糖尿病の画像検査結果を待つために知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
糖尿病の画像検査は、目、腎臓、足、心臓、脳などの合併症を早く見つけるために行う検査です。画像検査は体の内側の状態を写真や映像にして確認する方法で、結果を待つ間は不安になることもあります。ここでは、検査の目的や結果の待ち方についてやさしく説明します。
重要な事実
- 画像検査は痛みのない場合が多く、体の外から臓器や血管の状態を見ることができます
- 結果はすぐに出るとは限らず、数日から1週間ほどかかることがあります
- 結果を待つ間も、血糖値の管理や体調の変化に注意することが大切です
糖尿病の合併症を調べるための画像検査は、糖尿病の方なら多くの人が一度は受ける一般的な検査です。検査を指示されたからといって、必ずしも悪い結果というわけではありません。
糖尿病と診断されたすべての方に起こりうる検査です。特に、血糖コントロールが長期間うまくいっていない方や、目・腎臓・足などに症状がある方にすすめられることが多いです。
症状
- 突然の視力の喪失
- 胸の強い痛みや圧迫感
- ろれつが回らない、片側の手足が動かせない
- 激しい頭痛や吐き気
- ⚠血糖値が非常に高いまたは低い状態が続く
- ⚠足の傷が赤く腫れてきた
- ⚠意識がもうろうとする
- ⚠結果が出る前に、画像検査に関係する症状が急に悪くなった場合
一般的な症状
- 画像検査を受ける大きなきっかけとなる症状は、目のかすみや視力の変化です
- 手足のしびれや痛み、感覚がにぶることもあります
- 足の傷が治りにくい、むくむなどの症状もあります
子供の症状
- 子どもでは、頻尿、のどが異常に渇く、体重が急に減るなどの症状が糖尿病のサインとなることがあります
- 画像検査は合併症の確認のためで、子どもでも安全に行える検査が多いです
高齢者の症状
- 高齢者は症状を感じにくいことがあり、特に目や足の異常に気づきにくい場合があるので、定期的な検査が重要です
- 脱水や感染症をきっかけに血糖値が急に上がることがあります
原因
主な原因
- 糖尿病の合併症を引き起こす主な原因は、長期間にわたる高血糖です
- 高血糖が続くと血管や神経が傷つき、目の網膜、腎臓、心臓、脳などに影響が出ます
- 画像検査は、そのような血管や臓器の変化を詳しく調べるために行われます
リスク要因
- 血糖コントロールが不十分なこと
- 血圧が高いこと
- 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が多い状態)
- 喫煙や飲酒
- 長い糖尿病の期間
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 画像検査の結果待ちの間に、先ほど挙げた緊急の症状が出た場合は、すぐに救急車(119番)を呼んでください
- 「足がしびれる」「目が急にかすむ」など今までと違う症状が突然現れた場合も、すぐに医療機関に連絡してください
定期受診を予約すべき場合:
- 検査を受けた医療機関から指定された予約日に、必ず結果を聞きに行きましょう
- 結果を待つ間に、血糖値の自己測定を続け、記録を医師に見せられるようにしてください
- 気になることがあれば、結果を聞くときにメモを持参して質問しましょう
診断
糖尿病の画像検査は、眼科・内科・糖尿病内科などの医師が、目の網膜の写真撮影、腎臓の超音波検査、心臓や脳のCT・MRIなどを必要に応じて指示します。結果は放射線科の専門医などの画像診断専門医が読影し、報告書として主治医に届けられます。
行われる可能性のある検査
- 眼底検査(網膜の写真を撮る検査)
- 腎臓の超音波検査(エコー)
- 心臓のCT検査(冠動脈の石灰化や血流の評価)
- 脳のMRI検査(脳梗塞や微小出血の確認)
- 足の血管のエコー検査(血流の評価)
診察で予想されること
検査自体は多くの場合30分程度で終わります。CTでは大きな装置の中に入りますが、痛みはありません。MRIは音が大きく動かずにいる必要がありますが、痛みはありません。造影剤を使う検査では、注射をした後に温かさや吐き気を感じることがありますが、すぐに伝えてください。結果はすぐに出ることもありますが、通常は数日かかることが多く、後日医師から説明があります。
治療
糖尿病の画像検査は治療そのものではなく、「合併症を早く見つけるための手段」です。結果に問題があれば、その臓器に合わせた治療が始まります。問題がなければ、今の糖尿病治療を続けながら定期的に再検査を行います。治療の基本は、食事・運動・薬(医師が処方するもの)による血糖コントロールです。
自宅でのセルフケア
- 画像検査の結果を待つ間も、決められた糖尿病食を続けましょう
- 血糖値の自己測定を欠かさず行いましょう
- 足の傷やむくみがないか毎日確認しましょう
- 喫煙している場合は禁煙に取り組み、アルコールは控えめにしましょう
医療治療
画像検査の結果に基づいて、医師は血糖値を下げる薬や血圧を下げる薬、コレステロールを調整する薬などを適切に組み合わせて処方します。これらの薬は医師の指示に従って正しく使うことが重要です。また、眼科でのレーザー治療や、腎臓の状態に応じた透析(じんとう)治療などが必要となる場合もあります。
手術が検討される場合
場合によっては、心臓の血管が細くなっている場合には、カテーテル治療やバイパス手術が検討されることがあります。また、目の網膜症(もうまくしょう)が進行した場合には手術が必要になることもありますが、すべて医師が総合的に判断します。
この病気と共に生きる
結果を待つ間の過ごし方は、普段の糖尿病管理と同じです。規則正しい生活を心がけ、血糖値を安定させることが一番の近道です。不安な気持ちはあるかもしれませんが、体調の変化に注意しながら、いつも通りの生活を送りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日30分程度の散歩など、無理のない運動を続けましょう
- 十分な睡眠と休養をとりましょう
- ストレスをためないように、趣味や人との交流を大切にしましょう
- 禁煙を心がけましょう
食事と運動
食事は野菜を多くとり、甘い飲み物やお菓子を控えます。炭水化物は量とタイミングを決めて食べましょう。運動は食後に軽いウォーキングをすると血糖値の上昇を抑えやすくなります。
精神的健康と心の健康
「結果が悪かったらどうしよう」と不安になるのは自然なことです。しかし、不安が強くて眠れない、食欲がないなどの状態が続く場合は、医師や看護師に話してください。必要に応じて心のケアが受けられることがあります。
予防
糖尿病そのものを完全に防ぐことは難しい場合もありますが、合併症を防いだり、進行を遅らせたりすることは可能です。最も大切なのは血糖値を目標の範囲内に保つことです。
ワクチン
糖尿病の方は感染症にかかりやすく、重症化しやすいため、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を検討しましょう。かかりつけの医師に相談してください。
検診プログラム
定期的な画像検査や血液検査は、合併症を早期発見するためにとても重要です。医師のすすめに従い、目・腎臓・足などの定期検診を忘れずに受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 網膜症が進むと視力が低下し、失明する可能性があります
- 腎症が進むと腎機能が低下し、透析が必要になることがあります
- 神経障害によって足の感覚がなくなり、傷ができても気づかず、感染症や足の切断につながることもあります
- 動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなります
長期的な見通し
画像検査で異常が見つかっても、早く気づくことで治療を始め、進行を大きく遅らせたり、症状を軽くしたりすることができます。多くの方が適切な治療と生活改善によって、合併症を抑えながら元気に暮らしています。あきらめずに、医療者と一緒に一歩一歩進んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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