旅行中の副鼻腔の健康を保つために
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
副鼻腔(ふくびくう)は、鼻のまわりにある骨のすきまの小さな空間です。旅行中、特に飛行機に乗ると、気圧の変化や乾燥した空気の影響で、この副鼻腔にトラブルが起こることがあります。鼻づまりや顔の痛み、頭痛などの症状が出ることがありますが、多くの場合は正しいケアで予防し、対処できます。
重要な事実
- 飛行機の離着陸時には、気圧の変化で副鼻腔に痛みが出ることがあります。
- 旅行中の乾燥した空気は、鼻の粘膜を乾かし、むずむずさせることがあります。
- かぜやアレルギーで鼻がつまっていると、旅行中のトラブルのリスクが高まります。
- 水分をしっかりとることや、鼻をやさしく洗うことで、症状をやわらげられます。
はい、旅行中の副鼻腔のトラブルは、特に飛行機を利用する人に多くみられます。鼻が弱い人や、かぜをひいているときは、より起こりやすくなります。
子どもから高齢者まで、誰にでも起こりうるものです。とくに、かぜや花粉症、副鼻腔炎(副鼻腔の炎症)の既往がある人は注意が必要です。
症状
- 突然の激しい頭痛と高い熱がある
- 目のまわりが赤くはれたり、物が二重に見えたりする
- 意識がもうろうとする、呼吸が苦しい
- 首がかたくて、頭を前に倒しにくい
- ⚠旅行中も帰宅後も、痛みや鼻づまりがどんどんひどくなる
- ⚠熱が38度以上あり、4日以上続く
- ⚠顔の痛みが治まらず、市販の痛み止めなどで効果がない
一般的な症状
- 額(ひたい)や目のまわり、ほおのあたりが重く感じる、痛む
- 鼻づまりや鼻水が出る
- 頭がぼーっとする、頭痛がする
- においが感じにくい
- 耳がつまった感じがする
子供の症状
- 機内で耳や鼻の痛みを訴える
- 普段より機嫌が悪い、ぐずる
- 鼻水が長く続く
- 熱が出ることもある
高齢者の症状
- 症状がはっきりせず、元気がない、食欲がないと感じることがある
- 鼻づまりで夜眠れないことがある
- 持病があると、症状が悪化しやすい
原因
主な原因
- 飛行機の離着陸時に起こる気圧の変化(副鼻腔に空気がぬけて圧力がかかる)
- 飛行機の機内の乾燥した空気が鼻の粘膜に負担をかける
- かぜやアレルギーによる鼻づまりが、気圧の変化に対応できなくする
リスク要因
- 旅行前にかぜや花粉症で鼻がつまっている
- 副鼻腔炎をくり返している
- 鼻の中にポリープ(粘膜のこぶ)がある
- 飛行機での移動が多い
- 水分をあまりとらずに移動する
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱とともに顔の痛みやはれがある
- 視力に変化がある、物が二重に見える
- 頭痛がどんどん強くなる
定期受診を予約すべき場合:
- 旅行から帰ったあとも、鼻づまりや顔の痛みが1週間以上続く
- 鼻水が黄色や緑色に変化し、悪臭がある
- 副鼻腔炎と診断されたことがある人が症状をくり返す
診断
医師が、症状の話を聞き、鼻の中をライトや内視鏡で診ます。必要に応じて、CTなどの画像検査で副鼻腔の状態を確認することもあります。
行われる可能性のある検査
- 鼻の中の内視鏡検査
- CT検査(副鼻腔の画像をとる)
- アレルギーや感染症の血液検査(状況による)
診察で予想されること
診察は10分から15分くらいで、鼻の中をみてもらうことが多いです。痛みをともなうことはほとんどありません。必要があれば、画像検査や血液検査をすすめられることもあります。
治療
治療は、症状をやわらげる対症療法が中心です。旅行中の急性の症状には、まずは水分補給や鼻の保湿、休息がすすめられます。感染が疑われる場合は医師の判断で治療が行われます。
自宅でのセルフケア
- こまめに水を飲んで、体の中からうるおいを保つ
- 鼻の保湿のために、生理食塩水のスプレーを使う(薬局で相談して選ぶ)
- 飛行機の離着陸時は、あめ玉をなめたりガムをかんだりして、あごの動きを促す
- 温かいタオルを鼻のまわりにあてて、血流をよくする
- アルコールやカフェインのとりすぎをさけ、十分に休む
医療治療
医師は、鼻づまりをやわらげる薬や痛みをとる薬を処方することがあります。細菌による感染が疑われる場合には、抗生物質が使われることもあります。薬は必ず医師の指示に従って服用してください。
手術が検討される場合
副鼻腔炎が慢性的に続き、治療してもよくならない場合は、手術(内視鏡下副鼻腔手術)が検討されることがあります。ただし、これは主に感染がくり返す場合などの治療であり、旅行のトラブルが直接のきっかけになることはまれです。
この病気と共に生きる
旅行中は、無理をせず、症状が出たら早めに対処しましょう。鼻づまりがあるときは、飛行機の離着陸時に痛みが出やすいと覚えておき、余裕を持った行動を心がけてください。
生活習慣のアドバイス
- 旅行の前日はしっかり睡眠をとる
- 飛行機の移動中は足を動かしたり、ときどき席を立って体をほぐす
- かぜやアレルギーがあるときは、無理に旅行をせず、体調を整える
- 機内ではマスクを着用し、乾燥から鼻を守る
食事と運動
バランスのよい食事と適度な運動は、免疫力を高め、鼻の健康を保つのに役立ちます。旅行先でも、野菜や果物を意識してとり、激しい運動は避け、ウォーキングなど軽い運動を楽しみましょう。
精神的健康と心の健康
旅行中の副鼻腔のトラブルは、気分を落ち込ませたり、不安になったりすることがあります。症状が続くと心配になるかもしれませんが、多くの場合、適切なケアで改善します。リラックスすることも大切です。
予防
はい、事前の準備と旅行中の工夫で予防できます。特に、飛行機に乗る前に鼻づまりをチェックし、つまっている場合は旅行を延期することも選択肢の一つです。
ワクチン
かぜやインフルエンザを予防するためのワクチン(インフルエンザワクチンなど)は、結果的に副鼻腔のトラブルを減らす可能性があります。接種については医師と相談してください。
検診プログラム
特にない
合併症
治療しない場合
- 副鼻腔炎(副鼻腔の感染症)が悪化する
- 目のまわりや脳に感染が広がる(まれですが重い合併症)
- 慢性副鼻腔炎に移行し、長く悩むことになる
- 仕事や学業に支障をきたすほどの痛みや集中力の低下が続く
長期的な見通し
旅行中の副鼻腔のトラブルは、多くの場合、適切なセルフケアと医師の診察で改善します。慢性化することはまれで、正しい知識と予防策を身につければ、安心して旅行を楽しめます。もし症状が長引いても、耳鼻咽喉科で相談すれば、適切な治療を受けることができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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