Newborn hearing screening
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
新生児聴覚スクリーニングは、生まれたばかりの赤ちゃんの聴力を調べる検査です。この検査は、赤ちゃんが聞こえにくいかどうかを早い段階で見つけるために行われます。痛みはなく、赤ちゃんが眠っている間に短時間で終わります。
重要な事実
- ① 日本では、多くの病院で生後まもなく(退院前など)に実施されています。
- ② 検査は2種類あり、赤ちゃんの耳に小さなプローブを当てたり、頭に電極を貼って行います。
- ③ 早期に発見して支援を始めることで、言葉の発達やコミュニケーションの力を育てることができます。
新生児聴覚スクリーニングは、日本では多くの産科施設や小児科で標準的に行われている検査です。厚生労働省も、すべての新生児にこの検査を受けることを推奨しています。
すべての新生児が対象です。特に、家族に難聴の方がいる場合や、お母さんが妊娠中に特定の感染症にかかった場合、赤ちゃんが早産や低出生体重だった場合などは、難聴のリスクが高まることがあるため、スクリーニングは特に重要です。
症状
- 新生児聴覚スクリーニングに直接関連する緊急症状はありません。ただし、赤ちゃんにけいれん、意識障害、呼吸困難などがある場合は、ためらわずに119番通報してください。
- ⚠耳から膿や血が出ている、発熱がある、耳の周りをひどく痛がる(泣き止まない)などの症状がある場合は、すぐに小児科または耳鼻科を受診してください。
一般的な症状
- 新生児聴覚スクリーニングそのものに症状はありません。ここでは、難聴の可能性がある赤ちゃんに見られるサインを紹介します。ただし、多くの赤ちゃんは症状がはっきりしないため、スクリーニングが大切です。
- 大きな音にびっくりしない(モロー反射がないなど)
- 声のする方に顔を向けない
- 話しかけても反応が薄い
子供の症状
- 新生児期を過ぎてから気づかれることもあります。例えば、
- 言葉の発達が遅れる(1歳半で単語が出ないなど)
- テレビの音量を大きくしたがる
- 呼んでも振り向かないことが多い
高齢者の症状
- この記事は新生児に関するものです。高齢者の聴力については、別の情報源をご参照ください。
原因
主な原因
- 新生児難聴の主な原因には、遺伝子の異常(生まれつきのもの)や、妊娠中のお母さんの感染症(風疹、サイトメガロウイルスなど)、お産の時のトラブル(低酸素など)、生後に重い感染症にかかることなどがあります。
リスク要因
- 家族に難聴の方がいる
- お母さんが妊娠中に風疹やサイトメガロウイルスなどに感染した
- 早産(妊娠37週より前に生まれた)や低出生体重
- お産の時に赤ちゃんに酸素が十分に届かなかった
- 出生後、細菌性髄膜炎など重症の感染症にかかった
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- スクリーニングの結果が「要再検査」または「要精検」だった場合は、できるだけ早く(遅くとも生後3か月以内に)耳鼻科や小児科を受診してください。
- 耳の異常(形、耳だれ、赤みなど)が見られる場合も、早めに医師に相談しましょう。
定期受診を予約すべき場合:
- スクリーニングをパスした場合でも、かかりつけの小児科で定期的に発達をチェックしてもらいましょう。
- 何か心配なことがあれば、その都度、気軽に相談してください。
診断
新生児聴覚スクリーニングでは、主に2つの方法を使って聴力を調べます。どちらも痛みがなく、赤ちゃんが眠っている間に行えます。
行われる可能性のある検査
- 自動聴性脳幹反応(AABR):頭に小さな電極を貼り、音に対する脳の反応を調べます。
- 耳音響放射(OAE):耳の穴に小さなプローブを入れ、内耳から出る反響音を測定します。
診察で予想されること
検査は通常、赤ちゃんが静かに眠っているときに行います。片耳ずつ数分間で終わり、赤ちゃんへの負担はほとんどありません。多くの場合、退院前に実施されます。
治療
スクリーニングで難聴が疑われ、さらに精密検査で確定診断が下った場合は、早期から支援を始めることがとても大切です。赤ちゃんの聴力の程度や状態に合わせて、補聴器の装用や人工内耳の検討、言語療法、手話や口話の指導など、チームで支えていきます。
自宅でのセルフケア
- おうちでは、赤ちゃんとたくさん話しかけ、絵本を読んだり、歌を歌ったりして、コミュニケーションをとりましょう。
- 補聴器を使う場合は、毎日きれいに保ち、正しく装着する習慣をつけましょう。
- 地域の早期支援プログラム(聴覚支援教室など)を活用しましょう。
医療治療
難聴の治療には、補聴器や人工内耳などの機器を用いることが一般的です。補聴器は音を増幅して聞こえやすくするもので、軽度から中等度の難聴に適しています。人工内耳は、内耳に電極を埋め込んで直接聴神経を刺激する方法で、重度の難聴に用いられます。これらの機器の選択や調整は、耳鼻科医や聴覚専門家が行います。お薬による治療は、原因によっては(例えば中耳炎など)行われることがありますが、先天性子宮聴覚難聴には通常、薬はありません。
手術が検討される場合
人工内耳の手術は、重度から最重度の難聴で補聴器の効果が十分でない場合に検討されます。手術は通常、生後1歳以降に行われることが多く、手術後はリハビリテーションが必要です。手術を受けるかどうかは、専門医とよく相談して決めます。
この病気と共に生きる
難聴がある赤ちゃんの子育てでは、毎日のコミュニケーションの工夫が大切です。例えば、赤ちゃんの視界に入ってから話しかける、身振りや表情を大きく使う、補聴器や人工内耳の日常管理をするなど、少しずつ習慣にしていきましょう。
生活習慣のアドバイス
- 家族みんなで手話や指文字を学ぶのも良い方法です。
- 生活音が聞こえにくい場合は、振動で知らせる目覚まし時計や、光で知らせるベビーモニターなどを利用すると便利です。
- 地域の子育てサロンや、難聴児の親の会に参加して情報交換をしましょう。
食事と運動
特に特別な食事制限はありませんが、赤ちゃんの成長に必要な栄養をしっかりとり、規則正しい生活を心がけてください。外遊びなど適度な運動も大切です。
精神的健康と心の健康
わが子に難聴があると知ったとき、親御さんはショックや不安を感じるのは自然なことです。一人で悩まず、パートナーや家族、専門家に気持ちを話しましょう。また、同じ経験を持つ親の会などでつながることで、心の支えになります。もしつらい気持ちが続くようでしたら、心の健康についても医療機関に相談してください。
予防
すべての難聴を予防できるわけではありませんが、いくつかの原因は予防可能です。例えば、妊娠前に風疹のワクチン(MMRワクチン)を受けておくことや、妊娠中の感染症に注意することが大切です。また、出生後の重症感染症(髄膜炎など)を予防するために、予防接種をきちんと受けることも役立ちます。
ワクチン
風疹ワクチン(MMRワクチン)は、妊娠前に接種することが推奨されています。また、お子さんには、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンなどを定期接種として受けると良いでしょう。
検診プログラム
新生児聴覚スクリーニング自体が、難聴を早期に見つけて、言葉やコミュニケーションの発達の遅れを防ぐための大切な予防策です。すべての新生児にこの検査を受けることが勧められています。
合併症
治療しない場合
- 難聴が見つからずに適切な支援が受けられないと、ことばの発達が遅れたり、学習に困難が生じたりすることがあります。
- また、周囲とのコミュニケーションがうまくいかず、社会性の発達に影響が出ることもあります。
長期的な見通し
しかし、新生児聴覚スクリーニングで早期に発見し、補聴器や人工内耳、言語療法などの適切な支援を早くから始めることで、多くのお子さんはことばを獲得し、通常の学校で学び、社会生活を送ることができます。難聴があっても、可能性は広がっています。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月19日
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