子どもの熱が上がったり下がったりするとき
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
子どもの体温が、何日かの間に上がったり下がったりを繰り返す状態のことです。多くの場合、ウイルスや細菌による感染症が原因です。熱そのものは体が病原体と戦っているサインであり、必ずしも怖いものではありません。お子さんの様子をよく観察することが大切です。
重要な事実
- 発熱自体は体が感染と戦っている証拠です。
- 熱の上がり下がりは、ウイルス感染の経過の中でよく見られます。
- 熱の高さよりも、お子さんの機嫌・水分摂取・おしっこの状態が重要な目安になります。
- 解熱剤の使い方については、必ず医師や薬剤師に相談してください。
とてもよくあることです。小児科を受診する理由の多くを占めます。多くの子どもが何度も経験します。
乳幼児から学童期の子どもまで幅広く見られます。特に生後数か月から幼児にかけて多く、集団生活を始めると頻度が上がります。
症状
- 意識がない、呼びかけに反応しない
- けいれんが止まらない
- 息が苦しそう、呼吸が速い
- 顔色が青白い、唇が紫色
- 水分が全く取れず、おしっこが6時間以上出ない
- 首が硬く、頭を前に曲げられない
- 上記のような症状がある場合は、ためらわずに119番に電話してください。
- ⚠生後3か月未満で38度以上の熱がある
- ⚠熱が5日以上続く
- ⚠発熱を繰り返し、その間に発疹や点状の出血が見られる
- ⚠耳の痛みや強い吐き気・嘔吐を訴える
- ⚠おしっこをするときに痛がる
- ⚠ワクチン接種後に高熱が続く
一般的な症状
- 38度以上の熱が出たり、平熱に下がったりを繰り返す
- 寒気やふるえ
- 体がほてる、汗をかく
- 頭痛や体の痛み
子供の症状
- 機嫌が悪い、ぐずる
- ぐったりして元気がない
- 水分を嫌がる
- 咳や鼻水を伴う
- 食欲がない
- 睡眠が浅くなることがある
高齢者の症状
- この資料は子どもの状態についてのものです。高齢者では、熱がなくても元気がない、ぼんやりする、せきが長引くなどの症状が現れることがあります。高齢者の発熱は子どもとは原因や対応が異なるため、医療機関へ相談してください。
原因
主な原因
- ウイルス感染(かぜ、インフルエンザ、突発性発疹など)
- 細菌感染(中耳炎、尿路感染、肺炎など)
- ワクチン接種後の一過性の反応
- 暑すぎる環境による体温の上昇(特に乳児)
リスク要因
- 保育園や幼稚園などの集団生活をしている
- きょうだいが多く、家庭内で感染が広がりやすい
- 生後間もないため免疫が未熟
- 夏の高温多湿の環境
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 生後3か月未満の発熱
- ぐったりして意識がもうろうとしている
- けいれんを起こした
- 発熱が5日以上続く
- 呼吸が速い、息苦しそう
定期受診を予約すべき場合:
- 熱があっても機嫌が良く、水分が取れている場合でも、心配なときは小児科を受診しましょう
- 熱の上がり下がりが数日続く場合は、一度受診しておくと安心です
- 繰り返す発熱で、鼻水や咳などの症状が長引く場合
診断
医師がお子さんの様子や熱の経過を詳しく聞き、からだの診察を行います。必要に応じて検査を行い、原因を探ります。
行われる可能性のある検査
- 尿検査(尿路感染の確認)
- 血液検査(炎症の程度や感染の原因の手がかり)
- のどや鼻のぬぐい液の検査(ウイルス感染の確認)
- 胸部X線(肺炎の確認)
診察で予想されること
診察では、熱が出始めた日、最高の体温、熱の上がり下がりのパターン、水分摂取量、おしっこの状態、機嫌や睡眠について聞かれます。そのうえで、家庭での過ごし方や受診のタイミングについて説明されます。
治療
治療は原因となる病気によって異なります。ウイルス感染が原因の場合は、からだが自然に回復するのを助けながら、つらい症状を和らげることが中心です。細菌感染が疑われる場合は、医師が抗菌薬を処方することがあります。
自宅でのセルフケア
- こまめに水分を取らせてください(母乳、ミルク、イオン飲料など)
- 薄着にし、部屋の温度を快適に保ってください
- おでこやわきの下に冷たいタオルを当てて気持ちよくしてあげてもよいです
- 無理に食事をさせず、食べられる時に食べさせてください
- 遊びたがったら遊ばせても大丈夫ですが、無理はさせないでください
医療治療
医師から処方された薬を、指示に従って使用してください。市販の解熱剤や鎮痛剤を使う場合は、必ず薬剤師や医師に確認してからにしてください。子どもに対してアスピリンは使用しないことになっています。
手術が検討される場合
通常、手術が必要になることはほとんどありません。ただし、まれに細菌感染が原因で膿がたまった場合など、専門的な処置が必要になることがあります。その場合は担当医が説明してくれます。
この病気と共に生きる
熱が上がったり下がったりしている間は、お子さんの状態をこまめに観察してください。夜間に熱が高くなることが多いので、眠れているか、水分を取れるかを見守りましょう。熱が下がって元気になったら、普段通りの生活に戻して大丈夫です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活と十分な睡眠を心がける
- 手洗いを習慣にする
- 部屋の換気と適切な湿度を保つ
- 予防接種をスケジュールに沿って受ける
食事と運動
水分をしっかり取り、食べられる時には消化の良いものを少しずつ与えてください。熱が下がり元気になれば、普段の食事や遊びに戻してかまいません。運動は、体調に合わせて無理のない範囲で行ってください。
精神的健康と心の健康
子どもが熱を繰り返すと、親御さんは不安になったり疲れたりすることがあります。子ども自身も不機嫌になったり甘えたりするのは自然なことです。親御さん自身の休息とサポートも大切にしてください。
予防
すべての発熱を防ぐことはできませんが、感染症のリスクを減らすことはできます。手洗い・うがい、バランスの良い食事、十分な睡眠、部屋の換気が基本です。
ワクチン
予防接種は、感染症による重い合併症を防ぐために重要です。予防接種のスケジュールについては、厚生労働省やお住まいの自治体の案内、かかりつけ医に確認してください。
合併症
治療しない場合
- まれに熱性けいれんを起こすことがあります
- 細菌感染が原因の場合、治療が遅れると重症化することがあります
- 水分が十分に取れず脱水症になることがあります
長期的な見通し
ほとんどの発熱は、数日から1週間程度で自然に治ります。熱の上がり下がりがあっても、お子さんの様子が良ければ心配しすぎる必要はありません。お子さんのからだには自分で治す力が備わっています。気になる症状があれば、早めに医師に相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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