Chills in older adults
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
高齢者における悪寒(おかん)とは、体温が上がる前に感じる急な寒気や全身の震えのことです。体が感染症などと戦っているサインであることが多く、早めの対応が大切です。
重要な事実
- 悪寒は多くの場合、発熱の前触れです。
- 高齢者では、発熱がなくても悪寒だけが感染症の症状として現れることがあります。
- 悪寒が続くときは、脱水や低体温症など他の原因も考えられます。
高齢者では比較的よく見られる症状です。特に免疫力が低下している方や、持病のある方に多くみられます。
65歳以上の高齢者に多く見られます。特に糖尿病、心臓病、呼吸器疾患などの基礎疾患がある方や、長期間寝たきりの方、栄養状態がよくない方に影響しやすいです。
症状
- 悪寒と同時に呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとしている
- 胸の痛みがある
- 激しい頭痛がある
- ⚠悪寒が2日以上続く
- ⚠高熱(38.5度以上)が出た
- ⚠尿の量が明らかに減った
- ⚠いつもと様子が違う(ぼんやりする、元気がない)
一般的な症状
- 急に全身が寒くなる
- 体がガタガタと震える
- 手足が冷たくなる
- 鳥肌が立つ
高齢者の症状
- 体温が上がらないまま悪寒が続く
- 意識がぼんやりしたり、反応が鈍くなる
- 全身のだるさや疲れが強い
- 食欲がなくなる
- 尿の量が減る
原因
主な原因
- 細菌やウイルスの感染(肺炎、尿路感染症、インフルエンザなど)
- 脱水(水分不足)
- 低体温症(体温が下がりすぎること)
- 薬の副作用
- 甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが不足する病気)
リスク要因
- 75歳以上の高齢
- 慢性疾患(糖尿病、心不全、慢性閉塞性肺疾患など)
- 免疫力の低下(がん治療後、ステロイド使用など)
- 栄養不良や低栄養
- 長期間の寝たきり状態
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 緊急症状(呼吸困難、意識障害、胸痛など)がある場合
- 悪寒が続き、高熱や激しい痛みを伴う場合
- 水分が取れず、尿量が減った場合
診断
医師が症状を詳しく聞き、体温や血圧、脈拍などを測定します。また、感染症の有無を調べるために血液検査や尿検査を行うことが一般的です。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(白血球数、CRP値など炎症の指標)
- 尿検査(尿路感染症の確認)
- 胸部X線検査(肺炎の確認)
- インフルエンザ迅速検査(必要な場合)
診察で予想されること
診察では、いつから悪寒があるか、他に症状はないか、服用中の薬はあるかなどを詳しく聞かれます。検査結果をもとに原因を特定し、適切な治療方針を立てます。
治療
治療は悪寒の原因によって異なります。例えば感染症が原因なら抗菌薬などで治療します。安静と十分な水分補給が基本です。
自宅でのセルフケア
- 安静にして体を休める
- 室温を適度に暖かく保つ(20〜22度程度)
- 水分をこまめに摂る(お茶やスープなど)
- 薄着を重ね着して体温調節しやすくする
- 体温を定期的に測り、記録する
医療治療
医師が必要と判断した場合、原因に応じた薬物治療が行われます。例えば細菌感染には抗菌薬、インフルエンザには抗ウイルス薬が処方されることがあります。市販薬は使用せず、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
通常、悪寒そのものに対して手術が必要になることはありません。
この病気と共に生きる
悪寒が続く間は安静を第一にし、体を冷やさないようにしましょう。こまめに体温を測り、変化を記録しておくと医師に伝えやすくなります。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がける
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをためないようにする
- 手洗い・うがいを徹底する
食事と運動
消化の良い温かい食事(おかゆ、スープなど)をとり、水分をしっかり補給しましょう。無理な運動は避け、体調が回復してから徐々に日常の活動を再開してください。
精神的健康と心の健康
悪寒が続くと不安になったり、気分が落ち込むことがあります。症状が長引く場合は医師に相談し、必要に応じて心理的なサポートも受けましょう。
予防
すべての悪寒を予防することは難しいですが、感染症予防や体調管理でリスクを減らせます。
ワクチン
インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなど、厚生労働省が推奨する定期予防接種を受けることが有効です。
検診プログラム
特になし。ただし、基礎疾患(糖尿病、高血圧など)の定期的な管理とコントロールが重要です。
合併症
治療しない場合
- 感染症が重症化し、敗血症(全身の感染症)に至る可能性がある
- 脱水症状が進み、腎機能が低下する
- 意識障害や転倒のリスクが高まる
長期的な見通し
適切な治療により多くの高齢者は回復します。早期発見・早期治療が鍵です。基礎疾患の管理や予防接種で重症化を防ぐことができます。希望を持って、前向きに治療に取り組みましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月16日
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