新型コロナ回復期の超音波(エコー)検査について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
新型コロナウイルス感染症から回復したあと、疲れやすさや息苦しさなどの症状が続くことがあります。いわゆる「コロナ後遺症」です。その回復の経過を確認するために利用されるのが、超音波検査(エコー検査)です。超音波という、人の耳には聞こえない音を使って、体の外から心臓や肺などの状態を画像にする検査で、放射線を使わず、体への負担が少ないのが特徴です。
重要な事実
- エコー検査は、音波を使って心臓や肺などの臓器の動きや状態を確認する検査です。
- 新型コロナ回復期の息苦しさについて、心臓や肺に問題がないかを調べる手がかりになります。
- 検査自体は痛みがなく、すぐに日常生活に戻れることがほとんどです。
- エコー検査だけでコロナ後遺症と診断できるわけではなく、問診や他の検査と合わせて総合的に評価します。
新型コロナに感染した人のうち、回復後も何らかの症状が続く人は一定の割合でいると報告されています。ただし、エコー検査が必要になる人は一部で、続く症状や医師の判断によって行われます。
感染時の重症度を問わず、どの年代でも起こり得ます。高齢者や基礎疾患のある人は回復に時間がかかりやすく、働き盛りの大人や若い人でも後遺症を経験することがあります。
症状
- 突然の強い胸の痛みがある場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 安静にしていても続く強い息苦しさがある場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 唇や顔色が青くなっている場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- 突然、片側の手足が動かない、ろれつが回らない場合は、すぐに119番へ連絡してください。
- ⚠38℃以上の発熱が続く
- ⚠息苦しさがだんだん強くなる
- ⚠咳や痰が悪化する
- ⚠動悸が続く、または脈がいつもより速い
- ⚠つらくて食事や水分がとれない
一般的な症状
- 疲れやすさ(倦怠感)
- 息切れ・息苦しさ
- 思考力や集中力の低下(ブレインフォグ)
- 頭痛、関節痛、筋肉痛
- 咳が続く
- 睡眠の質の低下
子供の症状
- 学校や遊びのあとに極端に疲れる
- 集中力が続かない
- 腹痛や食欲不振を訴えることもある
高齢者の症状
- 倦怠感と体力低下
- 息切れの悪化
- めまいやふらつき
- 認知機能の低下・判断力の低下
- 食欲低下と体重減少
- 着替えや入浴などの生活動作がつらくなる
原因
主な原因
- 新型コロナウイルス感染後の免疫反応や炎症が長く続くことが関係していると考えられています。
- 感染による血管や臓器への負担が回復に時間をかけることがあります。
- 長期の安静や活動量の減少によって体力が低下し、症状が続きやすくなることもあります。
リスク要因
- 感染時の症状が重かった
- 高齢である
- 糖尿病・高血圧・心疾患・肺疾患などの基礎疾患がある
- 感染前から運動不足だった
- 回復期に無理をして活動しすぎてしまう
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 息を吸うたびに苦しい
- 胸に圧迫感がある
- めまいや立ちくらみが強く、家の中で倒れそうになる
- 症状が数時間のうちに急に悪化した
- 家族から見て意識や様子がおかしい
定期受診を予約すべき場合:
- 感染から数週間たっても倦怠感や息切れが続く
- 仕事や家事の後にかならず症状が悪化する
- 日常生活や仕事に支障が出ている
- 回復のためにどんな検査やケアができるのか知りたい
診断
コロナ後遺症には「これ一つで診断できる」という検査はありません。医師はまず、いつ感染したか、どのような症状が続いているか、日常生活にどのくらい影響があるかを詳しく聞きます。そのうえで、必要に応じて超音波(エコー)検査や心電図、血液検査などを行い、他の病気がないかを確認しながら総合的に判断します。
行われる可能性のある検査
- 問診(症状の経過と生活への影響)
- 超音波(エコー)検査(心臓の動き・肺の状態)
- 胸部X線・CT検査
- 血液検査
診察で予想されること
エコー検査は、検査台の上であおむけになるか横向きになり、医師がゼリーを塗った器具(プローブ)を胸や首、おなかの上を滑らせて行います。所要時間は10〜30分程度で、検査中の痛みはほとんどありません。検査後はすぐにふだんの生活に戻れます。
治療
現在の治療方針は、症状をやわらげるケアと、回復に合わせた活動量の調整が中心です。厚生労働省の情報でも、回復期は無理をせず、段階的に体を慣らしていくことが大切だとされています。
自宅でのセルフケア
- 活動量を細かく分け、疲れたら休む「ペーシング」を実践する
- 水分を十分にとり、バランスのよい食事を心がける
- 毎日の睡眠時間をできるだけ一定にする
- ストレスをためない工夫をする
- 禁煙・節酒を心がける
医療治療
医療機関では、症状に合わせて呼吸リハビリテーションや運動プログラム、心理的サポートなどが行われます。必要に応じて症状をやわらげる薬が処方されることがありますが、自己判断での服用は避け、医師の指示に従ってください。
この病気と共に生きる
「今日はできた」「今日はだめだ」という自分の体のリズムを記録しながら、体調に合わせて動くことが大切です。調子がよい日でも一度に動きすぎず、少しずつ活動時間を延ばしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 疲れたら横になって休む
- 朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
- 入浴はぬるめのお湯で短めに
- 人との交流は無理のない範囲で楽しむ
- 睡眠時間を一定に保つ
食事と運動
特別な食事や運動は必要ありません。主食・主菜・野菜をそろえた食事を心がけ、運動は医師に相談しながら、ウォーキングや軽いストレッチなどから始めるのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
症状が長引くと、不安や気分の落ち込みを感じることがあります。それは自然な反応です。自分の状態を責めず、信頼できる人に話すことで気持ちが楽になることがあります。もし死にたい気持ちや自分を傷つけたい気持ちが強くなった場合は、ひとりで抱え込まず、すぐに家族や医療者に助けを求め、119番に連絡してください。
予防
コロナ後遺症を完全に防ぐ方法はまだ確立されていません。ただし、感染そのものを避けることや、感染した場合も重症化を防ぐことが、後遺症のリスクを下げる可能性につながるとされています。
ワクチン
新型コロナワクチンには、重症化リスクを下げる効果があるとされています。接種はあくまで任意ですが、厚生労働省の情報を確認し、かかりつけ医と相談して判断してください。
検診プログラム
後遺症を早期に見つける一般的なスクリーニング検査はまだありません。感染後に体調の変化が続く場合は、早めに医療機関を受診して相談することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 無理を重ねることで倦怠感や息苦しさが長引くことがある
- 心臓や肺の病気が隠れている場合、見逃される可能性がある
- 不安障害やうつ状態などの精神的な不調につながることがある
- 仕事や学校に長く通えない状態が続くことがある
長期的な見通し
多くの人は時間の経過とともに症状が改善します。回復のスピードには個人差があり、数週間でよくなる人もいれば、数か月かかる人もいます。無理をせず、医療者の助けを借りながら自分のペースで過ごせば、日常生活を取り戻していける可能性は十分にあります。
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- 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に関する情報 ↗ · 日本全国
- お住まいの地域の保健所・自治体の健康相談窓口 · 地域によって窓口が異なります
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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