横になると悪化する耳の痛み・耳のつまる感じ
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
横になると、耳の奥の圧力が変わり、耳管(じかん)という管がふさがりやすくなります。そのため、耳の痛みやつまる感じが強くなることがあります。この症状は、中耳炎(ちゅうじえん)や耳管の機能の低下などが原因で起こります。
重要な事実
- 耳管は、耳の圧力を外の空気と同じに保つはたらきをしています。
- 横になると、その耳管がつまりやすくなるため、症状が強くなります。
- 多くは自然に良くなりますが、長引く場合や高熱を伴う場合は受診が必要です。
とてもよくある症状です。特に風邪をひいた後や、小さなお子さんに多く見られます。
どなたにも起こり得ますが、特に幼児や、アレルギー性鼻炎(びえん)・副鼻腔炎(ふくびくうえん)のある方、飛行機をよく利用する方に多く見られます。
症状
- 突然の激しい耳の痛み
- 耳から血や膿(うみ)が出る
- 顔の表情が動かしにくい
- 意識がもうろうとする
- 40度以上の高熱
- これらの症状がある場合は、ためらわずに119番へ電話してください。
- ⚠3日以上続く強い痛み
- ⚠耳の聞こえが急に悪くなった
- ⚠めまいがひどく、立っていられない
- ⚠市販の痛み止めでもよくならない
- ⚠これらの症状がある場合は、当日中に医療機関を受診してください。
一般的な症状
- 横になると悪化する耳の痛み
- 耳のつまる感じ、耳鳴り
- 音が聞こえにくい
- 発熱を伴うことがある
子供の症状
- 耳を触ったり引っぱったりする
- 機嫌が悪く、理由なく泣く
- 熱が出る
- 呼んでも反応が鈍い
高齢者の症状
- めまいやふらつき
- 聞こえにくさ
- 耳のつまる感じ
- 耳の中の異音(耳鳴り)
原因
主な原因
- 風邪やインフルエンザなどの感染症
- アレルギー性鼻炎
- 耳管の機能の低下(耳管狭窄症)
- 気圧の急激な変化(飛行機、ダイビングなど)
- 中耳炎(急性中耳炎、滲出性中耳炎)
リスク要因
- 年齢(幼児に多い)
- 風邪をひきやすい
- アレルギー体質
- 喫煙(副流煙を含む)
- スイミングなどで水が耳に入る
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱がある
- 激しい痛みで眠れない
- 耳だれ(耳から液体が出る)
- めまいや顔の麻痺がある
定期受診を予約すべき場合:
- 耳の症状が1週間以上続く
- 聞こえにくさが続く
- 何度も繰り返す
診断
医師が耳の奥の観察と、症状についての問診を行います。必要に応じて聴力検査や耳管の検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 耳の顕微鏡または内視鏡での観察
- 聴力検査(オージオメトリー)
- ティンパノメトリー(鼓膜の動きの検査)
診察で予想されること
受診すると、まず耳の形や痛み、耳の穴の状態を確認します。鼓膜の色や動き、奥に液体がたまっていないかを観察します。必要なら聞こえの検査をします。検査は痛みを伴いません。
治療
原因に合わせた治療を行います。細菌感染による中耳炎の場合は抗生物質を使うことがありますが、医師の処方が必要です。ウイルス感染やアレルギーが原因の場合は、炎症を抑える薬や鼻の治療で様子を見ます。
自宅でのセルフケア
- 横になるときは頭を高くして、枕を2つ使いましょう
- 水分をしっかりとって、部屋を加湿しましょう
- 痛む耳を冷やしすぎないようにしましょう
- 市販の痛み止めを使う場合は、薬剤師に相談しましょう
- 飛行機に乗るときは、離着陸時にお茶を飲むなどして耳抜きをしましょう
医療治療
医師は、炎症を抑える薬や痛みを和らげる薬を処方することがあります。細菌感染の可能性が高い場合は抗生物質を使いますが、必ず医師の指示に従って、最後まで飲み切りましょう。症状が改善しても、自己判断でやめないでください。
手術が検討される場合
慢性の滲出性中耳炎や真珠腫(しんじゅしゅ)などで、治療効果が乏しい場合や合併症のリスクがある場合に、鼓膜チューブ挿入や鼓膜切開などの手術を行うことがあります。
この病気と共に生きる
症状がつらいときは無理をせず、十分に休息をとりましょう。横になると悪化するため、睡眠時は頭を高くすると楽になります。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙・受動喫煙を避ける
- アレルギーがある方は、その治療を続ける
- 耳そうじをしすぎない
- イヤホンや耳栓の使いすぎに注意する
食事と運動
バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動で免疫力を保ちましょう。特に鉄分や亜鉛を含む食品は、免疫機能に役立つと言われています(ただし、とりすぎには注意が必要です)。
精神的健康と心の健康
耳の痛みや聞こえにくさが続くと、睡眠不足になったり、不安やイライラを感じたりすることがあります。リラックスする時間を作り、つらいときは家族や友人に相談しましょう。
予防
すべての耳のトラブルを予防することはできませんが、風邪やインフルエンザを予防することで、中耳炎のリスクを減らすことができます。手洗い・うがいを習慣にしましょう。
ワクチン
小児用の肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンは、中耳炎の原因となる細菌やウイルスを防ぐのに役立つことがあります。接種については医師に相談してください。
検診プログラム
特に幼児では、聴力検査や耳の検診が行われることがあります。お子さんの聞こえが気になる場合は、早めに相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 難聴が残る可能性がある
- 慢性中耳炎に移行する
- 鼓膜が破れて穴があく
- まれに、髄膜炎(ずいまくえん)や脳膿瘍(のうのうよう)などの重症感染症を起こす
長期的な見通し
多くの場合、適切な治療で数週間以内に改善します。症状を我慢せず、早めに受診することで、合併症を防ぎ、安心して生活できます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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