糖尿病予備群について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
糖尿病予備群とは、血糖値が正常よりも高いものの、糖尿病と診断されるほど高くない状態のことです。体の中で血糖値を下げる仕組みがうまく働かず、このまま生活習慣が続くと糖尿病になるリスクが高くなります。
重要な事実
- 自覚症状がないことがほとんどですが、健康診断などで見つかることが多いです。
- 生活習慣を見直すことで、正常な血糖値に戻る可能性があります。
- 放っておくと、2型糖尿病に進みやすくなります。
日本では、成人の約2人に1人が糖尿病または糖尿病予備群と言われているほど、よくある状態です。
中年以降の人、肥満の方、運動不足の方、家族に糖尿病の人がいる方に多く見られます。若い人でも油断はできません。
症状
- 強いのどの渇き
- 何度もトイレに行く
- 吐き気やおう吐
- 意識がもうろうとする
- 深くて速い呼吸
- ⚠血糖値がとても高いと言われた
- ⚠急に体重が減った
- ⚠視界がかすむ
- ⚠手足のしびれが続く
一般的な症状
- ほとんどの場合、自覚症状はありません。
- のどが渇きやすい、尿の回数が多いなど、糖尿病の症状に当てはまることもあります。
子供の症状
- 子どもでは症状が現れにくく、学校の健康診断で血液検査を受けた際に見つかることが多いです。
高齢者の症状
- 高齢者では、のどが渇く、疲れやすい、体重が減るなどの症状がゆっくり現れることがあります。
原因
主な原因
- すい臓から出るインスリンの働きが悪くなると、血糖値をうまく下げられなくなります。
- 食べすぎや運動不足など、長く続いた生活習慣が血糖値を高くする大きな原因です。
リスク要因
- 内臓脂肪が多い(おなか周りが太っている)
- 運動不足
- 甘い飲み物や脂っこい食事をよくとる
- 家族に糖尿病の人がいる
- 高血圧や脂質異常症がある
- 年齢を重ねている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- のどが渇きやすく、尿が急に増えた
- 体重が急に落ちた
- 強いだるさや疲れが続く
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で「血糖値が高い」または「糖尿病予備群」と言われた
- 家族に糖尿病の人がいて、自分も心配になった
- 生活習慣を改善したいが、具体的な方法がわからない
診断
血液検査で血糖値を調べることで診断されます。糖尿病と診断される前の「予備群」という状態かどうかを確認します。
行われる可能性のある検査
- 空腹時血糖値(食事を10時間以上とらないで測る血糖値)
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)— 過去1~2か月の平均的な血糖値のあらわれ
- 経口ブドウ糖負荷試験 — ブドウ糖を飲んで、時間をあけて血糖値を測る検査
診察で予想されること
まず問診と採血があります。検査前は食事を控える必要がある場合があるので、指示に従ってください。結果は数日から1週間程度で出ることが多く、医師から結果と今後の方針について説明があります。
治療
糖尿病予備群の治療の中心は、薬ではなく生活習慣の改善です。医師や栄養士、保健師などのサポートを受けながら、無理なく取り組むことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を心がける
- 野菜から先に食べるなど、血糖値が上がりにくい食べ方を工夫する
- 週に数回、軽い汗をかく程度の運動(ウォーキングなど)を続ける
- 睡眠を十分にとり、ストレスをためこまない
- たばこを吸う人は禁煙を検討する
医療治療
糖尿病予備群では、まず生活習慣の改善がすすめられます。医師が個々の状態に合わせて薬の使用を検討する場合もありますが、薬を使うかどうかは患者さんと医師が相談して決めることです。
この病気と共に生きる
毎日の生活のなかで、血糖値を意識することは、病気への不安につながることもあります。しかし、小さな習慣の見直しが将来の健康を大きく左右します。自分のペースで続けることが何より大切です。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に決まった量を食べる
- 食後に軽く歩く
- こまめに水分をとる
- 規則正しい睡眠をとる
- お酒はほどほどにする
食事と運動
食事は野菜をたっぷりとり、ごはんやパンなどの炭水化物を適量にすることがポイントです。運動は、毎日続けられるものを選びましょう。ウォーキングや水中運動など、自分の体に合わせて無理なく取り組むのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
「糖尿病になるかもしれない」という不安やストレスを感じるのは自然なことです。不安が強いときは、一人で抱え込まずに医師や看護師に話してください。気持ちを整えることも、治療の一部です。
予防
糖尿病予備群と診断されたあと、生活習慣を改善することで、糖尿病への進行を防いだり遅らせたりできることがわかっています。将来の糖尿病を予防する大切なチャンスです。
検診プログラム
健康診断で年に1回は血糖値を確認しましょう。特に40歳以上の人や家族に糖尿病の人がいる人は、定期的な検査がすすめられます。
合併症
治療しない場合
- 糖尿病に進行すると、血糖値が高い状態が続き、糖尿病に特有の合併症が現れやすくなります。
- 目に合併症が起きると視力が低下することがあります。
- 腎臓に合併症が起きると、腎機能が低下することがあります。
- 神経に合併症が起きると、手足のしびれや感覚の異常が出ることがあります。
- 心筋梗塞や脳卒中などの血管の病気のリスクも高まります。
長期的な見通し
今すぐに重い合併症が出るわけではありません。ここで生活習慣を整えることで、多くの人が正常な血糖値に戻り、糖尿病を予防できています。希望を持って、一歩ずつ取り組んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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