Appetite loss in older adults
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
食欲不振とは、食べる気持ちがわかず、ふだんより食べる量が減ってしまうことです。高齢者によく見られる症状で、栄養不足や体重減少の原因になります。
重要な事実
- 高齢者の約15~30%が食欲不振を経験すると言われています。
- 食欲不振が続くと、筋力低下や免疫力の低下などを引き起こす可能性があります。
- 原因はさまざまで、病気や薬の影響、心理的な問題などが関係します。
- 早期に適切な対応をすることで、多くの場合改善が期待できます。
はい、高齢者では非常に一般的な症状です。加齢による味覚や嗅覚の変化、歯のトラブル、生活環境の変化などが影響することが多いです。
主に65歳以上の高齢者に多く見られます。特にひとり暮らしの方や認知症の方、慢性疾患をお持ちの方に起こりやすいです。
症状
- 突然の強い腹痛や胸の痛みがある
- 意識がぼんやりする、または呼びかけに反応が悪い
- 吐いたものに血液が混じっている、またはコーヒーのような色をしている
- 呼吸が苦しそう、または息が荒い
- ⚠食欲不振が3日以上続く
- ⚠体重が1か月で5%以上減った
- ⚠食事や水分がまったく取れない
- ⚠発熱や下痢、嘔吐を伴う
一般的な症状
- 食事の量が明らかに減っている
- 食事に興味がわかない
- 体重が減っている
- 疲れやすい、元気がない
子供の症状
- この項目は主に高齢者向けの記事ですので、子どもの症状については割愛します。
高齢者の症状
- 食事のペースが遅くなる
- 食べ物を食べようとしない
- むせやすくなる
- 口臭や味覚の変化を訴える
- 体重の減少(特に短期間での減少は注意)
原因
主な原因
- 加齢による味覚・嗅覚の低下
- 歯の痛みや入れ歯の不具合
- 病気(胃腸の病気、認知症、うつ病、がんなど)
- 薬の副作用
- 食事の環境の変化(ひとり暮らき、施設への入所など)
- 心理的なストレス(孤独感、不安、悲しみなど)
リスク要因
- 高齢である(特に75歳以上)
- 慢性疾患を抱えている(心臓病、糖尿病、腎臓病など)
- 複数の薬を服用している
- 生活環境が変わったばかり
- うつ病や認知症の診断がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 食欲不振に加えて、体重が急激に減っている
- 食事や水分をまったく受け付けない
- 強い腹痛や吐き気がある
- 意識がもうろうとしている
定期受診を予約すべき場合:
- 1週間以上食欲が戻らない
- 食べる量が減って体重が少しずつ減っている
- 食事のたびに疲れる、食べるのに時間がかかる
- 口の中の痛みや入れ歯の問題がある
診断
医師が問診(症状の経過や生活状況を聞く)や身体診察を行います。必要に応じて血液検査や画像検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(栄養状態や炎症の有無、貧血など)
- 胃カメラや腹部エコーなどの画像検査
- 認知機能や心理状態の評価(うつ病のスクリーニングなど)
診察で予想されること
まずはかかりつけ医に相談しましょう。必要に応じて、栄養士の指導や、内科・消化器科・精神科などの専門医を紹介されることもあります。検査は痛みを伴わないものが多く、安心して受けられます。
治療
治療は原因によって異なります。根本にある病気や問題を改善することが基本です。同時に、栄養状態を改善するための食事の工夫や生活習慣の見直しも大切です。
自宅でのセルフケア
- 少量ずつ、回数を増やして食べる
- 栄養価の高い食品(卵、豆腐、魚、肉、乳製品など)を積極的に取り入れる
- 香辛料や香味野菜を使って味を工夫する
- 食べやすい形状(煮る、とろみをつける、刻むなど)に調理する
- 食事の時間を楽しくする(家族や友人と一緒に、好きな音楽をかけるなど)
- こまめに水分を取る
医療治療
食欲不振の原因となる病気(胃潰瘍、うつ病、認知症など)があれば、それぞれに合わせた治療が行われます。また、栄養補助食品(栄養ドリンクやゼリーなど)を医師や栄養士の指導のもとで使用することがあります。薬剤性の食欲不振の場合は、服用中の薬の見直しを医師に相談します。
手術が検討される場合
食欲不振が直接の原因で手術が必要になることはほとんどありません。ただし、胃がんや食道がんなど原疾患の治療として手術が必要になる場合があります。
この病気と共に生きる
食欲が落ちているときは、無理にたくさん食べようとせず、食べられるものを少しずつ取り入れることが大切です。規則正しい生活リズムを心がけ、適度な運動(散歩など)で体を動かすことも食欲を高める助けになります。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に起き、寝るよう心がける
- 適度に体を動かす(散歩、ストレッチなど)
- 食事の前に少量の温かいスープを飲むと消化が促されることがある
- 口腔ケアをしっかり行い、口の中を清潔に保つ
食事と運動
バランスの良い食事を心がけ、たんぱく質をしっかり摂りましょう。食べられないときは、栄養補助食品を活用するのも方法です。運動は無理のない範囲で続けることが大切です。
精神的健康と心の健康
食欲不振が続くと、気分が落ち込んだり、活動的でなくなることがあります。「食べられない」というストレスがさらに食欲を低下させる悪循環に陥ることもあります。そのような場合は、家族や医療者に気持ちを話すことが大切です。もし自殺願望や強い絶望感があれば、すぐに精神科の受診や相談機関に連絡してください。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣の改善や早期の対応でリスクを減らすことができます。定期的な健康診断や歯科検診、栄養状態のチェックが役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 栄養失調と体重減少
- 免疫力の低下による感染症のリスク上昇
- 筋力低下(サルコペニア)による転倒や骨折
- 身体的・精神的な生活の質の低下
長期的な見通し
食欲不振は早めに原因を見つけて対処すれば、多くの場合改善が期待できます。栄養状態を整えることで、体力や気力も回復しやすくなります。高齢者でも適切な支援があれば、健康的な生活を続けることが可能です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月16日
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