高血糖のときの検査・手術前の準備
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
高血糖は、血液の中に糖(ブドウ糖)が多すぎる状態です。糖は体のエネルギーになりますが、インスリンというホルモンの働きが十分でないと、血液中に糖があふれてしまいます。手術や検査など医療処置の前は、この高血糖を整えておくことが大切です。
重要な事実
- 高血糖は糖尿病のある方に多く見られますが、糖尿病のない方でも強いストレスや感染症で一時的に起こることがあります。
- 血糖が高いままだと、傷の治りが遅くなったり、感染症のリスクが高まったりする可能性があります。
- 処置前に血糖を整える方法は、食事や薬(内服や注射)を工夫するなど、医療者が一人ひとりに合わせて指示します。
高血糖は、入院中や手術を控えた方などでは決して珍しくありません。また、日本では糖尿病の患者さんが多く、血糖が高い状態は身近な健康問題です。
糖尿病と診断されている方に多いですが、糖尿病の診断がない方でも、肥満や高齢、感染症、手術前のストレスなどで血糖が高くなることがあります。
症状
- 呼びかけに反応しない
- 意識がもうろうとする
- けいれんしている
- 呼吸が深く速くなる
- ⚠吐き気やおう吐が続く
- ⚠おなかの激しい痛み
- ⚠非常に高い血糖値(医師から指示された場合は、その数値を超える)
一般的な症状
- のどが渇く
- 尿の量が増える
- 疲れやすい
- 体重が減る
- 目がかすむ
子供の症状
- おしっこの回数が増える(おねしょが増える)
- のどをとても渇かせる
- 元気がなく、ぼんやりする
高齢者の症状
- のどの渇きを感じにくい
- めまいやふらつき
- 意識がぼんやりする
- 脱水症状
原因
主な原因
- インスリンの作用が不足する
- 感染症にかかる
- 手術や事故などの体へのストレス
- 食事や飲み物をいつもより多くとる
- 処方された糖尿病治療を自己判断で中断する
リスク要因
- 糖尿病の既往歴がある(以前に高血糖と言われたことがある)
- 肥満体型
- 免疫の力が落ちている
- 特定の薬(医師から説明がある)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高血糖の症状が強く出ている
- 吐き気やおう吐が続く
- 意識がぼんやりする
定期受診を予約すべき場合:
- 検査や手術前に血糖が高いと指摘された
- 糖尿病の治療中で血糖のコントロールがうまくいっていない
- 今後、何らかの医療処置を予定している
診断
血糖の状態は、血液検査で調べます。血液を少しとって、血糖値と、過去1〜2か月の平均的な血糖の状態がわかるHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)という値を確認します。尿検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 血糖値測定(空腹時または随時)
- HbA1c検査
診察で予想されること
検査や手術の前には、医師や看護師から食事や水分、いつもの薬について具体的な指示があります。指示に従い、不明な点はその場で質問してください。急な予定変更がある場合は、すぐに医療機関に連絡します。
治療
医療処置の前の高血糖の管理は、急激に下げるのではなく、安全な範囲に整えることを目指します。原因となる体調の変化や感染症がないかも確認し、患者さんに合った方法を医師が選びます。
自宅でのセルフケア
- 医師や看護師から指示された食事と水分のとり方を守る
- 普段から血糖を測っている場合は、指示された通りに記録する
- 体調に変化を感じたら、我慢せずに医療者へ伝える
医療治療
必要に応じて、医師は血糖を下げる薬や注射を用いることがあります。どの薬をどのくらい使うかは、患者さんの血糖値や体調に合わせて医師が判断します。自己判断で使ってはいけません。
手術が検討される場合
手術の場合は、担当医や麻酔科医が血糖の管理計画を立てます。血糖が非常に高いまま手術をすると、傷の感染や治りの遅れなどの合併症リスクが上がるため、状況によっては手術の日程を調整することもあります。
この病気と共に生きる
日頃から血糖を安定させることが、処置前の準備にもつながります。自分の体の調子に気を配り、体重、食事、運動、睡眠などの生活リズムを整えましょう。
生活習慣のアドバイス
- 食生活は野菜を先に食べるなど、血糖が上がりやすい食事の工夫をする
- 医師に相談しながら、無理のない範囲で体を動かす
- 十分な睡眠と休養をとる
- ストレスはため込まずにうまく発散する
食事と運動
食事は、三食を規則正しくとり、野菜、たんぱく質、炭水化物のバランスを意識します。運動は、食後に軽く歩くなどの習慣が血糖を穏やかにする助けになりますが、必ず体調に合わせ、医師の了承を得て行いましょう。
精神的健康と心の健康
高血糖や検査・手術の不安は、気分が落ち込んだり寝つけなくなったりする原因になることもあります。そのようなときは、ひとりで抱えずに家族や医療者に気持ちを伝えましょう。
予防
高血糖は、日頃の生活習慣や適切な治療によって予防したり、改善したりできることが多いです。特に手術や検査の前は、計画的な準備で血糖を整えることができます。
検診プログラム
健康診断などでの血糖値のチェックは、高血糖や糖尿病を早く見つけるために役立ちます。定期的に受けることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 手術後の傷の治りが遅くなる
- 感染症にかかりやすくなる
- 糖尿病ケトアシドーシスなどの重い状態を引き起こすことがある
長期的な見通し
きちんと準備して治療を受ければ、多くの方が安全に検査や手術を終えられます。血糖の管理は大変に感じることもありますが、医療者と一緒に無理なく取り組むことで、合併症のリスクをしっかり減らせます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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