扁桃摘出術の日
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
扁桃摘出術(へんとうてきしゅつじゅつ)は、のどの両側にある扁桃(へんとう)というリンパ組織を手術で取り除くことです。この手術は、扁桃が原因で繰り返し感染症を起こす場合や、睡眠時無呼吸(すいみんじむこきゅう:眠っている間に呼吸が止まること)がある場合に行われることがあります。手術日当日は、手術を受けるための準備や手術後すぐの経過に焦点を当てます。
重要な事実
- 扁桃摘出術は全身麻酔(ぜんしんますい:眠っている間に手術をするための麻酔)で行われます。
- 手術自体は30分から1時間程度です。
- 手術後はのどの痛みや出血のリスクがありますが、通常は数日から2週間で回復します。
日本では年間約数万件の扁桃摘出術が行われており、小児から成人まで幅広い年代で実施される一般的な手術です。
繰り返す扁桃炎(へんとうえん:扁桃の感染症)や扁桃肥大による睡眠時無呼吸がある子どもや大人に多く行われます。特に小児期に多い手術です。
症状
- 大量の血を吐いたり、口から鮮やかな赤い血が続いて出る
- 息が苦しい、呼吸がしにくい
- 意識がもうろうとする
- ⚠出血が止まらず、何度も血を吐く
- ⚠痛みが強く、水分も全く取れない
- ⚠高熱(39度以上)が続く
一般的な症状
- のどの強い痛み(特に飲み込むとき)
- 口の中に血が混じった唾液(だえき)が出ることがある
- 軽い発熱(37〜38度程度)
- 耳の痛み(のどの痛みが耳に響く)
- 声がかすれること
子供の症状
- 泣いたり機嫌が悪くなることがある
- 痛みのため食べ物や飲み物を嫌がる
- よだれが増える
- 軽い吐き気(麻酔の影響)
高齢者の症状
- 痛みが長引くことがある(回復に時間がかかる)
- 飲み込みにくさが続くリスクが高い
- 体力の低下に注意が必要
原因
主な原因
- この記事は手術当日の流れについての説明です。扁桃摘出術が必要となる理由は、繰り返す扁桃炎や扁桃肥大による睡眠時無呼吸などです。
リスク要因
- 扁桃炎を繰り返す(年に3〜4回以上)
- 扁桃が大きすぎて睡眠時無呼吸を引き起こす
- 抗生物質が効きにくい細菌感染がある
- 扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう:扁桃の周りに膿がたまる)を繰り返す
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 手術後、出血が止まらずに口から血を出す
- 息苦しい、呼吸が速い
- 意識がぼんやりしている
定期受診を予約すべき場合:
- 手術前に予定された受診日には必ず行く
- 痛みや熱が続く場合も、主治医の指示に従って受診する
- 飲み込みの状態が改善しない場合は相談する
診断
手術当日には、すでに診断がついていることがほとんどです。手術前に、のどの診察や血液検査、場合によっては睡眠時無呼吸の検査が行われています。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(貧血や感染の有無を確認)
- 扁桃の大きさや炎症の状態を確認する視診(ししん:医師がのどを見ること)
- 全身麻酔のための心電図や胸部X線(必要に応じて)
診察で予想されること
手術当日は、まず受付をしてから手術着に着替えます。医師と看護師が手術の流れや麻酔について説明し、同意書にサインをします。点滴(てんてき:腕から針を入れて水分や薬をとる方法)をし、手術室へ移動します。全身麻酔がかかったら手術が始まります。手術後は回復室で目が覚めるまで看護師が観察します。
治療
扁桃摘出術当日の治療は手術そのものと、手術後の痛みや出血の管理が中心です。
自宅でのセルフケア
- 手術後は、医師の指示に従って氷や冷たいものを少しずつ口に含むとのどの腫れが和らぎます。
- 安静にして、激しい運動や重いものを持つのは避けましょう。
- 水分をこまめにとり、のどを乾燥させないようにします(ただし一度にたくさん飲まない)。
- 痛み止めは医師から処方されたものだけを使い、自己判断で追加しない。
- 食事は柔らかくて冷たいもの(プリン、ゼリー、アイスクリームなど)から始めます。
医療治療
手術は全身麻酔下で行われ、扁桃を切除します。術後は痛み止めや抗生物質が処方されることがありますが、具体的な薬の名前や用量は医師の指示に従ってください。出血を防ぐため、手術後しばらくは鎮静剤を使うこともあります。
手術が検討される場合
すでに扁桃摘出術を受けることになった方のための情報です。
この病気と共に生きる
手術当日は、ほとんどが病院で過ごします。全身麻酔が覚めた後、痛みがあれば看護師に伝えて対処してもらいます。出血がないか確認され、問題なければ飲水を始めます。夕方〜夜には、ほとんどの方が水を飲めるようになります。
生活習慣のアドバイス
- 手術当日は絶対に車の運転をしない(麻酔の影響が残っているため)
- 激しい咳やくしゃみを避け、鼻をかむときは優しくする
- うがいは翌日以降に医師の許可が出てから行う
- 体を温めすぎない(発熱を促進しないため)
食事と運動
手術当日は、冷たくて柔らかい食べ物(アイスクリーム、ゼリー、冷たいスープなど)を少量ずつとります。熱いものや固いもの、辛いものは避けます。運動はせずに横になって休みましょう。翌日以降、医師の指示に従って食事や活動を段階的に戻します。
精神的健康と心の健康
手術を受ける前に不安を感じるのは自然なことです。手術後も痛みや不快感があるため、気分が落ち込むことがあります。家族や医療スタッフに気持ちを話すことで安心できます。
予防
扁桃摘出術は予防するものではなく、扁桃に関する問題を解決するための治療です。手術が必要かどうかは医師が判断します。
合併症
治療しない場合
- 手術後の出血(術後出血)は最も注意が必要な合併症で、特に手術後24時間以内に起こりやすい
- 感染症(傷口にばい菌が入る)
- 脱水(痛みで水分が取れない場合)
- 麻酔による合併症(吐き気、めまいなど)
長期的な見通し
ほとんどの方は合併症なく回復し、扁桃炎や睡眠時無呼吸の症状が改善します。術後の痛みは一時的で、2週間程度で日常生活に戻れます。適切なケアと医師のフォローアップを受ければ、安心して経過を見守ることができます。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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