扁桃の自宅ケア:手術後や炎症時の過ごし方
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
扁桃(へんとう)は、のどの奥の両側にあるリンパ組織で、細菌やウイルスから体を守る働きをしています。扁桃の手術をした後や、扁桃炎などでのどが腫れているときに、家でできるお手入れのことを「扁桃の自宅ケア」といいます。
重要な事実
- のどを潤すために、水やお茶をこまめに飲みましょう。
- 刺激が少なく、やわらかい食べ物を選びましょう。
- 出血、高熱、呼吸の苦しさがあるときは、すぐに救急車(119)を呼びましょう。
扁桃の手術は、日本では子どもから大人まで広く行われています。のどの炎症も、日常的によくある症状のひとつです。
扁桃の手術は特に小児期に多いですが、大人になってから受ける人もいます。扁桃炎は、どの年齢でも起こる可能性があります。
症状
- 呼吸が苦しい
- 何度も大量の血を吐く、または血の塊がのどから出る
- 意識がもうろうとする
- ⚠痛みで水分も飲めない
- ⚠38.5度以上の熱が続く
- ⚠血が混じった痰が続く
- ⚠のどの腫れが強く、食事が通らない
一般的な症状
- のどが痛む
- 飲み込みにくい
- のどが腫れている感じがする
- 声がかすれる
子供の症状
- のどが痛くて食事や水分を嫌がる
- 耳の痛みを訴えることがある(のどからつながる痛みのことがあります)
- ぐずったり、機嫌が悪くなる
- 小さな出血でも気づきやすい
高齢者の症状
- 痛みを感じにくいことがある
- 脱水や栄養不足に注意が必要
- 持病や服用中の薬の影響で回復が遅れることがある
原因
主な原因
- 扁桃の手術後の傷の回復過程
- ウイルスや細菌による扁桃炎
- のどの乾燥や刺激(乾燥した空気、たばこの煙など)
リスク要因
- 水分不足(脱水)
- 免疫力の低下
- 喫煙や飲酒
- 口呼吸によるのどの乾燥
- 睡眠不足
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- のどから出血が止まらない
- 呼吸が苦しくなる
- 高熱が出て、のどのはれが強くなる
定期受診を予約すべき場合:
- 手術後の検診で指定された日
- のどの痛みが1週間以上続く
- 痛みで食事がとれない
診断
医師がのどを見て診察します。必要に応じて、血液検査や画像検査などを行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- のどの視診(ライトで照らして確認)
- 血液検査(炎症の程度を調べる)
- 細菌培養検査(のどの粘液を調べる)
- 画像検査(頸部のレントゲンやCT)
診察で予想されること
診察では、のどの奥をライトで照らして、舌圧子で舌を軽く押さえて見ることがあります。のどが痛くても、検査自体は短時間で終わることがほとんどです。
治療
扁桃の自宅ケアの基本は、のどを休ませて、傷や炎症が早く治るように環境を整えることです。
自宅でのセルフケア
- こまめに水分をとり、のどを潤す
- やわらかく刺激の少ない食事(おかゆ、スープ、ゼリーなど)をとる
- うがいは医師の指示があるときだけ行う
- 加湿器を使うなどして部屋の湿度を保つ
- 喫煙や飲酒を控える
- 安静にして十分に睡眠をとる
医療治療
痛みが強い場合は、医師または薬剤師に相談のうえ、処方された痛み止めを指示通りに使います。抗菌薬(細菌をやっつける薬)は、細菌感染が疑われるときだけ医師が処方します。のどに塗る薬やうがい薬なども、医師の指示に従って使用してください。
手術が検討される場合
扁桃の病気をくり返す、睡眠時無呼吸がある、などの理由で扁桃摘出術(手術でのどから扁桃を取り除くこと)が検討されることがあります。手術をするかどうかは、医師と十分に相談して決めます。
この病気と共に生きる
手術後は、のどを休めることが第一です。無理に話そうとせず、筆談やメモを使うと負担が減ります。
生活習慣のアドバイス
- のどに負担をかけないために、大声や長話を避ける
- うがいや歯みがきは優しく行う
- 部屋の乾燥を防ぐ
- ストレスをためないようにする
食事と運動
食事は、おかゆ、スープ、ゼリー、プリンなど、のどごしのよいものを選びましょう。炭酸飲料や辛いもの、熱すぎるものは刺激になるので避けます。運動は、医師の許可が出るまでは激しい運動を控えめにし、軽い散歩程度にしてください。
精神的健康と心の健康
のどの痛みが続くと食事や会話がはかどらず、気分が落ち込むこともあります。家族や友人に話を聞いてもらったり、好きな音楽や映画で気を紛らわせたりして、心の負担を減らしましょう。
予防
扁桃の手術後のトラブルは、すべてを防ぐことはできませんが、こまめな水分補給と十分な休養で回復を助けられます。扁桃炎は、厚生労働省が感染症対策の基本としている手洗い・咳エチケット・マスク着用などで予防につながります。
ワクチン
インフルエンザや肺炎球菌のワクチンは、のどの感染症のリスクを下げるのに役立つことがあります。予防接種については、医師に相談してください。
検診プログラム
扁桃の病気に特別な検診はありませんが、のどの違和感が続くときは早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- のどからの出血が続く
- のどがふさがって呼吸が苦しくなる
- 感染が周囲に広がる(扁桃周囲膿瘍など)
- 水分がとれず脱水になる
長期的な見通し
適切なケアと医師のフォローアップを受ければ、扁桃の症状のほとんどは時間とともに改善します。焦らず、自分のペースで回復を目指しましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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