手術・検査当日に血糖値が高いときの対策
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
手術や検査の当日に血糖値が高くなっているときの、安全な過ごし方を説明します。血糖値(血液中の糖の量)が高いまま処置を受けると、感染などのリスクが上がります。あわてずに医療チームの指示に従うことが大切です。
重要な事実
- 血糖値が高すぎると、手術や検査のあとの回復に影響することがあります。
- 当日の薬や食事の指示は、いつもと違う場合があります。
- 朝の血糖値測定と、医療チームへの連絡がとても大切です。
- 高血糖の症状があれば、我慢せずにスタッフへ伝えましょう。
糖尿病をお持ちの方では、手術や検査の前の緊張や絶食の影響で血糖値が上がることがあり、決して珍しいことではありません。
1型・2型糖尿病の方、血糖コントロールが安定していない方、またはステロイドなどの薬を使っている方に多く見られます。
症状
- 意識がもうろうとする
- 深くて速い呼吸になる
- 吐き気やおう吐が続く
- 強いおなかの痛みがある
- ⚠血糖値が指示された数値よりとても高い
- ⚠高血糖の症状があっても意識ははっきりしている
- ⚠手術・検査当日に高血糖がわかり、どうしてよいか迷っている
一般的な症状
- のどが渇く
- 尿の回数が増える
- 体がだるい
- 目がかすむ
- 頭痛がする
子供の症状
- 夜中に何度もおしっこに行く
- 体重が減ってきた
- 機嫌が悪い
- 甘いものを異常に欲しがる
高齢者の症状
- のどの渇きを感じにくい
- ぼんやりしている
- 体に力が入らない
- 皮膚や口の中が乾燥する
原因
主な原因
- 糖尿病の治療が十分にできていない
- 手術や検査の前の絶食による体へのストレス
- かぜや感染症などの体調不良
- ステロイドなど血糖値を上げる薬の影響
- いつもの薬や注射の調整が不十分
リスク要因
- もともと血糖コントロールがよくない
- 絶食時間が長い
- 感染症にかかっている
- ステロイド薬を使用している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 血糖値が指示された安全な範囲を超えたとき
- 吐き気やおう吐があり、水分も取れないとき
- 手術・検査の当日に高血糖となり、指示に迷ったとき
定期受診を予約すべき場合:
- 手術や検査の前に血糖コントロールの状態を確認しておきたいとき
- いつもの薬を調整する必要があるかどうか事前に相談したいとき
診断
血糖測定の結果をもとに判断します。必要に応じて、尿中ケトン体(糖が足りないときに体が作り出す物質)や血液検査も行われます。
行われる可能性のある検査
- 指先や静脈からの血糖値測定
- 尿中ケトン体検査
- 血液検査(電解質や腎機能など)
診察で予想されること
医師や看護師が血糖値を確認し、手術や検査を安全に行えるかを判断します。高血糖の程度によっては、点滴などで調整を始めることがあります。
治療
手術・検査当日の高血糖は、医療チームの指示のもとで対応します。自己判断で薬を増やしたりやめたりせず、必ず相談してください。
自宅でのセルフケア
- 指示された時間に血糖値を測定する
- 絶食が指示されていても、水分は指示に従って摂る
- 高血糖の症状に気づいたら、すぐにスタッフへ伝える
- いつもの薬は、指示があるまで自己判断で飲まない、やめない
医療治療
医療機関では、血糖値を下げるための点滴や注射が行われることがあります。使う薬の種類や量は、その日の血糖値や体の状態に合わせて医師が決めます。
手術が検討される場合
高血糖の程度が強いときは、安全のため手術や検査が延期になることがあります。体を守るための判断ですから、医師の説明をよく聞いてください。
この病気と共に生きる
手術や検査の前日は、早めに寝て十分な睡眠をとり、体調を整えましょう。当日は、血糖値の記録や指示された持ち物を忘れずに持っていきましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日の血糖値を記録する
- 体調の変化を家族や医療チームに伝える
- ストレスをためないようにする
- 規則正しい生活を心がける
食事と運動
絶食の指示があるときは、それに従います。普段の食事では、野菜やたんぱく質を中心に、甘いものや炭水化物の取りすぎに注意しましょう。また、手術前日は激しい運動を避けて安静にしてください。
精神的健康と心の健康
手術や検査を前にすると不安が大きくなり、血糖値が上がりやすくなることもあります。気持ちがつらいときは、遠慮なく医師や看護師、家族に相談しましょう。
予防
手術・検査の前日から血糖値を良好に保ち、医療チームとよく連絡しておくことで、当日の高血糖はある程度防げます。
ワクチン
手術や検査の前にワクチン接種の予定がある場合は、医師に相談してください。血糖値に影響することがあります。
検診プログラム
糖尿病の方は、定期的にHbA1c(過去1〜2か月の平均的な血糖値の目安)の検査を受け、血糖コントロールの状態を確認しておきましょう。
合併症
治療しない場合
- 感染症にかかりやすくなる
- 傷の治りが遅くなる
- 意識障害などを起こす可能性がある
- 緊急の処置が必要になることがある
長期的な見通し
医療チームと一緒に血糖値を管理すれば、高血糖のままで手術や検査を受けるリスクは大きく下げられます。適切に対応すれば、安心して処置を受けることができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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