高血糖:片側に症状を感じるときのガイド
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
高血糖(こうけっとう)は、血液中に含まれるブドウ糖(糖)が多すぎる状態のことです。血糖値はからだ全体に同じように流れているため、片側だけが高血糖になるということはありません。ただし、高血糖が長く続くと神経や血管に影響が出て、しびれや痛みなどの症状が体の片側にあらわれることがあります。
重要な事実
- 血糖値は全身に同じ量で流れていますが、症状は左右で異なることがあります。
- 片側のしびれや動かしにくさは、脳や神経のトラブルが原因の場合もあり、早めの受診が必要です。
- 高血糖は日常生活の見直しで改善できる可能性があります。
高血糖は決して珍しいものではなく、日本人の多くに見られる状態です。健康診断で血糖値が高いと指摘される人は少なくありません。
年齢や性別を問わず、誰にも起こり得ます。特に、食べすぎや運動不足、肥満、ストレス、糖尿病の家族歴がある人は注意が必要です。
症状
- 意識がもうろうとする
- けいれんがある
- 自分の身の回りのことができなくなった
- 顔・腕・足の片側が急に動かせない
- しゃべりにくい、言葉が出てこない
- ⚠血糖値がとても高い(自分が測れる場合)
- ⚠激しいのどが渇き、水分をとってもよくならない
- ⚠吐き気やおう吐が続く
- ⚠息に甘い果物のにおいがする
- ⚠48時間以上高血糖が続く
一般的な症状
- のどが渇く
- トイレ(尿)が近くなる
- 疲れやすい
- 体重が急に減ることがある
- 目のかすみ
- 傷の治りが遅い
子供の症状
- おねしょが続くことがある
- 体重が増えないのに食欲がすごくある、または食べたがらない
- いつもより不機嫌そうにみえる
- 夜寝ている間に汗をかきやすい
高齢者の症状
- 明らかな症状がなく、気づかないことがある
- 歩くと足が痛い、しびれるといった片側の症状を感じることがある
- 認知機能の低下やめまい、転びやすさが現れることがある
- 感染症にかかりやすいなど抵抗力の低下がみられる
原因
主な原因
- すい臓から出るインスリンというホルモンの働きが十分でない
- インスリンが出にくい、または十分に効かない
- 食べすぎや飲みすぎなど、食事量が多すぎる
- 運動不足で糖が消費されにくい
- ストレスや感染症などで体に負担がかかっている
リスク要因
- 肥満や腹囲が大きい
- 糖尿病の家族がいる
- 運動習慣がない
- 高カロリーの食事や甘い飲み物をよくとる
- ストレスや睡眠不足が続いている
- 血圧やコレステロールが高い
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高血糖の症状が強く出ている(のどが渇く、尿が多い、体重が減るなど)
- 片側の手足がしびれる、動かしにくいなどの症状がある
- 血圧が非常に高い、またはめまいや失神がある
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で血糖値が高いと言われた
- 家で測る血糖値がいつもより高い
- 糖尿病の治療中だが、食欲や体調の変化がある
- 片側のしびれが長く続く、または繰り返す
診断
医療機関では、血液検査で血糖値を測るほか、過去3か月の平均的な血糖を示す「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」という値も確認します。必要に応じて75g経口ブドウ糖負荷試験などの検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(空腹時血糖値)
- HbA1c検査
- 75g経口ブドウ糖負荷試験
- 尿検査(尿中に糖が出ていないか)
診察で予想されること
検査は基本的に血液を採るだけで、特別な苦痛はほぼありません。空腹時血糖値を測る場合は、検査前は数時間の絶食が必要です。結果はその日のうちにわかることもありますが、医院によっては数日かかることもあります。医師が結果を説明し、今後の対策を一緒に考えます。
治療
治療の中心は、食事療法と運動療法です。これらで血糖値を安定させることを目指します。それでも十分な効果が得られない場合には、医師から薬が処方されることもあります。ただし、このページでは薬の名前や用量については伝えません。必ず医師の指示に従ってください。
自宅でのセルフケア
- 食事は3食規則正しく、野菜をしっかり食べる
- 糖分の多い飲み物やお菓子をとりすぎない
- 食後30分程度軽く体を動かす
- 水分はこまめに、尿の量に合わせてとる
- 足には靴ずれがないか、しびれが出ていないかを毎日確認する
医療治療
薬による治療が必要な場合、医師はあなたの生活スタイルや体質に合った薬を選びます。薬の種類や飲む時間は医師の指示に従ってください。経過によって薬が変更になることもあります。
手術が検討される場合
通常、高血糖そのものに手術は行いません。ただし、糖尿病による合併症(網膜症、腎症、神経障害など)が進行した場合に、それらの合併症に対して手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
毎日の体調を記録し、食事・運動・睡眠のリズムを整えることが大切です。血糖値の自己測定を指示された場合は、決められた時間に測って記録しましょう。片側のしびれや痛みは、神経の障害による可能性があります。痛みがあっても無理にこらえないで、医療機関に伝えてください。
生活習慣のアドバイス
- ウォーキングなど、無理のない有酸素運動を週150分程度を目安に行う
- 禁煙を心がける(たばこは血管を傷つけやすい)
- お酒は飲みすぎない
- 十分な睡眠とストレス解消を心がける
- 定期的に健診・血液検査を受ける
食事と運動
食事は、主食・主菜・副菜を組み合わせてバランスよく。糖質を完全に抜くのではなく、適量を守ることが大切です。食後30分の散歩は血糖値の上昇を穏やかにします。かかりつけ医や管理栄養士に相談しながら、自分に合った方法を見つけましょう。
精神的健康と心の健康
高血糖の管理は長期にわたることがあり、面倒に感じたり、がんばれない時期もあるかもしれません。ストレスや不安は血糖値にも影響します。つらい感情を一人で抱え込まず、家族や医療者に話すことも大切です。こころの負担を感じたときは、精神保健の専門家や相談窓口を利用してください。
予防
高血糖は、生活習慣の改善によって予防できることが多いです。健康な食事、適度な運動、体重管理、禁煙、節酒が基本です。すでに高血糖がある場合でも、血糖値を正常な範囲に近づける遅らせることは可能です。
ワクチン
糖尿病の方は感染症にかかりやすく、重症化しやすいため、インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種がすすめられることがあります。接種については医師に相談してください。
検診プログラム
健康診断では、血糖値のチェックを定期的に受けることが大切です。特に40歳以上、または肥満、家族歴などがある方は、年に1回は検査するとよいでしょう。糖尿病・内分泌内科だけでなく、かかりつけ医でも検査可能です。
合併症
治療しない場合
- 神経の障害が進み、手足のしびれや感覚が鈍くなる
- 網膜症が進行して視力が落ちる
- 腎臓の機能が低下する
- 動脈硬化が進んで心疾患・脳卒中リスクが高まる
- 感染症にかかりやすくなり、傷の治りが悪くなる
長期的な見通し
高血糖は、早く見つけて適切に管理すれば、合併症を防いで生活の質を維持することが十分可能です。治療を続けることで、症状が改善したり、薬を減らせる人もいます。前向きに、一歩ずつ管理していきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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