目のお手術当日に知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
この記事では、白内障(はくないしょう)や屈折矯正(くっせききょうせい)など、目に行う手術や処置を受ける日に、どんな準備をしてどのように過ごせばよいかを、わかりやすく説明します。手術当日の流れや注意点を知っておくことで、不安を減らし、安全に手術を受けることができます。
重要な事実
- 手術当日は、車の運転はせず、必ず家族や友人などの付き添いを頼んでください。
- 医師からの指示があれば、手術前の食事や飲み物を控えてください。
- 当日は化粧(特にアイメイク)をせず、コンタクトレンズではなく眼鏡で来院してください。
目のお手術は、多くの人が日帰りで受ける身近な治療です。特に白内障の手術は日本でも非常に多く行われています。
白内障は加齢とともに増えるため高齢者に多く、また近視や乱視の矯正手術は若い世代でも受けることがあります。子どもの場合は、斜視や弱視などの治療で手術をすることがあります。
症状
- 手術後、突然息苦しさや胸の痛み、激しい頭痛がある場合
- 意識がもうろうとしたり、話しにくくなったり、片方の手足が動かない場合
- 時間とともに痛みが強くなる目の激痛がある場合
- 突然視力が完全に失われた場合
- ⚠目の強い痛みや、吐き気を伴う頭痛がある場合(眼圧が上がっている可能性があります)
- ⚠目やにが急に増えたり、膿(うみ)が出たりする場合
- ⚠物がひどくゆがんで見えたり、光が強いまぶしい感じが続いたりする場合
- ⚠手術した目の内側がにじんで見え、時間がたってもよくなりません
一般的な症状
- 診察や検査用の目薬(散瞳薬)によって、まぶしさやぼやけを感じることがあります。
- 手アレや緊張で、手足が冷たく感じることがありますが、通常は一時的です。
- 手術後の違和感(ごろごろする感じ、目の疲れ)はしばらく続くことがあります。
子供の症状
- 子どもは視力の変化をうまく言葉にできません。目をこすったり、極端にまぶしがる様子があれば伝えてください。
- 手術後は動きたがることも多いですが、医師の指示に従って安静にさせるのを助けましょう。
高齢者の症状
- 高齢の方は、手術前に間違えて食事をとってしまうことがあります。指示を紙に書いて確認しましょう。
- 手術後に転倒しないよう、廊下やトイレの手すりなどを確認しておくと安心です。
- せん妄(せんもう)といって、環境の変化で一時的に混乱することがあります。家族がそばで声をかけると落ち着きます。
原因
主な原因
- 加齢による白内障(目のレンズが濁る)
- 近視・乱視などの屈折異常(見え方を矯正する)
- 緑内障(視神経が傷む)などの目の中の圧力を下げる治療
リスク要因
- 手術前の食べ過ぎや、医師に伝えていない内服薬があると、麻酔や手術のリスクが高まることがあります。
- 血液をさらさらにする薬を服用している場合は、前もって医師に伝える必要があります。
- 当日に風邪など体調不良があると、手術を延期する場合があります。
- 糖尿病や高血圧などの持病がある場合、手術の条件に影響します。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 手術後、時間とともに痛みが強くなる場合
- 視力の急激な低下や、視野がかける場合
- 目やにが増える、目が赤く腫れるなど感染を疑う場合
- 外した眼帯やガーゼに血がにじむ場合
定期受診を予約すべき場合:
- 医師から指示された翌日の受診(診察・検査)
- 処方された目薬をさすための手順や保管方法を確認したい場合
- 退院後に気になることがあれば、我慢せずに電話で相談を
診断
手術前に、医師が目の状態を詳しく調べ、視力や眼圧、目の長さ(眼軸長)などを測ります。また、全身の健康状態を確認するため、血液検査や心電図を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 視力検査:見える大きさを測ります
- 眼圧検査:目の内側の圧力を測ります
- 眼軸長測定:人工レンズを選ぶための目の長さを測ります
- 眼底検査:目の奥の網膜や視神経を観察します
- 血液検査・心電図:体の状態をチェックします(必要に応じて)
診察で予想されること
検査は数十分かかります。目薬で瞳孔を開けるとまぶしく感じます。検査後はしばらく間、目がかすむことがあるため、車の運転は避けるのを忘れずに。
治療
目のお手術では、必要に応じて点眼麻酔または注射麻酔(しゅちゅうまひ)を行い、顕微鏡で見ながら行います。手術時間は通常、10分〜30分程度で、日帰りで行えることが多いです。
自宅でのセルフケア
- 手術当日は清潔な服装で、首の開いた服を選ぶ
- 朝食・水分は指示に従い、必要な薬があれば少量の水で飲む
- アイメイクはせず、スキンケアも控えめにする
- 手術後はコンタクトレンズをせず、眼鏡を使用する
医療治療
手術中の痛みを抑えるため、点眼麻酔が一般的です。白内障では、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを入れます。屈折矯正では、レーザーで角膜の形を整えます。どの方法が適切かは、医師の診察と相談で決まります。
手術が検討される場合
多くの目のお手術は日帰りで行えます。医師が手術が必要と判断するのは、白内障で生活に支障がある場合、緑内障で眼圧がコントロールできない場合などり、手術が唯一の治療ではないこともあります。必ず医師と相談してください。
この病気と共に生きる
手術後は、医師の指示に従い、目の保護カバーを着用し、目をこすらないようにしましょう。洗顔・入浴・シャンプーは、医師の許可が出るまで以下に気を付けましょう。
生活習慣のアドバイス
- 目を保護するため、夜間は眼帯やシールド(保護カバー)をつけましょう。
- 激しい運動や水泳、重いものを持ち上げることを避けましょう。
- 外出時はサングラスや帽子でまぶしさを防ぎましょう。
- 手術の翌日以降は、医師の指示に従って安静にしながら普通の生活に戻れます。
食事と運動
手術当日は刺激の強い飲食物を避け、アルコールは医師の許可が出るまで控えましょう。翌日以降は、ビタミンが多い野菜や果物、たんぱく質をバランスよくとることが回復を助けます。運動は、ウォーキングなど軽いものから始め、激しい運動は医師に相談してからにしましょう。
精神的健康と心の健康
手術への不安や、手術後の見え方の変化で気分が落ち込むことがあります。そうした気持ちをがまんせず、家族や看護師に話しましょう。もしつらい気持ちが続くようであれば、信頼できる人に話したり、地域の心の健康相談窓口に連絡してみましょう。
予防
手術後の合併症(かんぺつしょう)は、医師の指示を守り、定められた通りの処置を行うことで、多くの場合防げます。目を清潔に保ち、手を洗ってから目に触れることが大切です。
ワクチン
目の手術に特化した予防接種はありません。日頃からインフルエンザや肺炎などの予防接種を検討し、体調を整えておくことが手術のリスクを減らします。
検診プログラム
目の健康状態を定期的にチェックすることで、問題の早期発見につながります。特にお年寄りは定期的な眼科検診を受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 手術後に感染を放置すると、視力が大きく低下することがあります。
- 術後の眼圧が高い状態が続くと、緑内障の原因になることがありますが、早期に受診すれば対応できます。
- 目をこするなどの不適切な保護が続くと、傷の治りが遅くなったり、ずれたりする可能性があります。
長期的な見通し
目のお手術は、多くの場合、見える状態が改善し、生活の質を大きく高めます。医師の指示を守り、定期的に通院することが、良い結果につながります。焦らず、自分のペースで回復に向かいましょう。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。