆい
- 発熱、頭痛、だるさ
- のどの痛み、よだれが多く出る
- 水を怖がるようになる(恐水症状)
- 興奮したり、混乱したりする
- 筋肉がけいれんする
子供の症状
- 子どもは症状をうまく伝えられないことがあるため、いつもと違う様子(ぐずる、怖がる、よだれが多い)に注意が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者は症状が出るまでに時間がかかることがあります。また、ほかの持病があると症状が重くなりやすいです。
原因
主な原因
- 狂犬病ウイルスに感染した動物(イヌ、ネコ、コウモリ、アライグマ、キツネなど)に咬まれること
- 感染した動物の唾液が傷口や粘膜(目、口、鼻)に直接触れること
リスク要因
- 野生動物や野良犬・野良猫がいる地域で過ごす
- 動物と触れ合う仕事をしている
- 海外(アジア、アフリカなど)へ旅行する
- 狂犬病のワクチンを接種していない
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 動物に咬まれたり引っかかれたりしたら、すぐに医療機関を受診しましょう。日中であればかかりつけ医や外科、夜間や休日は救急外来へ行ってください。
- 傷口をすぐに流水と石けんで十分に洗うことも大切です。
定期受診を予約すべき場合:
- 動物とよく触れ合う仕事をしている人は、予防接種について医師に相談しましょう。
- 海外旅行前に狂犬病のリスクがある国に行く場合は、事前にワクチンを検討してください。
診断
狂犬病の発症前(潜伏期)に診断することは難しく、主に咬まれた状況や動物の種類、症状から医師が判断します。実際に発症してからは、唾液や髪の毛の根元(毛包)を調べる検査でウイルスを確認することがあります。
行われる可能性のある検査
- 医師による問診(どの動物に咬まれたか、いつ、どこで)
- 必要に応じて傷の状態を確認
- 発症が疑われる場合は、唾液中のウイルス検査や毛包の検査
診察で予想されること
動物に咬まれたら、すぐに医師に相談してください。感染のリスクが高いと判断されれば、すぐにワクチン接種と抗ウイルス薬(抗体)の投与が始まります。発症後の治療は難しいですが、症状を和らげるための集中治療が行われます。
治療
狂犬病は発症すると治療が極めて難しいため、咬まれた後の早い段階で予防措置をとることが最も重要です。
自宅でのセルフケア
- 動物に咬まれたらすぐに傷口を流水と石けんで10~15分しっかり洗う
- 洗った後は消毒液(アルコールやヨード剤など)で消毒する
- 傷口を清潔なガーゼなどで覆い、すぐに医療機関を受診する
医療治療
感染のリスクがある場合、医師は次のような処置を行います。まず、傷口の洗浄と消毒をしっかり行います。次に、狂犬病ワクチンを計4~5回注射します(0日目、3日目、7日目、14日目、28日目)。また、感染の可能性が高い場合には、さらに狂犬病免疫グロブリン(抗体)を傷口の周りに注射することもあります。これらの処置は、発症を防ぐために非常に効果的です。
手術が検討される場合
狂犬病の治療に手術は用いられません。
この病気と共に生きる
狂犬病を発症した場合、集中治療室での治療が必要になります。しかし、発症前であれば適切な予防接種により普通の生活を続けられます。
生活習慣のアドバイス
- 野生動物や野良犬・野良猫からは距離を保つ
- 動物に咬まれたらすぐに医師に相談する習慣をつける
- 海外旅行前に感染リスクを調べ、予防接種を検討する
食事と運動
予防接種後は通常の食事や運動が可能です。発症した場合、症状に合わせた栄養管理とリハビリが必要になることがあります。
精神的健康と心の健康
動物に咬まれた後の不安や、海外での感染リスクに対する心配は自然なことです。不安が強い場合は、医師やカウンセラーに相談してください。
予防
はい、狂犬病は予防接種と適切な行動でほぼ完全に防げる病気です。
ワクチン
狂犬病ワクチンは、動物に咬まれた後の緊急接種(暴露後予防)と、あらかじめ接種しておく(暴露前予防)の2種類があります。海外旅行や動物と働く人は接種を検討しましょう。予防接種の詳しいスケジュールは医師に相談してください。
検診プログラム
狂犬病のための定期的な健康診断やスクリーニングは特にありません。
合併症
治療しない場合
- 狂犬病ウイルスが脳に達すると、ほぼ必ず死に至る
- 発症後は呼吸困難や昏睡状態に陥る
長期的な見通し
狂犬病は非常に怖い病気ですが、動物に咬まれた後にすぐに適切な処置を受ければ、ほぼ100%防げます。予防接種がしっかり行われている日本では、国内での感染はほとんど報告されていません。海外に行く際も、事前の情報収集と予防接種で安全に過ごせます。
サポートを探す
国際機関
- 世界保健機関(WHO)狂犬病情報
地域の団体
- 厚生労働省 狂犬病に関する情報 · 日本
- 検疫所(FORTH)海外旅行者向け情報 · 日本
相談窓口
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月27日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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