声がれと吐き気
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
声がれ(声のかすれ)とは、声がうまく出なかったり、枯れて聞こえたりする状態です。吐き気は、胃の中のものが込み上げるように感じる症状です。これらが一緒に現れる場合、のどと胃の両方に関係する問題がある可能性があります。最も多い原因は、胃酸がのどに逆流して炎症を起こす『咽喉頭逆流症(いんこうとうぎゃくりゅうしょう)』です。ほかにも、のどの使い過ぎ、感染症、緊張やストレスなどが原因となることもあります。
重要な事実
- 声がれと吐き気は、胃酸の逆流がのどを刺激することで起こりやすい。
- 多くの場合は一時的で、生活習慣を整えることで改善できる。
- 症状が2週間以上続くときは、耳鼻咽喉科で相談するのが安心。
よくある症状の組み合わせです。特に、食生活の乱れやストレスを抱えている方に多く見られます。
大人から子どもまで幅広い年齢で起こります。声をよく使う仕事をしている人、妊娠中の女性、肥満の方、喫煙習慣のある方に起こりやすいです。
症状
- 急に息苦しくなったら、ためらわず119番に電話してください
- のどが腫れて息ができない場合は、119番に電話してください
- 顔や唇が腫れてきた場合は、119番に電話してください
- 胸が強く痛む、意識がもうろうとする場合は、119番に電話してください
- ⚠高熱とのどの強い痛みがある
- ⚠よだれが止まらない、飲み込めない
- ⚠息を吸うときに笛のような音がする
- ⚠吐き気が激しく、水分も取れない
一般的な症状
- 声がかすれる、声が出にくくなる
- 吐き気、胃のむかつき
- のどに何かが詰まったような感じ
- のどの違和感や軽い痛み
- 長引くせき
- 食べ物が飲み込みにくい
子供の症状
- 夜になるとせき込む
- 食べ物をよく吐き出す
- 声が枯れている
- よだれが多い
- しばしば吐き気を訴える
高齢者の症状
- のどの乾燥や違和感
- 食事中にむせやすい
- 吐き気や胸やけがある
- 声の変化に気づきにくい
原因
主な原因
- 胃酸の逆流(咽喉頭逆流症、逆流性食道炎)
- のどの使い過ぎ(大声、長時間の会話など)
- かぜやインフルエンザなどの感染症
- のどの乾燥や刺激(喫煙、飲酒、ほこりなど)
- ストレスや疲労
- まれに、のどや食道の腫瘍などの深刻な病気
リスク要因
- 喫煙・多量の飲酒
- 食べすぎ、寝る前の食事
- コーヒーや炭酸飲料の取りすぎ
- ストレスの多い生活
- 声を使う仕事や趣味
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 息苦しさや強いのどの痛みが出たとき
- よだれが止まらない、飲み込めないとき
- 吐き気が強く、食べ物も飲み物も受けつけないとき
- 高熱が続くとき
定期受診を予約すべき場合:
- 声がれと吐き気が2週間以上続くとき
- ゆっくりと悪くなっている気がするとき
- 咳やのどの違和感が続くとき
- 原因が思い当たらず不安なとき
診断
まず、医師があなたの症状や生活習慣について質問します。その後、のどの状態を確認するため、細いカメラ(内視鏡)で声帯やのどの粘膜を観察することが多いです。胃の状態が気になる場合は、消化器内科への紹介となることもあります。
行われる可能性のある検査
- 喉頭内視鏡検査(のどに柔らかい細いカメラを入れて、声帯・のどの炎症や腫れを確認します)
- 胃カメラ検査(上部消化管内視鏡:胃や食道に逆流や炎症がないかを調べます)
- 食道のpH検査(24時間胃酸の逆流の程度を測定します)
- 血液検査やアレルギー検査(炎症の有無やアレルギーの原因を調べます)
診察で予想されること
のどにカメラを入れる検査は、吐き気を抑える麻酔をのどにスプレーしてから行うため、強い痛みや不快感はほとんどありません。検査時間は数分程度で、結果はその場で説明されることが多いです。もし胃カメラを受ける場合も、鎮静剤を使いながら行えるので、安心してください。
治療
治療では、原因に合わせて行います。胃酸の逆流が原因の場合は、逆流を起こしにくくする生活習慣の改善が基本となります。医師が必要と判断した場合は、胃酸の分泌を抑える薬や胃の動きを調整する薬などが処方されることもあります。
自宅でのセルフケア
- 食後すぐに横にならず、2〜3時間あけてから寝る
- 食べすぎ・脂っこいもの・辛いものを控える
- コーヒー・緑茶・アルコール・炭酸飲料を少なめにする
- 声を休める(無理に話そうとしない)
- 室内の加湿をしてのどを乾燥させない
- 寝るときに頭を少し高くする(枕で調整してもよい)
医療治療
医師の指示に従って、胃酸の働きを抑える薬や、胃の内容物を早く腸へ送る薬などが使われることがあります。また、漢方薬が使われる場合もあります。自己判断で市販薬を飲み続けず、まずは医師に相談してください。
手術が検討される場合
逆流症による症状が高品質な薬物治療でも十分に改善しない重症例では、外科手術(逆流を防ぐ手術)が検討されることがあります。ただし、手術が必要になる患者さんはまれです。
この病気と共に生きる
毎日の生活では、のどと胃を休めることを意識しましょう。症状が出た時間や食事内容をメモしておくと、原因に気づくのに役立ちます。無理して出張や会話を続けると治りが遅くなります。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをため込まない(深呼吸、入浴、軽い運動など)
- 声を休める日をつくる
- こまめに水分を補給する
- ゆったりした服装で腹圧をかけない
食事と運動
食べすぎは逆流を悪化させるため、腹八分目を心がけましょう。寝る直前の食事は避けてください。軽いウォーキングなどの有酸素運動は、胃の働きを整えるのに役立ちます。ただし、腹筋運動のようなおなかを強く締める運動は逆流を促すため、症状が出るときは控えましょう。
精神的健康と心の健康
声が出にくいと、人との会話がおっくうになったり、仕事や学校で不安を感じたりすることがあります。吐き気が続くと、気分がふさぎ込みがちですが、適切なケアで改善する可能性が高いので、一人で抱え込まないでください。
予防
厚生労働省が健康づくりに向けて推奨している、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠などの生活習慣を整えることは、声がれと吐き気の予防にも効果的です。
合併症
治療しない場合
- 長引く炎症により、声帯が固くなったり、声がれが慢性的になることがあります
- 胃酸の逆流が続くと、食道炎や食道の粘膜が傷つくことがあります
- 重症な場合、声帯ポリープやのどのがんなど、見つけにくい病気が隠れていることもあります
長期的な見通し
原因を明らかにして適切にケアすれば、多くの方は数週間以内に改善します。一時的なものだと思い込まず、長引く症状は早めに医師に相談することで、安心して治療に取り組めます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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