新型コロナ回復後のCT検査の受け方と準備
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
CT検査とは、X線を使って体の中を詳しく画像にする検査です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった後、せきや息苦しさが続く場合などに、肺の状態を確認するためにCT検査を行うことがあります。この記事では、CT検査を受けるときの準備や流れについてご説明します。
重要な事実
- CT検査は痛みのない検査で、通常10~15分程度です。
- 基本的に食事や飲み物の制限はありません。
- 金属アクセサリーや下着は外す必要があります。
- 造影剤という薬を使う場合があります。アレルギーや腎臓の病気がある場合は事前に伝えてください。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、必ず医師に伝えてください。
- 呼吸を止めて撮影する時間がありますが、技師が指示をします。
すべてのCOVID-19患者さんにCT検査が行われるわけではありません。せきや息苦しさが続く場合、重症だった場合などに医師が必要と判断したときに行われます。回復後の経過観察としても使われることがあります。
新型コロナの後遺症として呼吸器症状が続く人、中等症以上の肺炎を起こした人、基礎疾患がある人などが対象になることが多いです。ただし、医師の判断によって健康な人にも行われることがあります。
症状
- 突然の強い息苦しさ
- 胸の強い痛み
- 顔色が青っぽい(チアノーゼ)
- 意識がもうろうとする
- 血を吐く
- ⚠せきや息苦しさが悪化している
- ⚠発熱が続いている
- ⚠脱水が心配で水分がとれない
- ⚠日常生活が難しくなるほどの倦怠感
一般的な症状
- 息苦しさや息切れが続く
- 長引くせき
- 胸の痛みや圧迫感
- 微熱や倦怠感が続く
- 血の混じった痰(たん)が出る
原因
主な原因
- 新型コロナウイルスによる肺の炎症
- 長引く炎症による肺の線維化(瘢痕)
- 感染後の免疫反応の異常
- 血液の固まりやすさによる肺塞栓
リスク要因
- 重症だった人
- 慢性の肺疾患(COPDなど)
- 糖尿病や心臓病
- 免疫が低下している状態
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 息苦しさがだんだんひどくなる
- 胸の痛みが続く
- せきが1ヶ月以上治らない
定期受診を予約すべき場合:
- 回復期の定期検診
- 医師からの説明を聞いて、CT検査を予約する
診断
CT検査は、X線を体の周りから当てて、断層画像という輪切りのような画像を作る検査です。新型コロナ後の肺の状態を詳しく見ることができます。
行われる可能性のある検査
- 胸部X線(レントゲン)という簡単な画像検査を先に行うこともあります
- CT検査(造影CT)
- 血液検査で炎症の程度を調べる
- 呼吸機能検査で肺の働きを測る
診察で予想されること
検査当日は、動きやすい服装で来ましょう。病室で検査着に着替えます。金属類を外し、ベッドに横になり、ドーナツ状の機械の中を通過しながら撮影します。造影剤を使う場合は腕から点滴をします。終わるまで数分から10分ほどで、その後はそのまま帰れます。
治療
CT検査自体は治療ではなく検査です。検査結果に基づいて、肺の状態に合わせた治療やリハビリを行います。多くの場合、軽い変化は自然に良くなります。
自宅でのセルフケア
- 十分な休養と睡眠
- ゆっくりお風呂に入り、体を清潔に保つ
- 水分をこまめにとる
- 医師に確認してから活動量を少しずつ増やす
- 禁煙する
医療治療
検査で肺に炎症や損傷が見つかった場合、自己免疫を整える薬や抗炎症薬など、医師が適切と判断した治療が行われます。呼吸リハビリや酸素療法が行われることもあります。具体的な薬の名前や用量は、必ず医師に相談してください。
手術が検討される場合
手術はごく特殊なケースです。肺炎が重症化した場合は、血液の酸素濃度を上げる治療や、人工呼吸器などの対応を行いますが、CT検査を受けに来た段階でいきなり手術が必要になることはほとんどありません。医師の説明を受けてください。
この病気と共に生きる
回復期には、無理をしないことが大切です。だるさや息切れがあれば、毎日の活動を調整しましょう。家事や仕事は少しずつ。
生活習慣のアドバイス
- ゆっくり深呼吸をする
- 無理のない範囲で軽い運動(ウォーキングなど)
- 喫煙をやめる
- バランスの良い食事を心がける
- ストレスをためない
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、たんぱく質やビタミンをしっかりとることで回復を助けます。運動は、息切れが起きない程度の軽いウォーキングから始めて、医師に相談しながら少しずつ強度を上げましょう。
精神的健康と心の健康
肺の病気や検査結果を待つ間、不安やストレスを感じることは自然なことです。気持ちが落ち込んだり、睡眠が十分とれない場合は、一人で抱え込まずに医師や家族、友人に話しましょう。心の健康も回復の一部です。
予防
すべての後遺症を防ぐことはできませんが、感染しないこと、感染しても重症化させないことが大切です。手洗い、マスク、換気など基本的な感染対策を続けましょう。CT検査は予防ではなく「調べる」ものなので、予防のためではありません。
ワクチン
新型コロナワクチンは重症化や肺炎を防ぐ効果があります。厚生労働省の方針に沿って、接種を検討しましょう。
検診プログラム
回復後に症状がなければ、定期的な検査は必要ないことが多いです。ただし、医師の指示がある場合や症状が出た場合は、指示に従って検査を受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 肺の炎症や線維化を放っておくと、慢性的なせきや息切れが続く可能性があります
- 重症になると、呼吸不全が悪化する恐れがあります
長期的な見通し
多くの人はCOVID-19の後、時間の経過とともに肺の状態は良くなります。CT検査で何か見つかっても、適切な治療やリハビリにより改善が期待できます。あせらず、自分の回復のペースを大切にしましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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