白内障手術
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
白内障手術(はくないしょうしゅじゅつ)とは、目の中の水晶体(すいしょうたい)というレンズが白く濁った状態(白内障)を治療する手術です。濁った水晶体を小さな切開から取り出し、代わりに人工レンズ(こうじんレンズ)を入れて、はっきり見えるようにします。
重要な事実
- 白内障は、加齢により多くの人がなる目の病気です。
- 手術は日帰りで行われることが多く、回復が早いです。
- 手術で失われた視力が戻る可能性が高い、非常に成功率の高い治療法です。
はい、非常に一般的な手術です。日本では毎年100万件以上行われており、高齢者を中心に多くの人が受けています。
主に50歳以上の方に多く見られます。ただし、生まれつきの先天性白内障や、けが・アトピー性皮膚炎などが原因で若い方や子どもにも起こることがあります。
症状
- 急に視力が大きく低下した
- 目に激しい痛みがある
- 目が赤くなり、光がまぶしく感じる(急性緑内障の可能性)
- 吐き気を伴う目の痛み
- ⚠片目だけ突然視力が落ちた
- ⚠目をぶつけた後に視力が変わった
- ⚠手術後に異常な痛みや出血がある
一般的な症状
- 視界がかすむ、ぼやける(特にまぶしいと感じる)
- 色がくすんで見える、にじんで見える
- 夜間の運転で対向車のヘッドライトがまぶしく感じる
子供の症状
- 瞳孔(ひとみ)が白く見える(白色瞳孔)
- 目がうまく合わせられない(斜視)
- おもちゃや物をしっかり見ようとしない
高齢者の症状
- 徐々に視力が低下する(進行性)
- 明るい場所でも暗く感じる
- めがねの度数が頻繁に変わる
原因
主な原因
- 加齢(最も多い原因)
- 目のけがや手術
- ステロイド薬の長期使用
- 紫外線や放射線への過度の暴露
- 糖尿病などの全身疾患
リスク要因
- 年齢(50歳以上)
- 過度の飲酒
- 強い紫外線にさらされる環境(屋外作業など)
- 家族に白内障の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合
- 急に視力が低下した場合
- 目をぶつけて視力変化がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 40歳以上で年に1回は眼科検診を受ける
- 運転や読書に支障が出てきた場合
- めがねの度数が変わっても改善しない場合
診断
眼科医による目の検査で診断されます。視力検査や細隙灯(さいげきとう)顕微鏡という機械で水晶体の濁りを詳しく調べます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査
- 細隙灯顕微鏡検査(目を拡大して水晶体を見る)
- 眼底検査(網膜の状態を確認)
- 屈折検査(めがねの度数を測る)
- 眼圧測定(緑内障の有無も確認)
診察で予想されること
検査は痛みを伴いません。瞳孔を広げる目薬をさすと、しばらくまぶしく感じたり、近くが見えにくくなります。そのため、検査後は車の運転は避け、誰かに付き添ってもらうと安心です。
治療
白内障の治療の第一選択は手術です。点眼薬などで濁りを元に戻すことはできません。手術は、濁った水晶体を取り除き、人工レンズを挿入することで視力を回復させます。
自宅でのセルフケア
- 日中はサングラスやつばの広い帽子で紫外線を防ぐ
- 夜間の運転を控え、明るい場所で読書をする
- めがねの度数をこまめに調整する(進行を遅らせる効果はないが、見えやすくなる)
- 禁煙し、バランスの良い食事を心がける
医療治療
白内障を根本的に治す薬はありません。進行を遅らせる可能性がある点眼薬もありますが、効果には個人差があり、手術が必要になることがほとんどです。
手術が検討される場合
日常生活(運転、読書、家事など)に支障が出たときが手術のタイミングです。視力の値だけでなく、生活の質(QOL)を考慮して医師と相談して決めます。
この病気と共に生きる
手術前は、明るい照明を使う、ルーペや拡大鏡を活用する、コントラストの高い色(黒と白など)を選ぶことで生活しやすくなります。手術後は、医師の指示に従い、目をこすらない、水が入らないようにするなどの注意が必要です。
生活習慣のアドバイス
- 紫外線対策としてサングラスや帽子を着用する
- 禁煙する
- 糖尿病など基礎疾患がある場合は、その治療をしっかり行う
- 定期的に眼科検診を受ける
食事と運動
特に白内障を予防・改善する特定の食事はありませんが、抗酸化作用のあるビタミンC・Eを含む食品(野菜、果物、ナッツ類)を積極的に摂ると良いとされています。適度な運動は全身の健康に役立ちます。
精神的健康と心の健康
視力の低下は、不便さや孤独感、外出への不安など、精神的な負担になることがあります。一人で悩まず、家族や医師に相談しましょう。手術で視力が改善すれば、生活の質は大きく向上します。
予防
加齢による白内障を完全に防ぐことはできませんが、進行を遅らせることは可能です。紫外線対策、禁煙、健康的な食事、糖尿病のコントロールなどが有効とされています。
検診プログラム
40歳を過ぎたら、年に一度は眼科検診を受けることをおすすめします。早期発見・早期対応が、見え方の質を保つことにつながります。
合併症
治療しない場合
- 視力が徐々に低下し、最終的に失明に至ることがある
- 転倒や事故のリスクが高まる
- 日常生活(読書、料理、運転など)が困難になる
- 進行すると緑内障やぶどう膜炎などの合併症を引き起こすことがある
長期的な見通し
白内障手術は非常に安全で、ほとんどの人が視力の回復を実感できます。手術後は、めがねが必要になることがありますが、快適な生活を取り戻せる可能性が高いです。適切な治療と経過観察で、多くの人が良好な見え方を維持できます。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。
Guidance may differ by country or region. Confirm local recommendations with a qualified healthcare provider.