腰痛の手術・処置当日に知っておきたいポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
腰痛は、背中の腰のあたりに感じる痛みや不快感です。この記事では、腰痛の治療のために手術や処置を受ける日の流れや準備、注意点をやさしく説明します。
重要な事実
- 腰痛はとても身近な症状で、多くの人が一生に一度は経験します。
- 手術や処置が必要になるのは、痛みやしびれが続き、日常生活に大きな支障がある場合です。
- 当日は、医療チームの指示を守り、不安なことは遠慮なく尋ねることが大切です。
はい。腰痛はとても一般的な症状です。厚生労働省の調査などでも、多くの人が腰痛を経験していると報告されています。
腰痛は子どもからお年寄りまで、どの年代にも起こります。手術や処置を受ける人は、その中でも症状が長引いたり、神経に影響が出ている人です。
症状
- 腰痛とともに、排尿や排便が急にできなくなった、または突然失禁した場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- おしりの内側や太ももの内側(またぐら)の感覚が急になくなった場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 両足に急に力が入らず、立つことができない場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 腰痛に加えて、高熱や激しい腹痛がある場合も、すぐに119番へ連絡してください。
- ⚠足の力がだんだん弱くなっている
- ⚠しびれや痛みが急に強くなり我慢できない
- ⚠夜も眠れないほどの腰痛がある
- ⚠熱を伴う腰痛がある
- ⚠腰を打つなどケガのあとに痛みが強い
一般的な症状
- 腰のあたりが痛む、重だるい
- 痛みがおしりや太もも、足に広がる
- 足のしびれや、感覚がにぶくなる
- 背筋を伸ばす、前にかがむ、長く座るなどで痛みが強くなる
- 足に力が入りにくい
子供の症状
- 子どもでは、腰の痛みに加えて、朝のこわばりや足を引きずるような歩き方、姿勢の変化が見られることがあります。このような場合は、早めに小児科や整形外科に相談しましょう。
高齢者の症状
- 高齢者では、腰痛とともに足のしびれや痛み、歩くと足が重くなる、転びやすいなどの症状が出ることがあります。骨粗鬆症による背骨の圧迫骨折が原因のこともあります。
原因
主な原因
- 腰の筋肉やじん帯の負担・疲労
- 椎間板ヘルニア(背骨のクッションが飛び出して神経を圧迫する)
- 脊柱管狭窄症(神経の通り道が狭くなる)
- 骨粗鬆症による背骨の圧迫骨折
- 関節の変形や炎症
リスク要因
- 長時間の同じ姿勢や中腰での作業
- 重い物を無理に持ち上げる
- 運動不足による筋力低下
- 強いストレスや睡眠不足
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 予定日前に発熱やせき、のどの痛みなどの風邪症状が出た
- 処置前に服用してよいか分からない薬がある(前日までに確認する)
- 当日になって急に腰の痛みや足のしびれが強くなった
- 必要な持ち物を忘れた場合(その旨を医療機関へ連絡する)
定期受診を予約すべき場合:
- 腰痛が1〜2週間以上続く
- 痛みを何度も繰り返す
- 足のしびれや違和感がある
- 歩くと腰や足が痛くなる
診断
腰痛の診断は、問診と身体診察から始まります。医師は、痛みの場所や性質、脚のしびれの有無、筋力や感覚の状態を確認します。必要に応じて画像検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どんなときに、どこが痛むか)
- 身体診察(姿勢、腰の動き、筋力、感覚のチェック)
- レントゲン検査
- MRI検査
- CT検査
診察で予想されること
診察では、仕事や生活の様子、過去のけがや病気、飲んでいる薬などを伝えます。その後、必要な検査を説明され、治療方針が決まります。処置当日が決まったら、案内に従って準備をしましょう。
治療
腰痛の治療は、薬やリハビリなどの手術をしない方法(保存療法)と、手術や注射などの処置に分けられます。予定された処置を安全に受けるためには、当日の指示を守り、体調を整えることが大切です。
自宅でのセルフケア
- 医療機関から渡された案内を前日までに読み、分からないことをメモしておきましょう。
- 食事や水分の制限(処置の前は何時間食べない、など)は、指示どおりに守りましょう。
- ふだん使っている薬がある場合は、前日までに医療チームへ伝え、当日の服用について指示をもらいましょう。
- 当日は、動きやすい服を着て、アクセサリーやネイル、メイクを外すなどの指示に従いましょう。
- 健康保険証、お薬手帳、紹介状、画像データなど、必要なものをまとめて持参しましょう。
- 車での運転は避け、必要な付き添いや帰宅方法を事前に確認しましょう。
医療治療
治療には、痛みを和らげるお薬のほか、神経の近くに行う注射(神経ブロック)、背骨を固定する手術など、さまざまな方法があります。実際に使うお薬や処置の内容は、医師が症状や原因に合わせて説明します。必ず指示どおりに受けてください。
手術が検討される場合
手術は、強い痛みや足のしびれ・麻痺(力が入らない状態)がある場合、膀胱や直腸の働きに問題がある場合、保存的治療を続けても日常生活に支障がある場合などに検討されます。手術が必要かどうかは、担当医と十分に話し合って決めます。
この病気と共に生きる
処置後は、医師の指示にしたがって、安静と活動のバランスをとりましょう。痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で体を動かすことが回復につながります。
生活習慣のアドバイス
- 腰を丸めた姿勢や中腰を続けない
- 床の物を拾うときは、しゃがんで取りましょう
- 長時間座るときは、腰をサポートする椅子やクッションを活用しましょう
- 適度なウォーキングなど、医師が許可した範囲で体を動かしましょう
- 十分な睡眠と、ストレスをためない工夫をしましょう
食事と運動
骨や筋肉の健康には、栄養バランスのよい食事と適度な運動が役立ちます。カルシウムやビタミンDを含む食品(牛乳、小魚、卵など)は骨の健康に大切です。ただし、食事や運動は体の状態に合わせて行い、不明な点は医師や管理栄養士に相談しましょう。
精神的健康と心の健康
腰痛が長引いたり、手術や処置の予定があると、不安やイライラ、気分の落ち込みが出ることがあります。そうした気持ちは自然なことです。信頼できる人に話したり、医療者に伝えたりしてください。つらさが続くときは、自治体のこころの健康相談窓口や専門機関に相談しましょう。
予防
腰痛のすべてを予防することはできませんが、日頃から正しい姿勢や腰に負担をかけない動作を心がけ、適度に体を動かして筋力を維持することで、悪化や再発を減らせる可能性があります。
合併症
治療しない場合
- 痛みが長期間続く慢性腰痛になることがあります。
- 足のしびれや筋力低下が進み、歩行が難しくなることがあります。
- まれに、膀胱や直腸の障害など、緊急対応が必要な状態になることがあります。
長期的な見通し
多くの腰痛は、適切な治療と生活の見直しによって改善します。手術や処置を受ける場合でも、リハビリやセルフケアを続けることで、日常生活の質を取り戻せる可能性は高いです。あせらず、医療者と一緒に一歩ずつ進みましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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