Cervical Cancer
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
子宮頸がん(子宮の入り口にできるがん)は、子宮の下部にある頸管(けいかん)と呼ばれる部分にできるがんです。
重要な事実
- 子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が主な原因です。
- 初期にはほとんど症状がないため、定期的な検査(検診)が重要です。
- 早期に見つかれば、治療で完治する可能性が高いがんです。
日本では、年間約1万人が子宮頸がんと診断され、約3,000人が亡くなっています。20代から30代の若い女性にも見られるがんで、特に注意が必要です。
主に性経験のある全ての女性がかかる可能性があります。特に、HPVに感染しやすい10代後半から20代の女性がリスクが高まりますが、予防策(ワクチンや検診)が効果的です。
症状
- 突然の大量の出血で、めまいや意識がもうろうとする
- 激しい腹痛や骨盤の痛みで動けない
- 出血が止まらず貧血症状(顔色が青白い、息切れ)がある場合
- ⚠性交後や閉経後の出血が続く
- ⚠生理以外の出血が何度も続く
- ⚠強い腰痛や下腹部痛がある
一般的な症状
- 不正出血(生理以外の出血や、生理の量が多い、期間が長い)
- 性交時の出血や痛み
- おりものの増加や異常なおりもの(臭いがある、血が混じる)
- 腰や下腹部の痛み
子供の症状
- 子どもでは子宮頸がんは非常にまれですが、思春期前に性行為がない限りほとんど問題になりません。異常がある場合は医師に相談しましょう。
高齢者の症状
- 閉経後の出血(不正出血)は特に注意が必要です。
- 腰や骨盤の痛みが続く場合
- 排便や排尿の異常(血尿や血便など)
原因
主な原因
- HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染が主な原因です。特に発がん性の高いタイプ(16型や18型など)が多く関わります。
リスク要因
- 性行為の開始年齢が若い(10代など)
- 多くの性交渉相手がいる
- 喫煙(たばこの煙が免疫力を低下させる)
- 免疫が低下している(HIV感染や臓器移植後など)
- 長期間の経口避妊薬の使用
- 過去に性感染症にかかったことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 生理以外の出血が続く、または量が多い
- 性交後に出血がある
- 腰や下腹部の痛みが数日続く
- おりものに血が混じる
定期受診を予約すべき場合:
- 年に1回の子宮頸がん検診(20歳以上の女性は厚生労働省が推奨)
- HPVワクチン接種(定期接種の対象年齢(小学6年生~高校1年生相当)の方は、かかりつけ医に相談)
- 新しい性交渉の相手ができた場合や、パートナーが変わった場合
診断
子宮頸がんの診断は、まず問診と内診(膣の中を診る検査)から始まります。その後、細胞診(子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で調べる)やHPV検査を行い、異常があれば組織診(子宮頸部の一部を切り取って調べる)で確定診断します。
行われる可能性のある検査
- 子宮頸部細胞診(パップテスト):子宮の入り口から細胞を採取する簡単な検査
- HPV検査:発がん性HPVに感染しているかを調べる検査
- コルポスコピー:拡大鏡で子宮頸部を詳しく観察する検査
- 組織診(生検):疑わしい部分から組織を採取して調べる検査
診察で予想されること
細胞診やHPV検査は、少しの間不快感があるかもしれませんが、痛みはほとんどありません。結果が出るまでに1~2週間かかることがあります。検査結果について医師が詳しく説明し、必要なら追加検査を勧めます。
治療
治療は、がんの進行度(ステージ)や年齢、妊娠希望の有無によって異なります。早期の場合は子宮を残せる治療も可能で、進行している場合は手術や放射線治療、薬物療法を組み合わせることがあります。どの治療を選ぶかは医師とよく相談しましょう。
自宅でのセルフケア
- 医師の指示に従い、定期的に通院する
- 十分な休息と栄養バランスの良い食事を心がける
- ストレスをためずに、適度な運動(散歩など)を取り入れる
- 喫煙をしている場合は禁煙を検討する
医療治療
治療方法には、手術(子宮頸部の一部または子宮全体を切除する手術)、放射線治療(がん細胞を放射線で壊す)、薬物療法(抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬など、経口または点滴で行う全身治療)があります。これらの組み合わせもよく使われます。医師が患者さんの状況に合わせて最適な治療を提案します。
手術が検討される場合
早期の子宮頸がんでは、子宮頸部だけを円錐状に切除する円錐切除術(子宮を温存できる)や、子宮全体を摘出する単純子宮全摘術が行われることがあります。進行が進んでいない場合は、妊よう性(妊娠する力)を温存できる手術もあります。
この病気と共に生きる
治療後は、定期的な通院で経過観察を続けます。日常生活では、疲れをためず、体調の変化に注意してください。治療によっては更年期症状(ほてり、のぼせなど)が現れることがありますが、医師に相談すれば対処法があります。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙・節煙(喫煙は治療効果を下げ、再発リスクを高める)
- 感染予防のための性行為時のコンドーム使用(HPV再感染や他の性感染症予防)
- ストレス管理(趣味やリラックスできる時間を作る)
食事と運動
病気や治療中は、栄養バランスの良い食事(野菜や果物、たんぱく質をしっかりとる)と、無理のない範囲での運動(ウォーキングやヨガなど)が体力維持に役立ちます。水分を十分に摂りましょう。
精神的健康と心の健康
がんの診断や治療は、不安や恐怖、悲しみなど大きな心の負担になります。治療後の体の変化(不妊や更年期症状)に悩むこともあります。一人で抱え込まず、医師やカウンセラー、家族や友人に気持ちを話すことが大切です。必要なら心理サポートを利用してください。
予防
完全に予防することはできませんが、リスクを大きく減らすことができます。HPVワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診が最も効果的な予防法です。また、コンドームの使用や禁煙も予防に役立ちます。
ワクチン
HPVワクチン(子宮頸がんを予防するワクチン)は、日本では小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種が行われています。男性も接種することでHPVの感染を防ぎ、子宮頸がんの予防につながります。効果は長期間続きますが、ワクチンだけですべてのがんを防げるわけではないため、検診も大切です。
検診プログラム
子宮頸がん検診は、20歳以上の女性を対象に厚生労働省が2年に1回の受診を推奨しています。市区町村で無料または低額で受けられることが多く、職場の健康診断でも実施される場合があります。検診は早期発見・早期治療の鍵です。
合併症
治療しない場合
- 子宮頸がんが進行すると、子宮を超えて近くの組織(膀胱や直腸など)に広がる(浸潤する)
- リンパ節や肺、肝臓など遠くの臓器に転移する
- 腎臓や尿路の閉塞による腎不全
- 出血や感染症による貧血や全身状態の悪化
長期的な見通し
早期(ステージ0~1)で発見された場合、治療で90%以上が完治します。進行した場合でも、放射線治療や薬物療法などで病気の進行を抑え、長く元気に過ごすことが可能です。医学の進歩により、治療法も年々改善されています。希望を持って治療に取り組みましょう。
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国際機関
地域の団体
- 国立がん研究センター がん情報サービス ↗ · 日本全国
- 日本産科婦人科学会 子宮頸がん情報 ↗ · 日本全国
- 子宮頸がんワクチンと検診の情報(厚生労働省) ↗ · 日本全国
相談窓口
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。