Eye pain in older adults
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
高齢者の方の目の痛み(眼痛)は、目の表面や内部の問題、あるいは他の病気が原因で起こることがあります。痛みの感じ方は人によって異なり、チクチクしたり、ゴロゴロするような違和感、またはズキズキする強い痛みを伴うこともあります。
重要な事実
- 目の痛みは放置せず、原因を調べることが大切です。
- 高齢者では、ドライアイや緑内障(緑内障:眼圧が上がり視神経が傷つく病気)が原因のことがよくあります。
- 突然の激しい痛みや視力の変化がある場合は、すぐに119番に連絡してください。
はい、高齢者の方では目の痛みを経験される方は少なくありません。特にドライアイや加齢に伴う目の変化が原因となることが多く、年齢とともに症状を自覚する方が増えます。
主に65歳以上の方に多く見られますが、特に目の乾きやすい方、パソコンやスマートフォンを長時間使う方、もともと目の病気がある方に起こりやすいです。
症状
- 突然の激しい目の痛みが続く
- 目を動かすと激痛がある
- 視力が急に落ちた、または物が歪んで見える
- 目が赤く腫れて、吐き気や頭痛を伴う
- 目にケガをした、または化学物質が入った
- ⚠痛みが数日続き、市販の目薬を試してもよくならない
- ⚠痛みとともに目やにが増えた、または目がかすむ
- ⚠まぶたの腫れや痛みがひどくなっている
- ⚠糖尿病や高血圧などの持病があり、目の痛みが出た
一般的な症状
- 目がゴロゴロする、または異物が入ったような感じがする
- 目の奥が鈍く痛む、またはズキズキする
- まぶたの重さや圧迫感
- 光をまぶしく感じる(羞明:しゅうめい)
- 目の充血や涙が出る
高齢者の症状
- ドライアイによる慢性的な目の乾きや痛み
- 緑内障や白内障に伴う痛みや見え方の変化
- 帯状疱疹(たいじょうほうしん:水疱瘡のウイルスが再活性化して起こる神経の炎症)による目の周りの痛み
- 加齢によるまぶたのたるみや逆さまつげが原因の刺激や痛み
原因
主な原因
- ドライアイ(目の表面が乾燥して炎症を起こす)
- 角膜(かくまく:黒目の透明な部分)の傷や感染症
- 緑内障(眼圧が上がり視神経を圧迫する病気)
- 白内障(水晶体が白く濁る病気:手術治療で改善することが多い)
- ぶどう膜炎(ぶどうまくえん:目の内側の組織に炎症が起こる)
- 目の周りの筋肉の疲れや緊張(眼精疲労)
- 逆さまつげやまぶたの異常
リスク要因
- 加齢(特に60歳以上)
- 長時間の読書やパソコン作業
- 乾燥した部屋や風の強い環境
- コンタクトレンズの不適切な使用
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病
- ステロイド薬の長期使用(緑内障のリスク)
- 過去の目の手術や外傷
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記「緊急」の症状がある場合はすぐに119番に連絡してください。
- 激しい痛みや急な視力低下は、すぐに眼科を受診してください(日曜・夜間は夜間救急外来へ)。
定期受診を予約すべき場合:
- 目の痛みが続く、または繰り返す場合
- 目の乾きや違和感が日常生活に影響する場合
- 持病がある方で、目の症状の変化を感じる場合
診断
眼科医による問診と目の検査が基本です。痛みの程度、始まった時期、他の症状などを詳しくお聞きした後、目の状態を調べます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査:見え方の状態を確認します
- 眼圧検査:目の硬さを測り、緑内障の可能性を調べます
- 細隙灯(さいげきとう)検査:ライトを使って目の表面や内部を詳しく観察します
- 眼底検査:瞳孔を広げる目薬を使って、目の奥の網膜や視神経を調べます
診察で予想されること
検査は痛みを伴わないことがほとんどです。点眼薬で瞳孔を広げる場合は、その後数時間は光がまぶしく感じることがあるため、サングラスを用意すると良いでしょう。結果はその日のうちに説明されることが多いですが、追加の検査が必要な場合もあります。
治療
目の痛みの治療は原因によって異なります。医師は症状や検査結果に基づいて、適切な治療法を提案します。自己判断せずに、医師の指示に従うことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 目を休める:長時間の画面作業の合間にこまめに休憩をとり、遠くを見るようにしましょう
- 温める:清潔なタオルをぬるま湯で湿らせて目を覆うと、血行が良くなり痛みが和らぐことがあります
- 加湿:部屋の湿度を適度に保ち、エアコンの風が直接目に当たらないようにする
- 市販の目薬の使用は医師または薬剤師に相談する(保存料入りのものは使いすぎに注意)
- 睡眠をしっかりとる:目の疲れを取るためには良質な睡眠が重要です
医療治療
原因に合わせて、点眼薬(抗炎症薬や眼圧を下げる薬など)や内服薬が処方されることがあります。感染症の場合は抗菌薬が使われることもあります。また、重度のドライアイには涙点プラグ(涙の出口をふさぐ小さな器具)の装着が行われることがあります。いずれも医師の指導のもとで使用してください。
手術が検討される場合
白内障や緑内障が原因で薬でコントロールできない場合、手術が必要になることがあります。例えば、白内障の手術では濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを入れます。手術の必要性や時期は医師とよく相談して決めます。
この病気と共に生きる
目の痛みがあるときは、無理をせず休息を優先しましょう。特に痛みが強いときは安静にし、目をこすらないように注意してください。また、定期的に眼科を受診して経過を見てもらうことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠と目の休憩を心がける
- 照明の明るさを適切に調整する(明るすぎず暗すぎず)
- パソコンやスマートフォンを使うときはブルーライトカットメガネを検討する
- 目を清潔に保ち、化粧品などが目に入らないように注意する
食事と運動
目の健康に良いとされる栄養素(ビタミンA、C、E、ルテイン、オメガ3脂肪酸など)を含む食品をバランスよく摂るようにしましょう。緑黄色野菜や魚、卵などがおすすめです。また、適度な運動は血行を良くし、目の疲れを軽減する助けになります。ただし、激しい運動は避け、医師に相談してから始めてください。
精神的健康と心の健康
目の痛みが続くと、不安やイライラ、気分の落ち込みを感じることがあります。特に高齢者の方では、痛みによる不眠や活動量の低下が、うつ状態のきっかけになることもあります。つらい気持ちは一人で抱え込まず、家族や医師、場合によっては心の専門家に相談しましょう。
予防
すべての目の痛みを予防できるわけではありませんが、リスクを減らすことは可能です。定期的な眼科検診(年に1回程度)と、生活習慣の見直しが予防につながります。
検診プログラム
高齢者の場合、自覚症状がなくても緑内障や白内障が進行していることがあります。年に1回は眼科で検診を受けましょう。特に近視が強い方や家族に緑内障の人がいる場合は、早めの検査が推奨されます。
合併症
治療しない場合
- 視力の低下や視野の欠けが進行する(特に緑内障の場合)
- 慢性の痛みによる生活の質(QOL)の低下
- 目の感染症が重症化すると、失明のリスクがある
- 基礎疾患(糖尿病など)の悪化につながる可能性
長期的な見通し
目の痛みの多くは適切な治療で改善します。原因が早期に発見されれば、視力を守れる可能性が高いです。高齢の方でも、目の健康を保つための治療やケアは十分に効果があります。医師と相談しながら、無理なく続けられる方法を見つけていきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月17日
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