白内障手術後の回復
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
白内障手術後の回復とは、濁った水晶体(レンズ)を取り除き、新しい人工のレンズを入れた後に、目が落ち着き、視力が安定するまでの期間のことです。
重要な事実
- 白内障手術はとても安全で、多くの人が視力を取り戻せます。
- 回復には通常数週間かかります。
- 定められた点眼薬を正しく使い、医師の指示に従うことが大切です。
白内障は加齢とともに多くの人に起こります。日本では高齢者の約60%以上が白内障になるとされ、手術は年間100万件以上行われています。
主に50歳以上の人に多く見られますが、先天的なものや、けが・病気が原因で若い人にも起こることがあります。
症状
- 急に見えなくなった
- 目が激しく痛む
- 視野が欠ける、または暗い影が見える
- 光がチカチカする感じが急に増えた
- ⚠痛みが数時間以上続く
- ⚠目やにや膿が出る
- ⚠視力が急に低下した
- ⚠目が赤く腫れてきた
一般的な症状
- 手術直後はぼやけて見える(数日~数週間で改善)
- 軽い痛みや違和感がある
- 目が赤くなる(充血)
- 光がまぶしく感じる
- 涙が出やすい
子供の症状
- 子どもは症状をうまく伝えられないため、目をこする、まぶしがる、見え方の変化に注意が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者は回復がやや遅くなることがあります。
- 目の渇きや違和感が続く場合もあります。
原因
主な原因
- 手術後の炎症や眼圧の変化
- 感染症(まれ)
- 人工レンズの位置ずれ
- 網膜剥離や黄斑浮腫などの合併症
リスク要因
- 糖尿病や高血圧などの持病
- 目のけがの経験
- 他の目の病気(緑内障など)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 目の激しい痛み
- 急な視力低下
- 光がチカチカする、または視野に影が現れる
- 目の腫れや膿が出た
定期受診を予約すべき場合:
- 手術後1日、1週間、1か月の定期検診は必ず受ける
- 見え方に変化があれば、次の予診を待たずに相談
診断
回復具合や合併症の有無は、目の診察と問診で確認します。医師が目の中を詳しく調べます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査(見え方のチェック)
- 細隙灯顕微鏡(スリットランプ)検査で目の前の状態を観察
- 眼圧検査(目の圧力を測定)
- 眼底検査(目の奥の様子を見る)
診察で予想されること
痛みはなく、照明を暗くして行います。目の表面に麻酔の点眼をすることもあります。結果はその場でわかります。
治療
白内障手術後の回復を助けるためには、医師の指示に従い、点眼薬を正しく使い、目を安静に保つことが基本です。合併症が起きた場合は追加の治療が必要になることもあります。
自宅でのセルフケア
- 目をこすらない
- 手術後は決められた回数、医師から処方された点眼薬をさす
- 就寝時は眼帯または保護メガネを着用する
- 重いものを持ち上げない(1~2週間)
- 水や石鹸が目に入らないようにする(洗顔・入浴時に注意)
- 激しい運動やスポーツは医師の許可が出るまで控える
- サングラスなどでまぶしい光を避ける
医療治療
炎症を抑える点眼薬や感染を防ぐ点眼薬、場合によっては内服薬が処方されることがあります。合併症(眼圧上昇や網膜のむくみなど)があれば、その原因に応じた追加の点眼や治療が行われます。手術が再び必要になることはまれです。
手術が検討される場合
この項目は該当しないため省略します。
この病気と共に生きる
回復中は、目を大事に使い、定期的に医師の検診を受けましょう。視力が安定するまでは、運転や細かい作業は控えてください。
生活習慣のアドバイス
- 最初の1週間は安静を心がける
- テレビやスマートフォンの使いすぎに注意(30分に一度は休憩)
- 必要な場合は医師の許可を得てから運転を再開
- 洗顔や入浴は医師の指示に従う
食事と運動
特に制限はありませんが、回復を助けるためにバランスの良い食事を心がけましょう。緑黄色野菜やビタミンC・Eを含む食品がおすすめです。激しい運動は避け、軽い散歩から始めてください。
精神的健康と心の健康
視力が不安定な時期は不安を感じることもありますが、多くの人が時間とともに回復します。焦らず、医師や家族に相談しながら一歩ずつ進みましょう。
予防
加齢による白内障そのものを完全に防ぐことはできませんが、手術後の合併症を防ぐために、医師の指示を守り、感染リスクを減らすことが重要です。
検診プログラム
通常は不要ですが、糖尿病など持病がある場合は定期的な目の検診が勧められます。
合併症
治療しない場合
- 感染症が進行し、視力が低下する可能性がある
- 眼圧が上がり、緑内障を起こすことがある
- 網膜剥離や黄斑浮腫で視力に永続的な影響が出ることがある
長期的な見通し
白内障手術は成功率が非常に高く、ほとんどの人が視力を大きく改善します。合併症が起きても早期発見・治療で対応できる場合が大半です。
サポートを探す
地域の団体
- 日本眼科学会 · 日本
- 全国各地の眼科専門医 · 日本
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。
Guidance may differ by country or region. Confirm local recommendations with a qualified healthcare provider.