Nosebleed in older adults
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
鼻血(はなぢ)とは、鼻の内側の血管から出血することです。高齢者では、鼻の奥の血管が破れて出血することが多く、一般的な鼻血よりも止血が難しい場合があります。
重要な事実
- 高齢者の鼻血は、鼻の奥(後方)から出ることが多く、止血に時間がかかることがあります。
- 血圧の上昇や血液をサラサラにする薬の使用が原因になることがあります。
- ほとんどの鼻血は自宅で対処できますが、繰り返す場合や大量出血は医師の診察が必要です。
はい、高齢者では鼻の粘膜が薄くなり血管がもろくなるため、鼻血は比較的よく見られる症状です。
主に65歳以上の高齢者に多くみられますが、特に高血圧や血液をサラサラにする薬を服用している方に起こりやすいです。
症状
- 鼻血が15分以上止まらない
- 大量に出血している(ティッシュがすぐに真っ赤になる、血の塊が大きい)
- 血を吐いたり、黒い便が出る(消化管出血の可能性)
- 意識がもうろうとする、顔色が青白い
- ⚠鼻血を繰り返す(週に2回以上)
- ⚠出血が止まっても、頭痛や耳鳴りがある
- ⚠血をサラサラにする薬を服用していて、鼻血が続く
一般的な症状
- 片方または両方の鼻の穴から血液が出る
- 血液がのどに流れてきて、血の味がする
- めまいや立ちくらみ(出血量が多い場合)
子供の症状
- 子どもの鼻血は通常、鼻の前部からの出血で、原因は指で鼻をほじる、乾燥、アレルギーなどが多いです。高齢者とは異なり、短時間で止まることがほとんどです。
高齢者の症状
- 鼻の奥(後方)からの出血で、出血量が多く、止まりにくいことがあります。
- 血圧が高い方では、出血が持續しやすくなります。
- 服用している薬(特に抗凝固薬)の影響で、止血が遅れることがあります。
原因
主な原因
- 鼻の粘膜の乾燥(特に冬場やエアコンの効いた部屋)
- 鼻を強くかむ、ほじる、ぶつけるなどの物理的刺激
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)の影響
- 鼻の中の腫瘍(まれ)
リスク要因
- 高齢(粘膜が薄く、血管がもろくなる)
- 高血圧の持病
- 抗凝固薬や抗血小板薬の服用
- 鼻の手術の既往
- アルコールの多飲
- 鼻の炎症(アレルギー性鼻炎など)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 鼻血が15分以上止まらない、または大量出血がある場合
- 意識がもうろうとする、めまいがひどい場合
- 出血後、血を吐いたり、黒い便が出た場合
定期受診を予約すべき場合:
- 鼻血を繰り返す(月に数回以上)
- 鼻血が止まっても、鼻づまりや痛みが続く
- 血圧が高いと指摘されているが、鼻血と一緒に頭痛がある
診断
医師が鼻の内視鏡(鼻カメラ)を使って鼻の中を観察し、出血の場所を特定します。また、血圧測定や血液検査(貧血や血液凝固の状態を調べる)を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 鼻内視鏡検査(鼻腔を直接観察)
- 血圧測定
- 血液検査(貧血の有無、凝固機能)
診察で予想されること
診察では、まず座った状態で鼻の中を観察します。麻酔のスプレーを使うことがありますが、痛みはほとんどありません。出血が続いている場合は、ガーゼや専用の器具で止血処置を行います。原因を調べるために、問診で服薬状況や持病について詳しく聞かれます。
治療
鼻血の治療はまず止血が最優先です。ほとんどの場合、適切な圧迫で止まります。止血後は、再発を防ぐために原因に応じた治療を行います。
自宅でのセルフケア
- 座って前かがみになり、小鼻(鼻の柔らかい部分)を親指と人差し指でしっかりとつまむ
- 10分間ほど圧迫を続ける(途中で離さない)
- アイスパックや冷たいタオルで鼻の付け根を冷やす
- 口を開けて呼吸し、飲み込まないようにする(血液が胃に入ると吐き気の原因)
- 止血後は安静にし、激しい運動や鼻をかむのを避ける
医療治療
医療機関では、止血のための薬剤を染み込ませたガーゼや、特殊なバルーンカテーテルを使って出血部位を圧迫する方法があります。また、再発防止のために鼻粘膜を焼灼する処置(電気や薬品で血管を閉じる)を行うこともあります。これらの治療は、医師が出血の状態に応じて適切な方法を選びます。
手術が検討される場合
まれに、止血が難しい後方出血や、腫瘍が原因の場合に手術が必要になることがあります。しかし、ほとんどの鼻血は保存的な処置で対応できます。
この病気と共に生きる
鼻血が起きたときに慌てずに正しく対処できるよう、家族や周囲の人も一緒に応急処置を覚えておくと安心です。止血後は数時間は安静にし、激しい動きを避けてください。
生活習慣のアドバイス
- 部屋の加湿を心がけ、乾燥を防ぐ(加湿器や洗濯物の室内干し)
- 鼻を強くかまない、ほじらない
- 鼻の粘膜を保護するために、医師の指導のもとでワセリンなどの保湿剤を使うこともあります
- 血圧が高い方は、医師の指示に従って血圧をコントロールする
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、バランスの良い食事を心がけ、高血圧予防のために塩分を控えめにしましょう。運動は通常の範囲で行ってかまいませんが、鼻血が続く間は激しい運動は避けてください。
精神的健康と心の健康
繰り返す鼻血に不安を感じたり、出血の恐怖から日常の活動が制限されることがあります。また、出血量が多い場合は貧血による疲労感やめまいが気分に影響することもあります。安心して生活できるよう、医師に症状を相談し、適切なフォローアップを受けることが大切です。
予防
完全に予防することは難しいですが、日常生活での注意でリスクを減らせます。特に保湿と血圧管理が重要です。抗凝固薬を服用している方は、医師の指示なく薬を中止しないでください。
合併症
治療しない場合
- 出血量が多い場合、貧血や血圧低下を引き起こすことがあります
- 血液が気管に入ると呼吸困難になることがあります(まれ)
- 繰り返す鼻血が生活の質を低下させる
- 止血が適切に行われないと、感染症のリスクが高まることがあります
長期的な見通し
ほとんどの鼻血は適切な対処で改善します。高齢者でも、原因を特定し適切な治療と生活管理を行えば、再発を防ぎ、日常生活に支障をきたすことなく過ごすことができます。もし気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することで安心につながります。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月17日
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