腎臓結石の処置を受ける前の準備
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
腎臓結石(じんぞうけっせき)とは、腎臓の中にできる小さな石のようなかたまりのことです。尿(おしっこ)の中のミネラルが固まってできます。大きさは砂粒からビー玉くらいまでさまざまで、強い痛みを引き起こすことがあります。
重要な事実
- 腎臓結石は、腰やわき腹のあたりに突然の激しい痛み(疝痛発作)をもたらすことがあります。
- 小さな結石は自然に排出されることも多いですが、大きいものは医療的な処置が必要になる場合があります。
- 一度できても、水分を十分にとるなどの生活習慣で再発を防ぐことが可能です。
はい、日本でも多くの人が経験する一般的な病気です。男性は女性よりもなりやすいとされています。
成人に多く見られますが、お子さんや高齢の方でも発症することがあります。家族に結石の経験がある方は特に注意が必要です。
症状
- 高熱(38℃以上)とふるえが同時に現れたとき(感染の危険があります)
- 激しい痛みで身動きがとれず、救急車が必要なとき
- 尿がまったく出なくなったとき
- ⚠発熱がある、または痛みのために水分が取れず吐いてしまうとき
- ⚠市販の痛み止めが効かないほどの強い痛みが続くとき
- ⚠血尿が明らかで、痛みを伴うとき
一般的な症状
- 背中や横腹、下腹部にかけての突然の激しい痛み(疝痛)
- 尿に血が混じる(血尿)
- 吐き気や嘔吐
- 尿が出にくい、または何度もトイレに行きたくなる
子供の症状
- 大人と同じような症状が現れることもありますが、痛みの場所をうまく伝えられないこともあります。ぐずったり、お腹を痛がったりする様子が見られたら注意してください。
高齢者の症状
- 典型的な激しい痛みを感じにくいことがあり、ぼんやりしたり、食欲が落ちたり、微熱だけが続くこともあります。いつもと違う体調の変化に気をつけましょう。
原因
主な原因
- 水分不足が最も大きな原因です。尿が濃くなるとミネラルが結晶になりやすくなります。
- 食事の偏り(動物性たんぱく質や塩分、シュウ酸を多く含む食品のとりすぎ)
- 体質や遺伝的な要素
リスク要因
- 家族に腎臓結石の方がいる
- 肥満や糖尿病などの生活習慣病がある
- 副甲状腺機能亢進症などの特定の病気
- 尿路の感染を繰り返している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 腰やわき腹に耐えられないほどの痛みがある
- 発熱や悪寒がある
- 吐き気で水も飲めない
- 尿が出ない、または出にくい
定期受診を予約すべき場合:
- 鈍い痛みが数日続いている
- 尿に血が混じるのに気づいたが、強い痛みはない
- 過去に結石があり、似た症状を感じたとき
診断
医師はお話を伺った上で、尿検査や画像検査を行います。どの検査も痛みはほとんどありません。
行われる可能性のある検査
- 尿検査:尿の中に血液や結石の成分がないかを調べます。
- CTスキャン:結石の位置や大きさ、硬さを詳しく見ることができる、最も正確な検査です。
- 超音波(エコー)検査:放射線を使わず、特に妊娠中の方に適しています。
- レントゲン(X線)検査:結石の種類によって写り方が異なります。
診察で予想されること
検査は外来で受けられ、多くの場合すぐに結果がわかります。CTスキャンで造影剤を使うことがありますが、事前にアレルギーの有無を確認されます。特に痛みを伴わず、短時間で終わります。
治療
治療法は結石の大きさや位置、症状によって変わります。小さな結石は水分を多くとって自然に排出されるのを待ちます。一方、大きかったり尿の流れを塞いでいる結石には、体への負担が少ない内視鏡などを使った処置が選ばれます。
自宅でのセルフケア
- 1日にコップ6~8杯以上の水をこまめに飲み、尿の量を増やして結石を流しやすくします。
- 医師から痛み止め(市販薬で対応できる場合もあります)の使い方について説明があれば、それに従います。
- 処置前には、医師から食事や水分について具体的な指示があるので、必ず守ってください。
医療治療
医療処置にはいくつかの方法があります。 ・体外衝撃波結石破砕術(ESWL):体の外から衝撃波を当てて結石を細かく砕く方法で、外来で行われることが多いです。 ・尿管鏡下砕石術(TUL):尿道から細い内視鏡を入れて、直接結石を見つけて砕いたり取り出したりします。 ・経皮的腎砕石術(PNL):背中に小さな穴を開けて腎臓に直接内視鏡を入れ、結石を砕く方法で、大きな結石に用いられます。 いずれも麻酔を使うため、痛みを感じることはありません。どの方法が適しているかは、結石の状態と医師の判断によります。
手術が検討される場合
尿の流れが完全に詰まってしまったり、腎臓が腫れて機能が低下するおそれがある場合、あるいは何度も感染を起こす場合には、早めの処置が勧められます。
この病気と共に生きる
結石の治療後も、再発を防ぐために水分をしっかりとり、バランスのよい食事を心がけることが大切です。痛みが出たときのために、あらかじめ医師と対処法を話し合っておくと安心です。
生活習慣のアドバイス
- こまめに水を飲む習慣をつける(起床時、食事前、入浴後など)。
- 動物性たんぱく質や塩分を控えめにし、野菜や海藻類をバランスよくとる。
- 適度な運動を続けて肥満を防ぐことも結石予防に役立ちます。
食事と運動
食事では、ほうれん草や紅茶などシュウ酸を多く含む食品をとりすぎないように気をつけながら、カルシウムを適度にとる(極端に制限しない)ことが勧められています。運動はウォーキングなどの軽いもので十分です。事前に医師や管理栄養士に相談すると、より安全なプランが立てられます。
精神的健康と心の健康
突然の激しい痛みは不安やストレスを引き起こすことがあります。「また発作が起きるのではないか」という心配はよくあることです。気持ちが落ち込んだら、家族や医療スタッフに話してみてください。
予防
はい、日々のちょっとした習慣で再発のリスクを大きく下げられます。もっとも大切なのは、十分な水分をとって尿を薄く保つことです。
検診プログラム
過去に結石があった方は、定期的に尿検査や超音波検査を受けることで、再発の兆候を早く見つけられます。かかりつけの先生と相談してください。
合併症
治療しない場合
- 結石が尿管(腎臓から膀胱へつながる管)に詰まると、水腎症といって腎臓が腫れて機能が損なわれることがあります。
- 尿が停滞することで細菌が繁殖し、腎盂腎炎(腎臓の感染症)を起こすと高熱や重症化の危険があります。
長期的な見通し
適切な治療を受ければ、ほとんどの方は痛みから解放され、日常生活に戻れます。再発を予防する方法もたくさんありますので、悲観的になる必要はありません。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。