扁桃手術当日の準備と心構え
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
扁桃手術(扁桃摘出術)は、のどの奥の左右にある扁桃を切除する手術です。この記事では、手術当日の流れや注意点をわかりやすく説明します。
重要な事実
- 手術当日は、麻酔の安全のため、朝から食事や水分をとらないことが原則です(医師の指示に従ってください)。
- 手術は全身麻酔で行われるため、眠っている間に痛みはありません。所要時間は通常1時間ほどです。
- 手術後は、出血や痛みがないか、数時間の観察があります。状態が安定すれば、帰宅または病室で休むことになります。
扁桃手術は、耳鼻いんこう科で広く行われている手術の一つです。子どもにも大人にも比較的多く行われています。
扁桃炎を繰り返す人、のどの痛みや発熱が頻繁な人、睡眠時無呼吸(眠っている間に呼吸が止まりやすい症状)がある人、扁桃が大きすぎて食事や呼吸に支障がある人などが対象になります。
症状
- 手術後、鮮やかな赤い血が口から出る
- 血液を吐く、または咳に血が混じる
- 呼吸が苦しくなる
- 意識がもうろうとする、または反応が鈍い
- これらの症状がある場合は、すぐに119番で救急車を呼んでください。
- ⚠発熱が39度以上続く
- ⚠水分が全く飲めず、尿が少ない
- ⚠強い痛みで日常生活が送れない
- ⚠出血が止まらない(何度も飲み込む、血の塊が含まれる)
一般的な症状
- のどの痛み(飲み込み時に強い)
- 軽い発熱(37〜38度程度)
- 耳の痛み(のどの痛みが伝わる)
- のどが腫れた感じ
- 声のかすれ
子供の症状
- 不機嫌やぐずり
- 食べたがらない
- 痛みで眠れない
- 少しの出血にも注意が必要
高齢者の症状
- のどの痛みが強く、脱水になりやすい
- 出血リスクが高め
- 回復に時間がかかる
原因
主な原因
- 細菌やウイルスによる扁桃炎の繰り返し
- 扁桃が慢性的に腫れて大きくなる
- 睡眠時無呼吸の原因となる扁桃肥大
リスク要因
- 家族に扁桃炎の人がいる
- 子どもの頃に扁桃炎にかかりやすい
- 喫煙や受動喫煙
- 免疫力の低下
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 手術当日、上記の緊急症状や強い出血がある場合
- 発熱が続く場合
- 痛みが強く水分も食事もとれない場合
定期受診を予約すべき場合:
- 手術後の経過確認のため、医師が指定した受診日を守る
- 痛みが長引く場合は、早めに相談する
診断
扁桃手術が必要かどうかは、耳鼻いんこう科の医師が、のどの診察や症状の聴取、検査結果をもとに判断します。
行われる可能性のある検査
- のどを直接見る診察(咽頭鏡検査)
- 炎症の程度を調べる血液検査
- 睡眠時無呼吸の疑いがあれば睡眠検査
- 必要に応じて画像検査
診察で予想されること
医師から手術の説明を受けたら、手術の目的やリスク、術後の注意点について質問し、納得してから手術日を決めます。
治療
扁桃手術は、扁桃を切除して、繰り返す感染や呼吸の障害を改善する治療法です。手術当日は、病院の指示に従って準備を進めます。
自宅でのセルフケア
- 手術当日は、医師が指示した絶食(絶飲)を守る
- お薬手帳や健康保険証、必要な書類を持参する
- 手術後の帰宅方法をあらかじめ決めておく
- 不安なことは事前に医療スタッフへ伝える
医療治療
手術後は、痛みや炎症をおさえるために、内服薬やうがい薬などが処方されます。処方された薬は、医師や薬剤師の指示に従って使用してください(薬の名前や用量はここでは示しません)。
手術が検討される場合
扁桃手術は、1年間に4回以上の扁桃炎、のどの痛みで学校や仕事を休むことが多い、睡眠時無呼吸が強い、扁桃の周りに膿瘍(うみのたまり)ができた、といった場合に検討されます。
この病気と共に生きる
手術当日は、手術後2〜3時間はほとんど動かずに安静にしましょう。帰宅が許可された場合は、当日の入浴は控え、シャワーを短時間で済ませてください。処方された薬は指示通りに使用します。
生活習慣のアドバイス
- 退院後しばらくは激しい運動や重い荷物を持つのを避ける
- うがいや手洗いを励行して感染を防ぐ
- 喫煙をする人は手術後禁煙を心がける
- 十分な睡眠と休息をとる
食事と運動
手術当日の夜は、冷たくやわらかい食べ物(ゼリー、アイスクリームなど)を食べるとのどの痛みが軽減することがあります。運動は、出血のリスクがあるため、医師に確認してから再開します。
精神的健康と心の健康
手術当日は、不安や緊張で夜眠れないこともあります。家族や医療スタッフに気持ちを伝え、サポートを受けることで安心につながります。
予防
扁桃炎を完全に防ぐことはできませんが、日ごろの手洗い・うがい・口の中を清潔に保つこと、十分な睡眠と栄養をとることで、感染のリスクを減らせます。
ワクチン
インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン(定期接種を含む)は、厚生労働省が推奨する予防接種の対象となる場合があり、感染症を予防し、扁桃炎の重症化を防ぐのに役立つことがあります。接種については医師に相談してください。
合併症
治療しない場合
- 扁桃炎を繰り返すと、扁桃周囲膿瘍(のどにうみがたまる)を起こすことがある
- まれにリウマチ熱や腎炎などの全身の合併症を引き起こすことがある
- 睡眠時無呼吸が続くと、心臓や血管に負担がかかることがある
長期的な見通し
扁桃手術を行った多くの方は、のどの感染が減り、睡眠の質が改善します。術後の痛みは一時的ですが、しっかりケアを行えば回復していきます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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