目の検診(眼のスクリーニング)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
目の検診(眼のスクリーニング検査)とは、目に見える症状がなくても、目の病気や視力の問題を早く見つけるための検査です。眼の健康をチェックし、必要なら専門医の受診をすすめるための大切な健診です。
重要な事実
- 目の検診は、痛みをともなわない簡単な検査です。
- 子どものころから定期的に検診を受けると、弱視や斜視を早く見つけることができます。
- 成人では、緑内障や白内障、糖尿病での目の病気を早期に発見するのに役立ちます。
はい、目の検診はとても一般的で、健康診断の一部として行われることもあります。日本では厚生労働省が定期的な検針をすすめています。
子どもからお年寄りまで、すべての年齢の方にすすめられます。特に、視力の変化が気になる方、家族に目の病気の方がいる方、糖尿病や高血圧の方、長時間コンピューターを使う方は、定期的な検診が大切です。
症状
- 突然、片目または両目の視力が失われた(すぐに119番へ連絡してください)
- 目の外傷(けが)で激しい痛みがある(すぐに119番へ連絡してください)
- 眼球が飛び出した、または刺さったものがある(すぐに119番へ連絡してください)
- 急に視界が暗くなったり完全に見えなくなったりする(すぐに119番へ連絡してください)
- ⚠目の激しい痛みがある(当日中に受診してください)
- ⚠急に飛蚊症(黒い点・糸のようなもの)が増えた(当日中に受診してください)
- ⚠まぶしい光や光の点が見える(当日中に受診してください)
- ⚠片目または両目に視野の欠けを感じる(当日中に受診してください)
一般的な症状
- ぼんやりと見える
- 目がかすむ
- 物が二重に見える
- 目が疲れる・痛い
- まぶしく感じる
- 視野が狭くなった感じがする
子供の症状
- 黒目が白く光って見える
- 目が片方に寄っている
- 頭を傾けてものを見る
- 学校の黒板が見えにくいと言う
- 目をこすることが多い
高齢者の症状
- 新聞や本の字が読みにくくなった
- 遠くのものが前よりも見えにくい
- まぶしいと感じることが増えた
- 視界に黒い点や影が動く
- 視野の一部が欠ける
原因
主な原因
- 近視・遠視・乱視などの屈折異常(ピントのずれ)
- 加齢による水晶体の変化(白内障)
- 眼圧の上昇による視神経の障害(緑内障)
- 黄斑と呼ばれる網膜の中心部が衰える病気
- 糖尿病が原因で起こる目の病気
リスク要因
- 家族に目の病気のある方
- 糖尿病・高血圧などの生活習慣病
- 紫外線を多く浴びる
- 長時間のパソコンやスマートフォン使用
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に視力が落ちた
- 目が赤く、強い痛みがある
- 光がまぶしくて頭痛がある
- 視野が急に欠けた
定期受診を予約すべき場合:
- 定期健康診断で目の異常を指摘された
- 近くのものが見えにくくなってきた
- 目が疲れやすい、またはかすむことがある
- 家族に緑内障・白内障など目の病気の方がいる
- 糖尿病・高血圧・高コレステロール血症(脂質異常症)がある
診断
目の検診は、視力検査や眼の内部の検査など、いくつかのテストを組み合わせて行われます。必要に応じて、目薬で瞳を広げて詳しく検査する場合もあります。
行われる可能性のある検査
- 視力検査(ランドルト環などで見える大きさを調べます)
- 屈折検査(近視・遠視・乱視の度合いを測ります)
- 眼圧検査(目の圧力を測り、緑内障の疑いを調べます)
- 細隙灯検査(光を当てて目の前の部分やレンズの状態を見ます)
- 眼底検査(網膜や視神経の状態を写真などで調べます)
- 視野検査(物の見える範囲を測定します)
診察で予想されること
目の検診は通常、痛みのない検査で、約15分から30分ほどです。瞳を広げる目薬を使うと、数時間まぶしく感じたり、近くが見えにくくなったりしますので、そのときに備えて車の運転は控えたほうがよいでしょう。検査後には、結果の説明と、必要な場合の治療や受診のすすめがあります。
治療
目の検診の結果次第で、治療の進め方が決まります。多くは、めがねやコンタクトレンズの処方で視力の困りごとを改善できます。目の病気がすでにある場合は、その病気に合わせた治療法を専門医が説明します。
自宅でのセルフケア
- パソコンやスマートフォンを使うときは、20分ごとに目を休める
- 画面の明るさを調整し、部屋を明るくする
- 目を清潔に保ち、こすりすぎないようにする
- 十分な睡眠をとる
- 目薬を使うときは、医師や薬剤師の指示に従う
医療治療
目の病気の種類によって治療法は異なります。視力の問題にはめがねやコンタクトレンズ、目の表面の病気には目薬、網膜の病気にはレーザー治療や手術などが検討されます。具体的な治療法は専門医が、目の状態や生活の状況に合わせて説明してくれます。
手術が検討される場合
白内障や進行した緑内障、網膜剥離(網膜がはがれる病気)などの場合、手術が必要になることがあります。手術が必要かどうかは、目の状態や日常生活への影響を考慮して専門医が判断します。
この病気と共に生きる
目の検診で問題が見つかったら、定期的に通って状態を確認しましょう。めがねやコンタクトレンズが合っているか、治療が効果を出しているかを確かめることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 外出時にはサングラスや帽子で紫外線から目を守る
- 禁煙する(たばこは目の病気のリスクを高めます)
- 目を休める習慣をつける
- 定期的に目の検診を受ける
- 糖分や脂肪の多い食事は控え、バランスのよい食事をとる
食事と運動
緑の葉野菜や魚(特に青魚)は目の健康に良いとされています。ウォーキングなどの適度な運動は、糖尿病や高血圧の予防につながり、目の病気のリスクも減らします。
精神的健康と心の健康
視力が低下したり、目の病気と言われたりすると、不安や落ち込みを感じることがあります。無理をせず、家族や友人に気持ちを伝えたり、必要ならカウンセラーや地域の相談窓口に話を聞いてもらいましょう。
予防
すべての目の病気を防ぐことはできませんが、定期的な検診を受けて早期発見・早期治療することで、重い視力低下を防ぐことができます。生活習慣の改善もリスクを下げるのに役立ちます。
ワクチン
目の健康に直接関係する予防接種はありませんが、かかりつけ医と相談のうえ、必要な予防接種は受けるようにしましょう。
検診プログラム
目の検診は、症状がなくても定期的に受けることが推奨されます。年齢や持病に応じて、どのくらいの頻度で受ければよいかは医師にご相談ください。
合併症
治療しない場合
- 視力が低下し、生活の質に影響が出る
- 緑内障や糖尿病による目の病気では、気づかないうちに視野が欠けてくる
- 白内障を放置すると、視力がさらに低下して日常生活に支障が出る
- 網膜剥離などの病気では、失明のリスクがあります
長期的な見通し
早期に発見してきちんと治療すれば、多くの目の病気は進行を抑えられ、視力を保つことができます。定期的な検診と治療を続けることで、安心して日常生活を送れる人がほとんどです。不安なときは、遠慮なく医師に相談してください。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。