のどが片側だけ痛む・違和感があるとき
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
のどが片側だけ痛む、あるいは違和感がある状態のことです。多くの場合、ウイルスや細菌による炎症が原因です。まれに、のど以外の器官の病気が原因として隠れていることもあります。
重要な事実
- のどは食物と空気の通り道であり、細菌やウイルスから体を守る働きもあります。
- 片側だけのどの痛みが続く場合は、感染症のほかに異物やまれな腫瘍が原因のこともあります。
- 強い腫れや呼吸の苦しさがある場合は、すぐに救急処置が必要です。
のどが片側だけ痛むことは、よくあります。多くの場合は短期間でよくなりますが、長引くときは受診が必要です。
子どもから大人まで、年齢を問わず起こります。子どもは扁桃の炎症が多く、大人はのどの乾燥やタバコ、声の使いすぎがきっかけになることもあります。
症状
- のどが腫れて呼吸が苦しい場合は、すぐに119番へ電話してください。
- 息を吸うときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がする
- 声がかすれて息がしにくい
- よだれが止まらない・唾液も飲み込めない
- 意識がもうろうとする
- ⚠体温が38.5℃以上の高熱がある
- ⚠のどの片側に白い膿やしこりがある
- ⚠痛みが強くて水分もとれない
- ⚠頬や首が腫れてきた
- ⚠口を開けにくい
一般的な症状
- のど(片側)の痛み
- 飲み込むときの痛み
- のどの違和感・異物感
- 首のリンパ節の腫れ
原因
主な原因
- ウイルス感染(かぜなど)によるのどの炎症
- 細菌感染(溶連菌など)による扁桃炎・咽頭炎
- 異物(魚の骨など)が刺さった
- 歯の根や歯ぐきの炎症
- のどや首の腫瘍(まれで、長引く場合は注意)
リスク要因
- 疲労や寝不足による免疫力の低下
- のどの乾燥(冬場や口呼吸など)
- 喫煙や飲酒
- のどの酷使(大きな声を出すなど)
- アレルギー性鼻炎などによる鼻づまり
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- のど以外の症状(息苦しさなど)がある
- 高熱や首の激しい腫れがある
- 痛みのため水分や食事が取れない
定期受診を予約すべき場合:
- のどの痛みが1週間以上続く
- 同じ症状を何度も繰り返す
- 声枯れが長びく
- タバコやお酒をよく飲む人が症状を自覚した場合
診断
耳鼻咽喉科では、のどの奥や扁桃の状態、首のリンパ節の腫れなどを確認します。必要に応じて、細いカメラ(内視鏡)で観察することがあります。
行われる可能性のある検査
- 医師によるのどと首の診察
- 鼻腔・口腔の観察(内視鏡で確認することもあります)
- 血液検査
- のどの分泌物の細菌培養検査
- CT・エコーなどの画像検査(腫瘍や膿瘍が疑われる場合)
診察で予想されること
診察では、いつから症状があるか、痛みの場所、熱の有無などを聞かれます。のどに綿棒をあてる検査は少し不快ですが、数十秒で終わります。状況を説明し、質問があれば遠慮なく聞いてください。
治療
原因によって治療方針が異なります。感染症が疑われる場合は、安静と水分補給が基本です。細菌感染の場合は抗菌薬が、痛みが強い場合は痛みを和らげる薬が、医師の判断で処方されます。一般的なのどの炎症は、正しい治療で数日から1週間程度でよくなります。
自宅でのセルフケア
- 水分をこまめに取る(少しずつで結構です)
- 部屋の湿度を保ち、のどを乾燥させない
- うがいをする(目安は1日数回)
- 刺激のある食べ物・飲み物(辛いもの、熱いもの、炭酸、アルコールなど)を避ける
- 声を出しすぎない、静かに過ごす
医療治療
細菌感染に対しては、医師の処方する抗菌薬を指示どおりに服用します。炎症を抑える薬、痛みや熱を和らげる薬も、症状に合わせて使われます。のど以外の病気が原因の場合は、それぞれに合わせた治療が行われます。
手術が検討される場合
のど周囲に膿がたまる扁桃周囲膿瘍などの合併症がある場合は、膿を出す処置や入院が必要になることがあります。また、腫瘍などが原因で気道が狭くなっている場合は、手術などが検討されることがあります。ただし、これはまれなケースです。
この病気と共に生きる
のどの痛みが続く間は、無理をせず、のどを休める生活を心がけましょう。症状がよくなっても、すぐに大きな声や長時間の会話を避け、徐々に元の生活に戻すようにします。
生活習慣のアドバイス
- 睡眠を十分にとる
- バランスの良い食事で免疫力を保つ
- タバコやお酒を控える
- 加湿器やマスクで乾燥を防ぐ
- うがいを習慣にする
食事と運動
のどが痛いときは、熱いものや硬いものを避け、冷たくやわらかいものを小さく食べると食べやすいです。運動は、発熱や強い痛みがあるときは休み、体調が回復したら軽い運動から始めましょう。
精神的健康と心の健康
のどの痛みが続くと、食事や会話が楽しめず、気分が落ち込んだりイライラしたりすることもあります。これは自然な反応です。家族や友人に気持ちを話したり、リラックスできる方法を見つけたりするのもよい方法です。長引く場合は、医師に相談してください。
予防
のどの感染症は、手洗い・うがい・マスクなどの基本的な感染対策と、十分な睡眠・栄養で予防できることが多いです。のどが乾燥しないように、部屋の湿度を保ちましょう。
ワクチン
インフルエンザなどいくつかの感染症は、予防接種で予防できます。ワクチンは毎年接種できるものもあるため、かかりつけ医やお住まいの自治体の情報を確認してください。厚生労働省も定期接種の情報を提供しています。
検診プログラム
のど片側の症状に特化した検診はありませんが、のどの違和感や声がれが3週間以上続く場合は、自己判断せずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- のどの炎症が悪化して、扁桃周囲膿瘍(のど周りに膿がたまる)になり、呼吸や飲み込みが難しくなることがある
- まれに、関節や心臓の合併症(リウマチ熱、連鎖球菌感染後糸球体腎炎)を起こすことがある
- 腫瘍が原因の場合、早期発見の機会を逃すことがある
長期的な見通し
多くの片側ののどの痛みは、適切な対応で1〜2週間以内に良くなります。細菌感染でも、医師の指示に沿った治療を受ければ、合併症なく回復することがほとんどです。長引く場合や不安な症状がある場合は、早めの受診が大切です。
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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