発熱時の低血糖とは? 原因・症状・対処法
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
発熱したときに、血糖値(血液中の糖の量)が下がりすぎてしまう状態のことです。血糖値は体の大切なエネルギー源で、発熱によってエネルギーを多く使いすぎたり、食欲がなくて食事がとれなかったりすると、低血糖になりやすくなります。
重要な事実
- 発熱時は体のエネルギー消費が増えるため、血糖値が下がりやすくなります。
- 糖尿病の治療薬を使っている人や、小さな子ども、高齢者は特に注意が必要です。
- 冷や汗・めまい・ふるえなどの症状があったら、早めの対応が大切です。
- 原因や対処法に迷ったら、医療機関に相談しましょう。
発熱時に低血糖の症状を感じることは、決してまれではありません。糖尿病の治療中や、乳幼児・高齢者ではより多く見られます。
糖尿病の治療薬を使っている人、食事を十分にとれない人、乳幼児や小さな子ども、高齢者などに影響をおよぼすことがあります。
症状
- 意識がない場合は、すぐに119番(救急車)を呼んでください。
- けいれんが止まらない場合は、すぐに119番(救急車)を呼んでください。
- 呼びかけに反応しない・呼吸が乱れている場合は、すぐに119番(救急車)を呼んでください。
- ⚠意識がぼんやりする
- ⚠何度も低血糖のような症状がある
- ⚠高熱が続いていて水分がとれない
- ⚠ふらつきが強く、立っていられない
一般的な症状
- 手足のふるえ
- 動悸(心臓がドキドキする)
- めまい・ふらつき
- 強い空腹感
- 集中できない
子供の症状
- ぐずる・機嫌が悪い
- 泣きやまない
- 顔色が青白い
- ぐったりして元気がない
- 視線が合いにくい
- けいれん(重症の場合)
高齢者の症状
- 意識がもうろうとする
- 言葉が出にくい・話すのが遅くなる
- 普段より動作が遅くなる
- 転びやすくなる・歩き方が不安定
- ぼんやりして反応が鈍い
原因
主な原因
- 発熱によるエネルギー消費の増加
- 食欲不振や食事がとれないこと
- 糖尿病の治療薬の働きが強くなりすぎること
- 感染症にともなうホルモン分泌の変化
リスク要因
- 糖尿病の治療中
- 発熱中に食欲が低下している
- 利尿薬や新しい薬を飲み始めた
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 意識がおかしいとき
- けいれんがあるとき
- 低血糖の症状を繰り返すとき
- 高熱が続くとき
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱のたびに低血糖のような症状が出る
- 糖尿病の治療中で血糖値の変動が大きい
- 発熱中に水分や食事をとれず体調が悪い
診断
医師が、症状の話を聞き、体温と血糖値を測定して診断します。糖尿病の診断がない場合でも、低血糖が疑われたら血糖値を測ることがあります。
行われる可能性のある検査
- 血糖値測定(指先から少量の血液をとって測ります)
- 血液検査(感染やホルモンの状態を調べます)
- 尿検査(感染の有無を確認します)
- 症状や食事の記録
診察で予想されること
診察室ではまず血糖値を測り、必要に応じて血液検査や尿検査を行います。症状が強い場合は、点滴などの治療を受けながら経過を見る場合もあります。
治療
発熱時の低血糖は、まず血糖値を安全な範囲に戻し、その原因となる発熱を治療することが基本です。意識がはっきりしている場合は、すぐに糖分を補ってからゆっくり休みます。
自宅でのセルフケア
- 意識がはっきりしているときに、糖分を多く含む飲み物・飴・ゼリーなどを少しずつとる
- 糖分のとりすぎを防ぐため、量は少量にして、数分おきに様子を見ながら補う
- 水分をしっかりとり、横になって安静にする
- 症状が落ち着いたら、消化のよいものを少し食べる
医療治療
医療機関では、血糖値を測定した上で、点滴などの治療が行われます。糖尿病の薬を使っている場合は、薬の量や種類の調整が必要になることもあります。また、発熱の原因となる感染症の治療も並行して行われます。具体的な治療方法や薬は、医師がその人に合わせて決めます。
この病気と共に生きる
発熱時は、体温とともに血糖値の変化にも注意を払いましょう。特に糖尿病の治療中は、発熱しているときの対応をあらかじめ主治医に確認しておくと安心です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい食事と十分な休息を心がける
- 体調が悪いときは無理をせず、安静にする
- 糖尿病の薬は医師の指示どおりに使う
- 低血糖のときに備えて、糖分を含む携帯用の食品を用意しておく
食事と運動
発熱中は食欲がなくても、スープ・ゼリー・ヨーグルトなど食べやすいものを少量ずつとりましょう。運動は体調が戻るまで控え、回復してからゆっくり再開します。
精神的健康と心の健康
低血糖への不安を感じることは自然なことです。ひとりで抱え込まず、家族や医療者に相談しましょう。
予防
発熱時の低血糖は、あらかじめ準備しておくことで予防しやすくなります。糖尿病の薬を使っている人は、発熱したときにどのように対応するかを医師に確認しておきましょう。発熱時は食欲がなくても、水分と少量の食物をこまめにとることが大切です。
合併症
治療しない場合
- 意識を失う
- けいれんが起きる
- 脳に一時的な機能障害が起こる
- 転倒や事故によるけが
長期的な見通し
適切な対応をすれば、低血糖は多くの場合すぐに回復します。発熱が治まれば血糖値も安定しやすくなります。心配な症状があれば、早めに医療機関を受診してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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