長く続くめまいについて知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまいとは、自分や周りが回っているように感じたり、ふらついたりする状態のことです。 特に「長く続くめまい」は、症状が数週間から数か月にわたって続いたり、何度もくり返したりするものを指します。 多くの場合、耳の奥にある「平衡感覚」をつかさどる部分(内耳)の問題が原因ですが、そのほかの病気が原因になることもあります。 めまいそのものは病気の名前ではなく、体のどこかに異常があるというサインです。
重要な事実
- めまいは回転する感じ(回転性めまい)と、ふらつく感じ(動揺性めまい)に分けられます。
- 長く続くめまいの多くは、内耳のトラブルが原因です。
- 適切な検査と治療で、多くの場合症状は改善・管理できます。
- めまいがある時は無理をせず、医師の診察を受けることが大切です。
はい、とてもよくある症状です。軽いめまいを含めると、生涯に多くの人が一度は経験すると言われています。特に加齢とともに増える傾向があります。
子どもから高齢者まで、どの年齢でも起こり得ますが、40歳以降の女性にやや多く見られます。高齢者では転倒のリスクが高くなるため、特に注意が必要です。
症状
- 突然の激しい頭痛と一緒にめまいがある
- 顔の片側が動かせない、または腕・足に力が入らない
- 言葉がうまく話せない、相手の言うことが理解できない
- 視界が二重に見える、片目が見えにくい
- 胸の痛みや動悸を伴う
- 意識が遠のく、または意識を失う
- ⚠突然、強いめまいが数時間以上続いている
- ⚠急に耳が聞こえにくくなった(急な難聴)
- ⚠吐き気がひどく、水分を取れない
- ⚠立つこともできないほどのふらつきがある
- ⚠めまいに加えて、歩く時に体が片方へ傾く
- ⚠顔や手足のしびれがある
一般的な症状
- 自分や周囲がぐるぐる回るように感じる
- ふらついて立っていられない、歩きにくい
- 吐き気や嘔吐
- 耳鳴りや耳の詰まった感じ
- 目を開けていると症状が強く感じる
- 体のバランスが取りにくい
子供の症状
- 子どもはめまいを「頭がふらふらする」「気持ち悪い」と表現することがあります。
- 普段より転びやすくなったり、歩き方がふらついたりすることがあります。
- あまり活発でなくなる、顔色が悪い、機嫌が悪いといった変化が見られることもあります。
高齢者の症状
- めまいにより転倒する危険が高まります。
- 「年だから仕方ない」と軽く見ずに、医療機関で相談することが大切です。
- 血圧の変化や服薬の影響でめまいが起こることもあり、高齢者では診断に時間がかかる場合があります。
原因
主な原因
- 良性発作性頭位めまい症(耳石が内耳の正しい場所からはずれて起こる)
- メニエール病(内耳にリンパ液がたまって起こる)
- 前庭神経炎(内耳と脳をつなぐ神経の炎症)
- 片頭痛に伴うめまい(片頭痛めまい)
- 頭部のけが
- 薬の副作用
- 脳や神経の病気(まれですが、重いこともあります)
リスク要因
- 頭部をけがしたことがある
- ウイルス感染症(特に風邪やインフルエンザのあと)
- 強いストレスや睡眠不足
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病
- 過労や長時間の緊張状態
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいに加えて、ろれつが回らない、手足のまひ、激しい頭痛などがある場合は、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
- 急な難聴を伴うめまいは、早急な治療が必要なことがあります。当日中に耳鼻咽喉科を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- めまいが何度も繰り返す
- めまいが1日以上続く
- ふらふらして転びそうになる
- 耳鳴りや耳の詰まった感じを伴う
- めまいで日常の活動が難しい
診断
診察では、医師がめまいの状態やいつから始まったか、どのくらい続くかなど、くわしく質問します。耳鼻咽喉科では耳やめまいの専門的な検査を行い、必要に応じて脳神経内科などと連携して診断します。
行われる可能性のある検査
- 聴力検査(耳の聞こえを調べます)
- 平衡機能検査(体のバランスを調べます)
- 温度めまい検査(耳の奥の反応を見る検査です)
- 頭位・頭部運動検査(頭の動きでめまいが起こるかを調べます)
- 画像検査(MRIやCTで脳や内耳の状態を確認します)
診察で予想されること
検査によって一時的にめまいを感じることがありますが、安全を確保した状態で行います。診断のためには必要な検査ですので、不安があれば医師に伝えてください。
治療
治療は原因によって異なります。内耳の問題が原因であれば、薬や運動療法、生活の工夫で多くの場合改善します。めまいのタイプに合わせて、医師と一緒に治療計画を立てます。
自宅でのセルフケア
- 急に立ち上がったり、頭をぐるっと動かしたりしない
- めまいがするときは無理せず座るか横になる
- しっかり睡眠をとり、疲れをためない
- カフェインやアルコールを控えめにする
- 自宅の床に物を置かない、段差をなくすなど転倒対策をする
- めまいが起きやすい状況を日記で記録し、医師に伝える
医療治療
医師は、めまいや吐き気を抑えるお薬、血行や神経の働きを整えるお薬などを、症状に合わせて処方することがあります。耳石が原因の場合は、頭の位置をゆっくり動かして耳石を戻す「耳石戻し法」という治療が行われることもあります。また、前庭リハビリテーション(めまいに慣らしてバランスを取り戻す運動療法)が効果的なこともあります。
手術が検討される場合
まれに、薬で改善しないメニエール病などに対して、手術が検討されることがあります。ただし、多くの場合は手術ではなく保存的な治療が先に行われます。
この病気と共に生きる
めまいが続くときは、ゆっくりした動作を心がけ、頭の位置を急に変えないようにしましょう。疲れや寝不足は症状を悪化させることがあるため、無理のない範囲で生活リズムを整えましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時刻に起きて、規則正しい生活をする
- ストレスをため込まず、リラックスできる時間を持つ
- めまいが起きたときに安全に休める場所を確保する
- 外出時は、めまいが起こったときに助けを求められるよう携帯電話を持つ
- 転倒が不安な場合は、杖や手すりなどの補助具を利用する
食事と運動
栄養のバランスの良い食事を心がけ、水分をしっかり取りましょう。医師から特に指示がある場合は、塩分を控えるなどの食事調整が必要になることもあります。運動は、めまいが落ち着いている時に、無理のない範囲でウォーキングなどを行うと回復に役立つことがありますが、症状が強いときは避けましょう。
精神的健康と心の健康
長く続くめまいは、不安や恐怖、気分の落ち込みを引き起こすことがあります。「まためまいが起きたらどうしよう」という心配は自然なことです。気持ちのつらさがあるときは、医師や看護師に相談し、必要であれば心のケアの専門家の助けを求めることも大切です。
予防
すべてのめまいを予防することはできませんが、転倒を防ぐ工夫や、めまいの誘因となるストレス・睡眠不足・過労を避けることで、発作の頻度や重症度を減らせる場合があります。また、高血圧などの生活習慣病をしっかり管理することも大切です。
合併症
治療しない場合
- めまいによる転倒で骨折やけがをするリスクが高まります。
- 運転中や危険な場所でめまいが起きると、重大な事故につながる恐れがあります。
- めまいが続くことで、外出を控えるようになり、社会的なつながりが減ることがあります。
- 持続する不安やうつ状態につながることがあります。
長期的な見通し
多くのめまいは適切な診断と治療によって、症状が良くなったり、うまく付き合っていけるようになります。原因によっては時間がかかることもありますが、希望を持って治療を続けることが大切です。医療者と一緒に、あなたに合った対処法を見つけていきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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