免疫と吐き気:からだの防御反応が原因で起こる吐き気について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
吐き気は、感染症などから体を守る免疫の働きがきっかけで起こることがあります。免疫反応によって放出される物質が、脳の吐き気をつかさどる部分に影響することが理由です。多くの場合、一時的なもので、原因となる病気の回復とともに治まります。
重要な事実
- 吐き気は、感染症の初期によく見られる症状のひとつです。
- 免疫の働きが活発になると、吐き気をもよおす物質が体内で増えることがあります。
- 吐き気があっても、すぐに吐くとは限りません。
- 多くの場合、吐き気は数日以内に落ち着きますが、長く続く場合は医療機関を受診しましょう。
吐き気は、かぜや胃腸炎など、ありふれた感染症でも起こる、よくある症状です。
子どもから高齢者まで、すべての年齢の人に起こります。特に、免疫の働きが活発になる感染症の初期には誰でも起こりえます。
症状
- 激しい頭痛とともに吐き気がある
- 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない
- けいれんがある
- 呼吸が苦しい、息が荒い
- 首が硬く、発熱と吐き気がある
- 吐いたものに血が混じっている
- ⚠吐き気が続いて水分がまったくとれない
- ⚠おしっこの量が明らかに減っている
- ⚠強い腹痛がある
- ⚠吐き気が1日以上続く
- ⚠高熱とともに吐き気がある
一般的な症状
- むかむかする感じ
- 吐きたくなる感じ
- 食欲がない、おなかがすかない
- 実際に吐いてしまう
- よだれが増える、冷や汗が出る
子供の症状
- 吐き気に加えて、ぐったりする
- 泣き止まない、機嫌が悪い
- おしっこの量が減る(おむつが濡れない)
- 水分を受けつけない
高齢者の症状
- 吐き気だけでなく、意識がぼんやりする
- 脱水になりやすい
- めまいで転倒しやすくなる
- 口の中やのどが渇く、皮膚の張りがなくなる
原因
主な原因
- 感染症(細菌やウイルスによるもの)によって免疫が活性化されると、吐き気を引き起こす物質が放出されることがあります。
- 食中毒や胃腸炎による消化管の刺激
- 免疫の異常(自己免疫疾患)による慢性的な炎症が吐き気を起こすことがあります。
- 薬の副作用として吐き気が起こることもあります(おくすりの名前はここでは触れません)。
リスク要因
- 抵抗力が落ちている時期(疲労、睡眠不足、ストレス)
- 季節性の感染症の流行期
- 免疫力が低下する病気や治療を受けている
- 高温多湿の季節(食中毒が増える)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上の緊急症状に当てはまる場合
- 吐き気のため水分が1日以上とれない
- 原因がわからないのに体重が減っている
- 強い腹痛がある
- 吐いたものに血が混じる
定期受診を予約すべき場合:
- 吐き気が数日続く
- 吐き気を繰り返すが原因がはっきりしない
- 免疫力が低下している人は、軽い吐き気でも早めに受診しましょう
診断
医師が話を聞き、体を診て、必要に応じて検査をします。吐き気の原因が感染症なのか、他の病気なのかを調べます。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どんなときに吐き気があるかなど)
- 体温測定
- 血液検査
- 腹部エコー(超音波検査)
- 必要に応じて、胃カメラやCT検査なども行われます
診察で予想されること
検査はたいてい痛みを伴いません。当日結果が出るものと、数日かかるものがあります。結果に基づいて、医師が説明と治療方針の提案をします。
治療
治療は吐き気の原因によって異なります。感染症による吐き気は、原因となる病気が治れば自然に治まることが多いですが、つらい場合は吐き気を和らげる治療が行われることがあります。脱水や栄養不足を防ぐことも大切です。
自宅でのセルフケア
- 少量の水分をこまめにとる(冷たい水や経口補水液など)
- 消化のよいものを少しずつ食べる(おかゆ、うどんなど)
- 安静にして、体を冷やさない
- 香りの強いものや脂っこいものを避ける
- 吐き気が強いときは、無理に食べず、水分だけをとる
医療治療
吐き気の原因となる病気の治療(感染症の場合の治療など)が行われます。また、吐き気を直接おさえるために、医師の処方によるお薬が使われることがあります。薬の種類や使い方は医師が個別に判断します。自己判断での市販薬の使用は避けましょう。
この病気と共に生きる
吐き気が続く間は、無理をせず、体を休めることが大切です。吐き気による脱水や栄養不足を防ぎながら、原因となる病気の回復を待ちます。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠と休養をとる
- ストレスをためない(ゆっくり過ごす)
- 手洗いやうがいなど、感染症予防を心がける
- アルコールやたばこなど、胃に負担をかけるものを避ける
食事と運動
吐き気がある時は、無理に運動をしなくてよいですが、症状が落ち着いたら、散歩など軽い運動から始めるとよいです。食事は、少量を何回かに分けて、消化のよいものを選びましょう。
精神的健康と心の健康
吐き気が続くと、気分が落ち込んだり、不安になったりすることがあります。つらいときは、一人で抱え込まず、家族や友人、医療者に相談しましょう。気分の変化が長く続く場合も、医師に伝えることをおすすめします。
予防
感染症による吐き気は、感染症そのものを予防することで防ぎやすくなります。手洗いやうがい、バランスの良い食事、十分な睡眠などで免疫力を高めることが大切です。ただし、すべての吐き気を予防できるわけではありません。
ワクチン
インフルエンザや肺炎球菌など、予防接種で防げる感染症もあります。予防接種については、かかりつけ医に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 脱水症状(めまい、立ちくらみ、尿量の減少など)
- 栄養不足と体重減少
- 誤嚥性肺炎(吐いたものが気管に入る)
- 基礎疾患の悪化(すでに持病がある場合)
長期的な見通し
多くの場合、吐き気の原因となる感染症が数日から1週間ほどで回復するにつれて、吐き気も治まります。免疫力が低下している人や高齢者でも、適切な治療を受けられれば、たいていは改善します。一時的な吐き気は心配いらないことも多いですが、原因がわからない症状が続く場合は、早めに受診しましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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