新型コロナ回復期に横になると悪くなる症状
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
新型コロナウイルス感染症から回復した後に、横になると息苦しくなったり、咳が出たり、胸が痛んだりするなど、症状が悪く感じることがあります。これは、肺や心臓、血液の循環などに感染後の変化が残っているために起こることがあります。多くは時間とともに良くなりますが、原因を調べるためには医療機関の受診が大切です。
重要な事実
- 横になると悪化する症状は、肺・心臓・胃酸などの複数の原因が考えられます。
- 急に息が苦しくなったり、胸が激しく痛む場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 上半身を起こして休むと、横になるときよりも楽になることがあります。
- 診断のためには、胸部レントゲン・心電図・血液検査などが行われます。
コロナ後遺症(ロングコロナ)として息苦しさや咳を訴える人は少なくありません。横になると悪化する症状を経験する人も一定数いますが、正確な頻度はまだわかっていません。
どの年齢でも起こりえますが、新型コロナで重症だった人、高齢者、心臓や肺の持病がある人、入院中に体力が落ちた人に多く見られます。
症状
- 突然の強い息苦しさで話すのが難しい
- 胸が激しく痛む
- 唇や顔が青白い・紫色になる
- 意識がもうろうとする・意識を失う
- 起き上がれないほどのめまいや動悸
- ⚠横になると毎回息苦しくなる
- ⚠咳や痰が止まらない
- ⚠胸の圧迫感が数分以上続く
- ⚠熱が続く・ぐったりする
- ⚠家庭での血圧測定で、高すぎる・低すぎる数値が出る
一般的な症状
- 横になると悪化する息苦しさ
- 夜間や朝方に強くなる咳
- 胸の締め付け感・圧迫感
- 動悸(心臓がバクバクする)
- 足や足首のむくみ
- 横になると胸やのどが焼けるように感じる(逆流性食道炎の可能性)
子供の症状
- 横になると出る・強くなる咳
- 息を吸うときにゼーゼーする
- ぐったりする・遊びたがらない
- 夜中に苦しいと目が覚める
高齢者の症状
- 横になると息苦しく、座らないと眠れない
- 夜間に息苦しさで目が覚める
- 足のむくみが増える
- 食欲低下・元気がない
原因
主な原因
- 肺の炎症や酸素交換機能の低下
- 心臓の炎症(心筋炎など)や心臓のポンプ機能の低下
- コロナ感染後の自律神経の乱れによる血圧や血流の調節の変化
- 胃酸の逆流(咳や胸焼けを悪化させる)
- 長期の安静による体力の低下(廃用症候群)
リスク要因
- 新型コロナで入院した人
- 心不全・不整脈などの心臓病
- 喘息・COPDなどの呼吸器疾患
- 糖尿病や高血圧などの持病
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 横になると息苦しさが毎回出る
- 夜、息苦しさで目が覚めるようになった
- 足のむくみが増えて体重が急に増えた
- 胸の圧迫感や痛みが続く
- 意識がもうろうとする
定期受診を予約すべき場合:
- 咳や息苦しさが1週間以上続いている
- 日常生活に支障が出ている
- 繰り返す動悸やめまいがある
- 原因がわからず不安が強い
診断
医師に症状を詳しく伝えることから始まります。横になったときに症状がどう変わるかを記録しておくと役立ちます。診察では、血中酸素濃度、血圧、心臓の音、肺の音などをチェックします。
行われる可能性のある検査
- パルスオキシメーターによる血中酸素濃度の測定
- 胸部レントゲン検査
- 採血(心不全や炎症の程度を調べます)
- 心臓の超音波検査(必要に応じて)
- 呼吸機能検査(必要に応じて)
診察で予想されること
多くの検査は痛みを伴わず、外来でも受けることができます。必要であれば循環器内科や呼吸器内科を紹介されます。結果に基づいて、無理のない治療やリハビリが始まります。
治療
治療は、症状の原因になっている臓器の状態に合わせて行われます。自己判断での薬の使用はせず、医師の指示に従いましょう。横になる時の姿勢を工夫したり、活動量を調整したりすることで、症状が楽になることがあります。
自宅でのセルフケア
- 横になるときは、枕を重ねて上半身を約30度起こした姿勢をとる
- 横向きで寝る(自分が楽な姿勢を選ぶ)
- 食後すぐに横にならず、2〜3時間あける
- カフェインやアルコールを控える(特に夕方以降)
- 禁煙する
- 毎日体重を測り、急な増加がないか確認する
- 体の大きな筋肉をゆっくり動かす軽いストレッチや運動を行う
医療治療
医師は、原因に応じて治療薬を処方します。例えば、心不全によるむくみを減らす薬、咳を抑える薬、気管支を広げる吸入薬、胃酸の分泌を減らす薬などが使われることがあります。薬の名前や用量は医師の指示に従ってください。ここでは具体的な薬名や用量は記載していません。
手術が検討される場合
通常、手術を要することはありません。まれに心臓や血管の構造的な異常が原因の場合に外科的評価が必要になることがありますが、担当医が詳しく説明してくれます。
この病気と共に生きる
無理をしすぎないことが大切です。体の声を聞きながら、少しずつ活動量を増やしましょう。横になると症状が出る場合は、いきなり横にならず、まず座って休んでから、ゆっくり布団に入るなどの工夫をすると負担が減ります。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に起きる・寝る
- 栄養バランスのよい食事と適度な水分をとる(医師の指示があればそれに従う)
- 軽いストレッチやウォーキングから始め、無理のない範囲で延ばしていく
- 入浴はぬるめの温度で短めにする
- 鼻から吸い、口からゆっくり吐く呼吸法を練習する
食事と運動
塩分をとりすぎると心臓に負担がかかるため、薄味を心がけましょう。運動は、息切れが強くなりすぎない範囲で、毎日5分程度の軽い運動から始め、体力の回復に合わせて時間を延ばしていきます。
精神的健康と心の健康
症状が長引くと、不安や落ち込みを感じることがあります。一人で抱え込まず、つらい気持ちや眠れないことなども医療者に相談してください。心のケアも回復の一部です。
予防
コロナ後遺症そのものを完全に予防する方法はまだありません。しかし、新型コロナへの感染を予防することは、重症化や後遺症のリスクを減らすために重要です。感染後に症状が出た場合は、早期に医療機関へ相談することで症状の悪化を防ぐことができます。
ワクチン
新型コロナワクチン接種は、感染後の重い症状や後遺症のリスクを下げる可能性があるとされています。日本では厚生労働省が定期的に接種の方針を更新しているため、最新の情報を確認しましょう。
検診プログラム
持病がある人は、定期的な健康診断や主治医の診察を続けることが大切です。感染後の体調変化を記録しておくことも、早期発見につながります。
合併症
治療しない場合
- 心不全の進行
- 肺の慢性の炎症や線維化
- 肺の血栓(肺塞栓)
- 長期間の生活の質の低下
- 身体機能の低下による寝たきりのリスク
長期的な見通し
多くの人は、適切な診断と治療・リハビリによって数週間から数ヶ月で改善します。症状をしっかり伝え、医療者と一緒に回復の道すじを立てることで、一歩ずつ良くなることが期待できます。あきらめずに、あなたのペースで進んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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