耳鳴りのセルフケアと生活の工夫
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
耳鳴り(みみなり)とは、周りに音がないのに、耳の中で「キーン」「ブーン」「ザーッ」といった音が聞こえる感じのことです。本人にしか聞こえない音で、一時的なこともあれば続くこともあります。
重要な事実
- 耳鳴りは多くの人が一度は経験する身近な症状です。
- 聴こえの低下(難聴)と関係していることが多いです。
- 生活習慣やストレスを整えることで、気になりにくくすることができます。
はい、とてもありふれた症状です。日本で耳鳴りを経験したことがある人は大人の3人に1人ほどと言われています。多くの場合は心配いりませんが、続くようなら医療機関に相談しましょう。
子どもからお年寄りまで、どの年齢でも起こりえます。特に加齢による聴力の変化がある方や、大きな音の中での仕事や趣味を持つ方に多く見られます。
症状
- 突然、強い耳鳴りと一緒に激しいめまいや吐き気がある
- 顔の片側が動かしにくい、しびれる
- 言葉が話しにくい、意識がもうろうとする
- 激しい頭痛やふらつきがある
- ⚠急に聴こえが悪くなった、または片方の耳がまったく聴こえない
- ⚠耳に強い痛みや耳だれがある
- ⚠耳鳴りと一緒に高熱がある
一般的な症状
- 耳の中でキーン、ブーン、シャーッといった音がする
- 片耳だけに感じることも、両耳に感じることもある
- 音は常に聞こえることもあれば、気がついたときだけのこともある
- 夜静かなときに気になりやすい
子供の症状
- 子どもは耳鳴りをうまく言葉で伝えられないことがあります
- 耳を気にしたり、集中力が落ちたりすることがある
- テレビの音を大きくする、聞き返しが増えるなどのサインが見られることがあります
高齢者の症状
- 加齢による難聴に伴って耳鳴りが出ることが多いです
- めまいやふらつきを伴うことがあります
- 聞こえにくさから人と話すのがおっくうになりがちです
原因
主な原因
- 加齢や大きな音による聴覚の変化(難聴)
- ストレスや疲れ、睡眠不足
- 血行不良や血圧の変化
- 耳あかや耳の感染症などの耳のトラブル
- 特定の薬の影響(医師に相談してください)
リスク要因
- 高い音の出る環境で働く、イヤホンやヘッドホンを大きな音で使う
- ストレスや不安を抱えている
- 高血圧、糖尿病などの生活習慣病
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 耳鳴りが突然始まった、または急に悪くなった
- 聴こえにくさ、めまい、ふらつきを伴う
- 耳の痛みや耳だれがある
定期受診を予約すべき場合:
- 耳鳴りが1週間以上続く
- 耳鳴りのせいで眠れない、集中できない
- 片方の耳だけに耳鳴りがある
診断
耳鼻咽喉科で、問診(症状の話を聞くこと)と、耳の周りや聴こえの状態を確認する検査を行います。必要に応じて画像検査など追加の検査が行われることもあります。
行われる可能性のある検査
- 聴力検査(音がどのくらい聴こえるか調べる検査)
- 耳の内視鏡検査で耳の穴や鼓膜の状態を確認
- 問診で、症状の始まりや日常生活の状況を詳しく聞く
診察で予想されること
診察は特別な準備は必要なく、痛みを伴う検査はほとんどありません。聴力検査ではヘッドホンを着けて音が聞こえたらボタンを押すなど、簡単な検査です。結果をもとに、治療や生活のアドバイスを受けることができます。
治療
治療の中心は、耳鳴りの原因や背景を調べ、それに合わせて「気にならなくする」ための工夫をしていくことです。多くの場合、焦らずに、生活全体を整えていくことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 大きな音や長時間の騒音を避ける
- 静かな場所で無理に我慢せず、時計の音や静かな音楽などで心地よい環境を作る
- 睡眠を十分に取り、疲れをためない
- ストレスをため込まず、リラックスする時間を作る
- カフェインやアルコール、タバコを控えめにする
医療治療
医師は、原因に応じて、聴こえを補う補聴器の使用や、音を使って耳鳴りを気にしにくくする「音響療法(おんきょうりょうほう)」といった治療法を検討することがあります。また、ストレスや不眠などが強い場合には、その症状に合わせた薬が使われることもあります。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
耳の構造に特別な病気が原因でない限り、耳鳴りそのものに対する手術はほとんど行われません。原因となる耳の病気があれば、その治療として手術を検討する場合があります。
この病気と共に生きる
耳鳴りは、気にすればするほど気になりやすい傾向があります。無理に消そうとせず、音を少し流す、好きなことに集中するなど、上手に付き合うことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がける
- 適度な運動で血行を良くする
- 静かな部屋で眠れないときは、時計の「チクタク」やヒーリング音楽を小さく流す
- 趣味や仲間との時間を大切にする
- 耳を掃除しすぎない(耳あかは自然に出てくるので、無理に取ろうとしない)
食事と運動
バランスの良い食事と、ウォーキングなどの軽い運動は、血行を良くし、ストレスを和らげるので、耳鳴りの症状を穏やかにする助けになります。特効メニューはありませんが、毎日続けることが大切です。
精神的健康と心の健康
耳鳴りが続くと、不安やいらいら、眠れない、落ち込みなどの精神的な影響が出ることがあります。そのようなときは、一人で抱え込まず、医療機関や信頼できる人に相談することが重要です。
予防
すべての耳鳴りを予防することはできませんが、大きな音を避ける、耳を保護する、ストレスをためない、生活習慣を整えることなどで、耳鳴りの発症や悪化を防ぐ可能性があります。
合併症
治療しない場合
- 睡眠不足や疲労が続く
- 不安やいらいら、うつ気分につながることがある
- 集中力の低下や仕事・家事への影響が出ることがある
長期的な見通し
耳鳴りそのものが病気で命に関わることはありません。多くの場合、原因を知り、適切な生活の工夫や治療を行うことで、気になる程度は和らぎ、落ち着いて日常生活を送れるようになります。希望を持って、できることから取り組んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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