夜に気になる副鼻腔(びくう)の症状とそのケア
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
副鼻腔(びくう)とは、鼻の周りにある骨の中の空洞のことです。副鼻腔炎(びくうえん)は、この空洞の粘膜(ねんまく)が炎症を起こして腫れたり、うみや水がたまったりする病気です。「夜の副鼻腔」は医療用語ではなく、夜になると鼻づまりや顔の痛みが強くなる状態をわかりやすく表した言葉です。横になると副鼻腔に分泌物がたまりやすいことや、自律神経の働きが変わることなどが関係しています。
重要な事実
- 副鼻腔炎は一般的に「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれます。
- 夜は重力の影響で副鼻腔の分泌物がたまりやすく、症状が強くなりがちです。
- 原因の多くは風邪などのウイルス感染です。
- 症状が長引くと細菌が増えて慢性化することがあります。
とても一般的な病気です。風邪をひいた人の多くに副鼻腔の炎症がみられるといわれています。
子どもから大人まで、誰でもかかる可能性があります。特にアレルギー性鼻炎(花粉症など)や鼻の構造に問題がある人は、なりやすいと考えられています。
症状
- 突然の激しい頭痛がある
- 意識がぼんやりする、もうろうとする
- 急に視力が低下する、物が二重に見える
- 首が硬くなり、強い痛みがある
- ⚠高い熱が続いている
- ⚠目の周りや額が赤く腫れてくる
- ⚠顔の痛みがどんどん強くなる
- ⚠息が苦しく、呼吸がしにくい
一般的な症状
- 鼻づまり(特に片側だけのときもある)
- 黄色や緑色のどろっとした鼻水
- 額や目の周り、頬の痛み・重だるさ
- 夜になると強くなる頭痛
- においが分かりにくくなる
- 口で呼吸しなければならないこと
原因
主な原因
- 風邪やインフルエンザなどのウイルス感染
- 細菌感染(副鼻腔に細菌が増えて起こる)
- アレルギー性鼻炎(花粉症など)による粘膜の腫れ
- 鼻の構造の問題(鼻中隔弯曲など)
リスク要因
- タバコの煙を吸う・吸い込む
- 空気の乾燥
- 免疫力の低下(疲れや睡眠不足)
- 水泳やダイビングなどで鼻に水が入りやすい環境
- 仕事や家庭でのストレス
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 目の周りや額が赤く腫れてきた
- 痛みや頭痛ががまんできないほど強くなった
- 意識がぼんやりする、話しにくい
定期受診を予約すべき場合:
- 鼻づまりや顔の痛みが1週間以上続いている
- 副鼻腔炎を繰り返している
- 市販の点鼻薬(てんびやく)がないと鼻が通らない状態が続いている
診断
医師が鼻の中を直接見たり、顔の骨のエックス線やCT検査を使って副鼻腔の状態を調べたりして診断します。
行われる可能性のある検査
- 鼻鏡(びきょう)で鼻の中を診る検査
- 細いカメラ(ファイバースコープ)を鼻に入れる検査
- 副鼻腔のCT検査
診察で予想されること
診察は鼻の中を見る程度で、特別な痛みを伴うことはほとんどありません。必要に応じて、医師が説明をしながら追加の検査を行います。
治療
治療は、原因がウイルス性か細菌性か、アレルギー性かによって異なります。まずは副鼻腔にたまった膿(うみ)を排出し、炎症を抑えることを目指します。
自宅でのセルフケア
- 十分な水分をとる
- 蒸しタオルを顔に当てて鼻の通りを良くする
- 就寝時に枕を高くして横向きで休む
- 加湿器などで部屋を乾燥させない
- タバコの煙を避ける
医療治療
医療機関では、炎症を抑える薬や鼻の粘膜を収れんさせる薬、細菌感染が疑われる場合には抗生物質が処方されることがあります。医師の指示に従って使用してください。また、生理食塩水を使った鼻洗浄(はなあらい)を行うこともあります。
手術が検討される場合
慢性化した副鼻腔炎で薬の治療でも改善しない場合や、鼻の中にポリープ(鼻茸・はなたけ)ができて鼻の通りが悪い場合は、手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
毎日の鼻ケア(生理食塩水での鼻洗浄など)が症状を軽くするのに役立ちます。無理をせず、十分な休養をとりましょう。
生活習慣のアドバイス
- 睡眠をしっかりとる
- 鼻をかむときは片側ずつ優しくかむ
- 部屋の湿度を50〜60%に保つ
- 喫煙している方は禁煙を検討する
食事と運動
水分を多めにとり、バランスの良い食事を心がけましょう。筋や血流を促す軽い運動は免疫力アップに役立ちますが、症状がひどいときは安静にしてください。
精神的健康と心の健康
鼻づまりが続くと夜十分に眠れず、日中の集中力や気分に影響が出ることがあります。つらい状態が続くと精神的な負担も大きくなるので、ひとりで抱え込まずに周囲に相談しましょう。
予防
風邪を予防したり、アレルギー対策をすることが直接の予防につながります。手洗い・うがい、マスクの使用、加湿を心がけてください。
ワクチン
インフルエンザなどの感染症の予防接種を受けられるかどうか、医師に相談してみましょう。
検診プログラム
特に定期的な検診はありませんが、症状が続く場合は早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 副鼻腔炎が長引くと、慢性化しやすくなります。
- まれに炎症が目の周りや頭蓋内に広がり、重い合併症を引き起こす可能性があります。
- 睡眠の質が下がり、日常生活や仕事への影響が出ることがあります。
長期的な見通し
多くの副鼻腔炎は適切な治療で良くなります。慢性化しても、長期的な管理で症状をコントロールすることは十分可能です。気になる症状があれば、ためらわずに医療機関に相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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