Hearing loss in older adults
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
加齢性難聴(かれいせいなんちょう)は、年を重ねることで徐々に聞こえが悪くなる状態です。内耳(ないじ)の毛細胞(もうさいぼう)が自然に減っていくことで起こり、高い音が聞こえにくくなることから始まります。多くの場合、ゆっくりと進行するため、自分では気づきにくいことがあります。
重要な事実
- 65歳以上の約3~4割に何らかの難聴があると言われています。
- 放置するとコミュニケーションが減り、孤独感や認知機能の低下につながることがあります。
- 適切な対策(補聴器など)で生活の質を大きく改善できます。
はい、とてもよくあることです。加齢に伴う難聴は、高齢者の最も多い健康問題の一つで、厚生労働省の調査でも多くの方が経験しています。
主に60歳以上の方に多く見られます。特に男性にやや多いという報告もありますが、女性でもよく起こります。
症状
- 片耳または両耳が突然聞こえなくなった
- 強いめまいや耳の痛みを伴う難聴
- 頭部を強く打った後に聞こえが悪くなった
- 耳から出血や膿(うみ)が出ている
- ⚠数日から1週間以内に急に聞こえが悪くなった(突発性難聴の可能性)
- ⚠耳に痛みや違和感がある
- ⚠耳あかがつまって聞こえにくい
一般的な症状
- 高い音(女性や子どもの声、鳥のさえずりなど)が聞こえにくい
- 騒がしい場所での会話が特に聞き取りにくい
- 相手に「もう一度言ってください」と何度も頼む
- テレビやラジオの音量が大きくなったと周りから言われる
子供の症状
- この記事は高齢者向けの内容です。小児の難聴については別の情報をご参照ください。
高齢者の症状
- 上記の症状に加えて、耳鳴り(みみなり)がする
- 会話についていけず、集まりを避けるようになる
- 小さな音に過敏に反応する(補充現象)
原因
主な原因
- 加齢による内耳の毛細胞の自然な減少(これが最も多い原因です)
- 長年にわたる大きな音への曝露(工事現場や音楽など)
- 耳硬化症(じこうかしょう)など中耳の病気
- 耳あかや異物が耳の穴をふさぐ
- 特定の薬の副作用(耳に毒性のある薬)
リスク要因
- 加齢(年齢が高いほどリスクが上がります)
- 騒音の多い環境で働いた経験
- 家族に難聴の人がいる(遺伝的要因)
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病
- 耳の感染症を繰り返した
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合は、すぐに119番に電話するか、救急外来を受診してください。
- 突然の難聴は早めの治療が大切です。
定期受診を予約すべき場合:
- 聞こえがゆっくり悪くなっていると感じたら、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)を受診しましょう。
- 家族や友人から「テレビの音が大きい」「聞こえが悪いのでは」と言われたとき。
- 年に一度の健康診断で聴力検査を受けることをおすすめします。
診断
耳鼻咽喉科の医師が、問診(いつから、どのような症状か)と詳しい検査で診断します。
行われる可能性のある検査
- 聴力検査(オージオメトリー):さまざまな高さや大きさの音が聞こえるかを調べます。
- 鼓膜の状態を見る検査(耳鏡検査)
- 音叉(おんさ)を使った簡単な聴力テスト
- 必要に応じてCTやMRIなどの画像検査
診察で予想されること
痛みのない検査です。まずは耳の穴の中を診て、次に防音室でヘッドホンをつけて音を聞いていただきます。結果はその場で説明されることが多いです。不安なことは遠慮なく医師に質問しましょう。
治療
治療は原因によって異なります。加齢性難聴そのものを元に戻す治療はありませんが、聞こえを補う方法や原因を取り除く治療があります。
自宅でのセルフケア
- 耳あかは無理に取らず、耳鼻咽喉科で取ってもらいましょう。
- 大きな音の出る場所では耳栓やイヤーマフを使う。
- テレビの音量を上げすぎず、字幕を活用する。
- 会話のときは相手の顔を見て、口の動きも手がかりにする。
医療治療
医師は、原因が中耳の感染症であれば適切な薬を処方します。耳あかであれば除去します。加齢性難聴に対しては補聴器(ほちょうき)の装用が第一の選択肢です。補聴器にはさまざまな種類があり、聴力の状態や生活スタイルに合わせて選びます。また、テレビや電話の音を聞きやすくする補助機器もあります。市販の補聴器もありますが、必ず医師や専門家に相談してから選んでください。
手術が検討される場合
まれに、耳硬化症など手術で改善できる難聴もあります。医師が適応を判断します。
この病気と共に生きる
難聴があっても、周りの理解とちょっとした工夫で生活は快適になります。会話のときは静かな場所を選び、相手に正面からゆっくり話してもらいましょう。家族や友人にも「聞こえが悪くなっていること」を伝えると協力が得られます。
生活習慣のアドバイス
- 補聴器を使う場合は、毎日の手入れを欠かさず、電池の残量に注意しましょう。
- 地域の難聴者向けのサークルや交流会に参加してみる。
- テレビの音量を上げすぎないように、ワイヤレスイヤホンなどを活用する。
食事と運動
バランスの良い食事(特にビタミンB群や抗酸化物質を含む食品)と適度な運動は、全身の血行を良くし、耳の健康にも良いと考えられています。ただし、特定の食品が難聴を治すわけではありません。
精神的健康と心の健康
聞こえにくいと、人との会話が億劫になり、孤立感やうつ状態になることがあります。「話すのが面倒」「外に出たくない」と感じたら、それは難聴のサインかもしれません。そう感じたら、早めに医師や家族に相談しましょう。一人で抱え込まないことが大切です。
予防
完全に防ぐことはできませんが、進行を遅らせることができます。大きな音から耳を守ること、生活習慣病を予防・管理することが重要です。
ワクチン
この項目は該当しません。
検診プログラム
定期的な聴力検査(健康診断や耳鼻咽喉科での受診)が早期発見につながります。50歳を過ぎたら、症状がなくても一度は聴力をチェックすることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- コミュニケーション不足による社会的孤立
- うつ状態や不安障害のリスク上昇
- 認知機能の低下(認知症との関連も指摘されています)
- 転倒のリスク上昇(周囲の音が聞こえにくいため)
長期的な見通し
難聴があっても、適切な対処(補聴器やコミュニケーションの工夫)で多くの方は以前と変わらない充実した生活を送れます。聞こえの改善に希望を持ち、早めに専門家に相談しましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月17日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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