Safe drinking water when travelling
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
旅行先で安全でない水を飲むことで起こる感染症(水を介した病気)のことです。下痢や嘔吐などの症状が出ることがあります。
重要な事実
- 世界中の多くの地域で、水道水をそのまま飲むと細菌やウイルス、寄生虫に感染するリスクがあります。
- 水を原因とする下痢(旅行者下痢症)は、海外旅行中に最も多い健康問題の一つです。
- 予防には、煮沸や浄水器の使用、市販のミネラルウォーターを飲むことが効果的です。
とてもよくある問題です。特に衛生状態が整っていない地域を訪れる旅行者の3~5割が、旅行中に何らかの水関連の症状を経験します。
海外や国内の衛生環境が異なる地域へ旅行するすべての人が対象です。特に幼い子ども、高齢者、免疫力が低下している人は重症化しやすいため注意が必要です。
症状
- 意識がぼんやりする、または呼びかけに反応しない
- 激しい腹痛が続く、または血便が出る
- 24時間以上尿が出ない、または極度の脱水症状(皮膚をつまんでも戻らない)
- 高熱(39度以上)で解熱剤が効かない
- ⚠下痢や嘔吐が激しく、水分が全く取れない
- ⚠症状が2日以上続く
- ⚠持病があり、症状が悪化している
一般的な症状
- 水っぽい下痢
- お腹の痛みやけいれん
- 吐き気や嘔吐
子供の症状
- 下痢や嘔吐による脱水症状(ぐったりする、泣いても涙が出ない、おしっこの量が減る)
- 機嫌が悪い、ぐずる
高齢者の症状
- 脱水症状が進みやすい(口や皮膚の乾き、立ちくらみ)
- 体力の低下や錯乱
- 持病(糖尿病や心臓病)の悪化
原因
主な原因
- 汚染された水に含まれる細菌(大腸菌、コレラ菌、サルモネラ菌など)
- ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、A型肝炎ウイルス)
- 寄生虫(ジアルジア、クリプトスポリジウムなど)
リスク要因
- 水道水をそのまま飲むこと
- 氷や生野菜、果物の皮を水道水で洗っている可能性があるもの
- 十分に加熱されていない食べ物や飲み物
- 手洗いが不十分な状態で食事をすること
- 衛生状態の悪い地域への旅行
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合はすぐに救急車(119番)を呼んでください。
- 血便や高熱、激しい腹痛がある場合は、旅行先の医療機関を受診しましょう。
定期受診を予約すべき場合:
- 軽い下痢や嘔吐が1日程度でおさまらない場合
- 旅行後に症状が続く場合(特にA型肝炎など潜伏期間の長い病気が疑われる時)
診断
医師が症状や旅行歴を聞き、必要に応じて便の検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 便の顕微鏡検査(寄生虫や細菌の有無を調べます)
- 便培養検査(原因となる細菌を特定します)
- 血液検査(脱水や感染の程度を確認します)
診察で予想されること
診察では、いつから症状があるか、どこで何を食べたり飲んだりしたかを詳しく聞かれます。必要なら便のサンプルを採取し、結果が出るまで数日かかることもあります。
治療
治療の基本は十分な水分補給と休養です。軽い症状なら自然に治りますが、脱水が進んだ場合は経口補水液や点滴で水分と電解質を補います。
自宅でのセルフケア
- 水分をこまめにとる(経口補水液や薄めたスポーツ飲料がおすすめです)
- 刺激の少ない食事(おかゆ、バナナ、食パンなど)を少しずつ食べる
- カフェインやアルコールは避ける
- 手洗いを徹底し、他の人にうつさないよう気をつける
医療治療
脱水がひどい場合は点滴を受けます。細菌や寄生虫が原因とわかった場合には、医師の処方による抗生物質や駆虫薬を使うことがあります。下痢止めは自己判断で使わず、医師に相談してください。
この病気と共に生きる
症状が続く間は無理をせず、安静にして水分をしっかりとりましょう。トイレの近くにいるなどして、急な下痢に備えてください。
生活習慣のアドバイス
- 症状が治まるまでは、人混みや長距離移動を避ける
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをためないようにする
食事と運動
下痢や嘔吐があるうちは食事は控えめにし、消化の良いものから始めます。通常の食事に戻すのは症状が落ち着いてから。激しい運動は避け、散歩程度にしましょう。
精神的健康と心の健康
旅行先で体調を崩すと、予定が狂ったり不安になったりすることがあります。無理せず休むことを優先し、気分転換にゆっくり音楽を聴くなどリラックスできることをしましょう。
予防
はい、適切な対策でほぼ予防できます。現地の水道水はそのまま飲まず、必ず煮沸するか、密封されたボトルウォーターを選びましょう。氷や生もの(サラダ、カットフルーツなど)も避けることが大切です。
ワクチン
A型肝炎や腸チフスのワクチンがあります。旅行前に医師に相談し、特にリスクの高い地域に行く場合は接種を検討しましょう。
検診プログラム
特にありませんが、旅行後もしばらく体調に注意し、気になる症状があれば医師に相談することをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 重度の脱水による腎臓の機能低下やショック
- 電解質異常による不整脈
- 細菌が血流に入る敗血症
- A型肝炎などの慢性化(まれ)
長期的な見通し
ほとんどの水因性の病気は、適切な水分補給と安静で数日以内に回復します。重症化しても医療機関で治療を受ければ治る可能性が高いです。予防策を徹底することで、旅行を安心して楽しめます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月20日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。