発熱(ねつ)を伴うめまい
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまい(周りが回る、ふわふわする感覚)と発熱(体温が高い状態)が同時に見られることをいいます。原因は、耳の奥にある三半規管や神経の炎症、中耳炎などの感染症が多く、まれに髄膜炎のような重い病気が隠れていることもあります。自分で原因を判断せず、医療機関で診察を受けることが大切です。
重要な事実
- 発熱を伴うめまいは、内耳(ないじ)や中耳の炎症・感染が原因となることがあります。
- 多くは安静と治療で改善しますが、まれに重い感染症が原因の場合があります。
- 強い頭痛、首の硬さ、意識がぼんやりするなどの症状があれば、すぐに119番へ連絡してください。
めまい自体はよくある症状で、発熱を伴うこともあります。特に、かぜやインフルエンザなどの感染症のあとに起こりやすいことが知られています。
子どもから高齢者まで幅広い年齢で起こります。特に、中耳炎になりやすい小さな子どもや、疲労や睡眠不足で体調をくずしている人、持病がある人に多く見られます。
症状
- 高熱とともに激しい頭痛がある
- 首が硬く、あごが胸につかない(髄膜刺激のサイン)
- 意識がもうろうとする、呼びかけに反応がにぶい
- けいれんがある
- 体の片側のまひやしびれ、ろれつが回らない
- 赤紫色の斑点のような発疹が広がる
- ⚠発熱とめまいがあり、耳の痛みや聞こえにくさもある
- ⚠吐き気や嘔吐が続き、水分がとれない
- ⚠めまいが強く、立っていられない
- ⚠高齢者や小さな子どもで、元気がない、ぐったりしている
一般的な症状
- 回転するようなめまい(周りがぐるぐる回る感じ)
- ふわふわした浮遊感(体がふらつく感じ)
- 吐き気・嘔吐(おうと)
- 体の熱感、寒気、のどの痛みなどのかぜ症状
- 耳の痛みや耳鳴り、聞こえにくさ
子供の症状
- ぐずる、機嫌が悪い
- 耳を触る、引っ張る(耳の痛みのサイン)
- いつもより元気がない、ぼんやりしている
- 吐きやすく、水分がとれない
高齢者の症状
- めまいで転倒しやすくなる
- ふらつきが長引く
- 脱水や体力低下に注意が必要
- 意識がもうろうとしたり、ろれつが回らない場合は緊急の可能性
原因
主な原因
- 内耳の炎症(前庭神経炎、めまいを伴う突発性難聴など)
- 中耳炎(中耳の感染症)
- かぜやインフルエンザなどのウイルス感染
- まれに、髄膜炎や脳炎などの重い感染症
リスク要因
- かぜやインフルエンザにかかったばかり
- 慢性の中耳炎や耳の病気がある
- 疲労や睡眠不足で免疫力が低下している
- 高齢者、小さな子どもは重症化しやすい
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱とめまいが同時にあり、強い頭痛・嘔吐が続く
- 首が硬く感じる、意識がぼんやりする
- 耳の痛みや耳だれ、聞こえにくさがある
- 水分がとれない、尿が少ない
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱はあるが比較的元気で、めまいが数日続く
- めまいが時々あり、ふらつきが気になる
- かぜや感染症のあとにめまいを感じる
診断
医師があなたの症状や経過を詳しく聞き、耳の奥や神経の状態を調べます。発熱がある場合は、感染症の有無も確認します。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どんなめまいか、熱の程度など)
- 体温測定、耳の診察(中耳炎の確認など)
- 聴力検査、平衡機能検査(めまいの原因を調べる)
- 血液検査(炎症や感染の程度を調べる)
- まれにCTやMRIなどの画像検査
診察で予想されること
診察では、めまいの種類やつらさを具体的に医師に伝えましょう。必要に応じて、耳鼻咽喉科や内科、脳神経外科などの専門医を紹介されることもあります。
治療
治療は原因によって異なります。感染症によるものであれば、安静と水分補給が基本となります。原因に応じて、炎症を抑える薬や吐き気を抑える薬などが処方されることがあります。必ず医師の指示に従ってください。
自宅でのセルフケア
- 発熱があるときは、無理に動かず安静にする
- 水分をこまめにとり、脱水を防ぐ
- めまいが起きたら、安全な場所で座るか横になり、目を閉じる
- 急に立ち上がらない、頭を動かすときはゆっくり行う
- しっかり睡眠をとり、体を休める
医療治療
医師の診察後、めまいや吐き気を抑える薬、炎症を抑える薬などが処方されることがあります。感染症が疑われる場合は、抗菌薬(抗生物質)などが使われることもありますが、医師の処方に従って服用してください。めまいのリハビリテーション(平衡訓練)が行われることもあります。
手術が検討される場合
中耳炎などが原因で、薬で改善しない場合や重症化する場合には、手術が必要になることもあります。ただし、多くのめまいは薬物療法や安静で改善します。
この病気と共に生きる
めまいが続く間は、無理をせず周囲の人の助けを借りてください。熱が下がっても、めまいだけが残ることがあります。焦らず、少しずつ体を慣らしていきましょう。
生活習慣のアドバイス
- めまいが起きたときに備えて、周囲の危険なものを片付けておく
- 入浴時は湯船で長く過ごさないようにする
- 外出時は付き添いがあると安心
- 禁煙し、アルコールを控える(血液循環や内耳への影響を減らすため)
食事と運動
バランスのよい食事をとり、特に水分補給をしっかり行いましょう。めまいがおさまってきたら、ゆっくり歩くなど軽い運動から始め、転倒しないよう注意してください。
精神的健康と心の健康
めまいや発熱は不安やストレスを感じることがあります。無理に頑張りすぎず、気持ちを休めることも大切です。気分の落ち込みが続いたり、不安が強くなったりする場合は、医師や相談機関に話してください。
予防
すべてのめまいを予防することはできませんが、感染症の予防や日頃の体調管理が大切です。かぜやインフルエンザなどにかかりにくくすることで、結果的にめまいのリスクを減らせます。
ワクチン
日本では、インフルエンザワクチンや、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンなどがあります。かかりつけ医に相談して、自分に合った予防接種を受けましょう。
検診プログラム
めまいの原因となる持病(中耳炎、高血圧、糖尿病など)がある場合は、定期的に医師の診察を受け、コントロールを保つことが予防につながります。
合併症
治療しない場合
- めまいによる転倒で骨折やけがをするリスクが高まる
- まれに、髄膜炎や脳炎など重い感染症に気づくのが遅れる
- 吐き気や水分がとれないことで脱水症状になる
- めまいが慢性的に続き、日常生活に支障をきたす
長期的な見通し
多くの場合、適切な診察と治療により、めまいや発熱は改善します。原因によっては数週間めまいが続くこともありますが、医師と相談しながら対処すれば、ほとんどの方は回復へ向かいます。焦らず、一歩ずつ治していきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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