新型コロナ回復後のMRI検査:不安なく受けるためのガイド
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
MRI(磁気共鳴画像法)は、強い磁気と電波を使って体の中を詳しく映す検査です。新型コロナウイルス感染症から回復した後に、肺や心臓、脳の状態を調べるために行われることがあります。痛みのない検査ですが、大きな音がしたり、時間がかかることもあるため、事前に流れを知っておくと安心です。
重要な事実
- MRIは放射線を使わないので、被ばくの心配はありません。
- 検査時間は通常15分から60分程度で、じっとしている必要があります。
- 検査中は大きな音がしますが、ヘッドホンや耳栓を貸してもらえます。
- 場合によっては、造影剤(えいぞうざい)を腕の静脈から注射することがあります。
新型コロナ回復後にMRIが行われるのは、すべての患者さんではなく、長引く症状や合併症が疑われる場合に限られます。特別な検査ではなく、最近では回復期の体調確認に使われることも増えています。
新型コロナ感染後に、息苦しさや胸の痛み、強い倦怠感、物忘れなどの症状が続く人、また重症化した人や持病のある人が受けることが多いです。年齢や性別を問わず、必要と判断された人が対象です。
症状
- 突然の激しい胸痛や圧迫感
- 安静時にも続く重度の息苦しさ
- 唇や顔色が青くなる
- 意識を失いそうになる、または反応が鈍い
- 突然の半身の麻痺や言葉の障害
- ⚠新しく現れた息切れや胸痛
- ⚠発熱が続いている
- ⚠咳が悪化して痰に血が混じる
- ⚠めまいや強い頭痛が続く
- ⚠手足のしびれや力の低下が進む
一般的な症状
- 息切れや呼吸のしにくさ
- 胸の痛みや圧迫感
- 強い倦怠感(けんたいかん)
- 頭痛や集中力の低下(いわゆるブレインフォグ)
- 手足のしびれや力が入らない感覚
- 動悸(どうき)がする
子供の症状
- 運動中や遊んでいるときの息切れ
- 胸が痛いと訴える
- 食欲がなく元気がない
- 忘れっぽくなった、集中できない
高齢者の症状
- 何となく体がだるい
- 歩いただけで息が切れる
- めまいやふらつき
- 眠りが浅い、または認知機能の変化
原因
主な原因
- 新型コロナウイルス感染後の炎症が長引くこと
- 肺や心臓への負担・組織の変化
- 血液の流れが悪くなる血栓(けっせん)
- 免疫の反応による神経症状
リスク要因
- 新型コロナに重症感染した
- 持病(心臓病・肺の病気・糖尿病など)がある
- 入院中の酸素療法が必要だった
- 感染後も長く症状が続いている(ロングコロナ)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 日常生活で息苦しさを感じる
- 胸痛が何度も起こる
- 体調が急に悪化した
定期受診を予約すべき場合:
- 感染後に気になる症状が続く
- 健康診断や診察でMRIをすすめられた
- 回復後の体調について不安がある
診断
MRI検査は、新型コロナ回復後の症状の原因を調べるための画像診断です。肺や心臓、脳などの異常をくわしく確認できます。検査前に医師が問診や聴診を行い、必要な部位を決めます。
行われる可能性のある検査
- 胸部MRI(肺や心臓の状態)
- 頭部MRI(脳の変化)
- 心臓MRI(心筋の炎症や血流)
- 必要に応じて血液検査や呼吸機能検査を組み合わせて行うこともあります
診察で予想されること
検査当日は、金属類(時計・アクセサリー・眼鏡・入れ歯など)を外していただきます。横になった状態で装置に入り、大きな音がしますが、指示にしたがってじっとしているだけです。造影剤を使う場合は、腕の静脈から注射され、その後に追加の撮影が行われます。所要時間は15分から60分ほどです。検査後に特別な安静は必要ありませんが、造影剤を使った場合は、医師の指示に従って水分を取ることがすすめられます。
治療
MRIの結果は、その後の治療やリハビリの計画を立てるために使われます。異常が見つかった場合は、医師が症状に合わせた治療方針を提案します。多くは、経過観察やリハビリ、生活習慣の見直しなどを行います。
自宅でのセルフケア
- 規則正しい生活と十分な睡眠
- 無理のない範囲での軽い運動(ウォーキングなど)
- 水分をしっかりと取る
- タバコや多量の飲酒を控える
- 症状が変わったらすぐに医師に相談する
医療治療
治療は症状に合わせて行われます。炎症が続く場合には抗炎症薬や呼吸リハビリ、心臓の機能低下がある場合には心臓リハビリや血圧・循環を整える薬が検討されます。専門医があなたの状態に合わせた治療を組み立てるため、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
まれに心臓や肺に重い病変がある場合に外科的な処置が検討されますが、ほとんどの場合、MRIの結果だけで手術が必要になることはありません。まずは専門医の診断を待ちましょう。
この病気と共に生きる
回復期は、体と相談しながら過ごすことが大切です。無理をして症状が悪化することもあるため、休みながら少しずつ活動量を増やしていきましょう。MRI検査の結果はあくまで道しるべです。結果に一喜一憂せず、医師と一緒に長い目で回復を目指してください。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に起きて、日光を浴びる
- 昼間に短い休息をはさむ
- スマートフォンや画面の使いすぎに注意する
- 気分が落ち込むときは、誰かに話を聞いてもらう
食事と運動
ふだんの食事は、たんぱく質や野菜をバランスよく取り、塩分や脂質をとりすぎないようにしましょう。運動は、呼吸がはずむ程度の軽いもので、医師に相談しながら始めると安全です。ウォーキングやストレッチは体と相談しながら少しずつ続けましょう。
精神的健康と心の健康
新型コロナ後遺症や検査への不安は、気分の落ち込みや不眠につながることがあります。健康面だけでなく、心のつらさも含めて医師に相談してください。無理をしないことが回復への近道です。
予防
新型コロナ自体を防ぐためには、手洗い・換気・適切なマスク使用などの基本的な感染対策が有効です。また、回復後も過労やストレスを避け、体調を整えることが後遺症の悪化を防ぐことにつながります。
ワクチン
新型コロナワクチンは、重症化を防ぐために大切です。接種については、ご自身の体調や医師のアドバイスを踏まえて検討してください。
検診プログラム
定期的な健康診断や、気になる症状があるときの受診が、早めの対処につながります。特に感染後に症状が続く場合は、放置せずに医療機関に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 肺の炎症が進み、呼吸機能が低下する
- 心筋の炎症が続き、心不全や不整脈のリスクが高まる
- 血栓による脳梗塞や肺塞栓(そくせん)などの重い合併症
- 長引く倦怠感や認知症状により、仕事や生活の質が低下する
長期的な見通し
新型コロナ回復後の症状の多くは、時間とともに改善していきます。MRIで異常が見つかっても、適切な治療やリハビリにより多くの人が快方に向かいます。不安なときは、医師や看護師に相談しながら、一歩ずつ回復を目指しましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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