AF(心房細動)アブレーション概要
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
心房細動(AF)に対するアブレーションとは、心臓の中で異常な電気信号を出している部分を、カテーテルという細い管を使って焼いたり冷やしたりすることで、正常なリズムに戻す治療法です。
重要な事実
- アブレーションは、薬だけでは症状が改善しない心房細動の方に検討されることが多いです。
- 治療は心臓カテーテル検査と同じように、足の付け根などから細い管を入れて行います。
- 多くの場合、入院して行う治療ですが、体への負担は比較的少ないとされています。
心房細動は日本でもよく見られる不整脈で、特に65歳以上の方に多く、アブレーションはその治療法のひとつとして広く行われています。
主に心房細動と診断された方のうち、薬での治療が十分に効果を示さない方や、薬の副作用が気になる方、また発作性心房細動(突然起こる不整脈)の方に検討されます。
症状
- 突然の胸の激しい痛みや圧迫感
- 急に片方の手足が動かせなくなった、言葉が話せなくなった(脳卒中の可能性)
- 意識を失った、または急に意識がもうろうとした
- ⚠動悸や息切れが安静にしていても続く
- ⚠頻繁にめまいや立ちくらみが起こる
- ⚠胸の痛みや不快感が長く続く
一般的な症状
- 動悸(心臓がドキドキする感じ)
- 息切れ(少し動いただけで息が苦しくなる)
- 疲れやすい、倦怠感
- 胸の不快感や締め付けられる感じ
- めまいや立ちくらみ
子供の症状
- 子どもでは心房細動自体がまれですが、症状が出る場合は動悸や疲れやすさが見られることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では症状がはっきりしないこともありますが、動悸や息切れ、むくみなどが現れることがあります。
原因
主な原因
- 心房細動は、心臓の心房という部分から異常な電気信号が出ることで起こります。アブレーションはその異常な信号の発生源を取り除く治療です。
リスク要因
- 心臓の病気(心筋梗塞や心不全など)
- 加齢(特に65歳以上)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 過度の飲酒やカフェイン
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 先に挙げた緊急症状がある場合は、すぐに119番に連絡して救急車を呼んでください。
定期受診を予約すべき場合:
- 動悸や息切れが続く、または繰り返す場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
診断
医師が脈をとったり、心電図をとったりして診断します。心房細動は発作的に起こることもあるため、24時間の心電図(ホルター心電図)を使うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 心電図(通常のものと長時間記録するもの)
- 心臓超音波検査(心臓の形や動きを調べる)
- 血液検査(甲状腺機能や電解質を調べる)
- 場合によっては心臓CTやMRI
診察で予想されること
診断は簡単な検査で始まります。医師の指示に従って検査を受けてください。痛みを伴うものはほとんどありません。
治療
心房細動の治療には、薬による方法とアブレーションのような手術による方法があります。アブレーションは、薬で効果が不十分な場合や副作用が問題になる場合に選択されます。
自宅でのセルフケア
- 健康的な食事を心がける(塩分や脂肪を控えめに)
- 適度な運動を続ける(医師と相談して無理のない範囲で)
- ストレスをためないようにする
- アルコールやカフェインを控えめにする
医療治療
薬による治療としては、心拍数を調整する薬や、血栓(血の塊)ができないようにする血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)が使われます。具体的な薬の名前や量は医師が個々の状態に合わせて決めますので、自分で判断せずに医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
アブレーションは、薬での治療がうまくいかない場合や、薬を長期間飲み続けるのが難しい場合に検討されます。また、発作性心房細動で症状が強い方にも勧められることがあります。
この病気と共に生きる
アブレーションを受けた後は、しばらく安静が必要ですが、多くの方は数日で日常生活に戻れます。定期的に医師の診察を受けて、心臓の状態を確認しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がける
- 血圧や体重を適正に保つ
- 禁煙する(たばこは心臓に負担をかけます)
- ストレス管理に気をつける
食事と運動
バランスの良い食事をとり、塩分や脂肪を控えめにしましょう。適度な運動(ウォーキングなど)は心臓の健康に役立ちますが、始める前に医師に相談してください。
精神的健康と心の健康
心房細動の症状や治療に関する不安があるのは自然なことです。気になることがあれば、医師や看護師に相談しましょう。
予防
心房細動そのものを完全に予防する方法はありませんが、健康的な生活習慣(バランスの良い食事、適度な運動、禁煙、節酒)を続けることでリスクを減らすことができます。
合併症
治療しない場合
- 脳卒中(心臓でできた血栓が脳に飛ぶ)
- 心不全(心臓のポンプ機能が弱まる)
- 動悸や息切れによる生活の質の低下
長期的な見通し
アブレーションは多くの方に効果があり、症状の改善が期待できます。治療後も定期的なフォローアップが必要ですが、適切な治療を受ければ日常生活を元気に送れる方がほとんどです。必ず医師と相談しながら治療を続けてください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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